医療、保険

Sonderkuendigungsrecht (17.12.2017)

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読者の方はすでにご存知の通り、11月と言えば”Kfz-Versicherung”(自動車保険)を解約できる月。ドイツでは自動車保険に加入した月に関係なく、1月1日から新しい保険契約が始まる。そこで別の保険に変えるなら、11月中に解約する必要がある。

とは言え、去年保険を解約、新しい自動車保険に変えたばかり。「あと3週間無事故で過ごせば、来年から”SF15″(15年間無事故)になる。なれば保険料もきっと安くなるに違いない。」と解約する手間を節約。正直に告白すると自動車の登録証を見て自動車番号を入れて保険を比較、保障内容では「”Mallorca-Police”って何だったかな。」と検索する手間が煩わしい。そこで手抜きをして保険会社からの「来年の自動車保険のお見積もり。」が来るのを待つことに。これがかっきり12月始めに届いた。11月中に手紙を送ると他社と比較され、解約される恐れがあるのでこの戦術だ。

届いた手紙を見てビックリ。無事故(保険を使用せずに)で過ごしたのに、来年から保険料が12%も高くなっている!最近は保険料を比較するサイトが大流行、膨大な宣伝費を費やしてテレビでコマーシャルを流している。ここで新しい客を確保しようと各保険会社、目一杯値引きした保険料を提示して、客の確保にしのぎを削っている。しかしサイトにコミッションを払うので、客が獲得できても、儲けが少ない。そこで2年目から保険料を値上げ、比較サイトに払ったコミッションを取り戻すのだ。「去年変えたばかりだから、今年は変えなくてもいいや。」と安心していると、苦い経験をします。

「まんまとしてやられたか?」と思われるかもしれないが、そうではない。ドイツでは電気代金だろうが、インターネットだろうが、相手が値上げをすると”Sonderkündigungsrecht”(特別解約権)が生まれるの。そこで自動車保険会社に手紙を書いて、保険を解約。同じ目に遇った方は、12月末までに解約する必要があります。この機会を逃すと、権利は消失します。

自動車保険を解約後、保険の比較サイトで保険探し。解約したまさにその同じ保険屋が、この比較サイトでは手紙で提示してきた値段よりも安く提供している。比較サイトにコミッションを払うのに、この値段。何故、最初から顧客にせめて同じ料金を提供しないのだろうか。検索結果を確保、2日後に保険に加入しようとすると、保険料が高くなってる!そう、同じ利用者がサイトを訪問すると、高くなった値段が表示される仕組みになっています。「明日になったら、もっと高くなっちゃう!」とプレッシャーをかけるのが目的だ。すべて自動で機能するこのコンピュータープログラム、なかなか上手く出来ている。

今度は価格比較サイトを利用せず、直接、保険会社のウエブサイトにアクセス。年間走行距離をこれまでの4000kmから6000kmまで挙げて保険料を算出してみると、保険会社が手紙で通知してきた値段よりも12%も安い。走行距離を50%上げたのに、保険料が安くなる?常識では理解できませんが、これがドイツの自動車保険。値段が上がる前に、すぐに申し込み。メデイアの報道によると、自動車保険会社の1/3は、2018年から保険料を値上げしているそうです。解約のチャンスを逃して悔しい思いをしている方、12月末までがチャンスです。

この機会に”Sonderkündigungsrecht”(特別解約権)について補足しておくと、引越しにもこの特別解約権が適用されるケースもある。例えば水道代、電気代。難しいのはインターネットやフィットネスクラブの契約。後者の場合、往々にして年間契約のため、引越しによりサービスが受けられなくなるのに、契約途中で解約できないことが多い。「私は契約できました!」という方、それは消費者にそのような権利があるのではなく、契約先の”Kulanz”です。引越しにより2年契約の解約を拒否されたドイツ人が最高裁判所まで訴えましたが、最高裁は「引越しは2年契約をした消費者のみが影響を行使できるのである。」との理由で、契約の途中解約はできないと判決しました。

あ、高くなってる~!

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