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ドイツの軍事事情

 

Catch Me, if You can. (08.08.2009)

何処の国でも、(汚職がまかり通る発展途上国を除けば)その国最大の汚職事件は軍事関係。ドイツの隣国スイスでは空軍に採用されたミラージュ戦闘機の納入に関して、華々しい汚職が展開されて、大臣の辞任まで発展した。日本では誰でも知っているロッキード事件。飛行機は(全日空用の)民間機だったが、その収賄の方法と結果は同じ。その後も自衛隊への機器の納入で、汚職事件が絶えない。オーストリアでは、ちょうど今、かのEADS社に間違って注文したオイロ ファイターの納入で大きな問題になっている。

まだオーストリアの景気が良かった頃、「そろそろ空軍の戦闘機を更新しようじゃないか。」という話になり、武器商人は調達委員会長の将軍の奥方に9万ユーロ(法貨で1260万円)ものお金を「貸して」、24機のオイロ ファイターを、ほぼ18億ユーロの値段で売る事に成功した。ところが、折からの金融危機と大不況の影響で、オーストリアの国庫は空っぽになり、EADSがオイロ ファイターの値段を18億から30億ユーロに一方的に値上げすると、「見栄」で、実際には必要のない戦闘機を買うことの是非が討論されることになった。「国が破産しかけているときに、30億ユーロも使いもしない戦闘機に払うのは、無駄。」という事で意見が一致、契約書をじっくり読むと、キャンセル条項に「納入が大幅に遅れる場合は、契約破棄の可能。」と書かれていた。

肝心のオイロ ファイターだが2004年に導入されてから5年も経つのに、未だに欠陥に悩んでおり、飛行中にコンピューターが機能を停止してスクリーンが真っ黒になるという、一昔前のウインドウズのような現象が起きている。困ったのは、飛行中にこれが起こると、PCの電源を切って、再スタートすることができないので、文字通り、盲目飛行になる。この問題が解決できないEADSは、オイロ ファイターの納入が大幅に遅れており、これにオーストリア人は大喜び。「納入の大幅な遅れ」を理由に、契約の破棄を告げると、EADSは期限が切れる前に最初の2機のオイロ ファイターを納入するという離れ業をやってのけた。と、思っていたら、ドイツ空軍に納入されていた「中古の」オイロ ファイターを、ドイツ政府に頼んで、オーストリア政府に「回す」事により、契約破棄を避けただけだった。(ドイツ空軍には改善された最新型のオイロ ファイターを納入することで了解を取る。)オーストリア政府がトリックに気付いて契約違反(中古車)を理由に契約の破棄を宣告すると、EADSはオーストリア政府が契約遵守の義務を怠ったとして訴える!とまた泥沼の争いになってきた。紆余曲折の結果、当初の24機ではなく、18機、これがまた15機に減らされて、決着した。*

前置きが長くなったが、実は、ここからが本題。ドイツでも過去最大の汚職事件と言えば、軍事関係。デュッセルドルフに本拠を置き、第一次及び二次大戦でも数多くの兵器を生産した兵器産業の大御所、Rheinmetall社が生産した装甲人員輸送車Fuchsは、「大ヒット商品」。兵器というのは研究開発費に多額の金がかかるが、一度、開発してしまうと、比較的安価に大量生産が可能で、売れば売るほど、儲かる。そこで武器商人を使って世界中(米国、イスラエル、トルコ、オランダ、そしてサウジアラビア)に売りまくった。特にサウジアラビアとの契約は、36台の「特別仕様」の装甲車の他に、さまざまな火砲の販売も決まり、利鞘が高かった。(実際にはドイツ軍が使用していた中古の装甲車を、新車の数倍の値段で売却した。)お礼に武器商人に寛大な謝礼が支払われたが、この武器商品は取引の話を取り付けてくれたCDUの政治家に「献金」を行った。この献金が公になると「汚職」がばれてしまうので、当時首相であり党首であるKohl氏は、党の財務部長に、この金は党の隠し口座に払い込むように指示した。このふんだんな選挙資金を元にCDUは派手な選挙戦を展開して、総選挙で勝利するが、CDUの多額の支出に不審感をいただいたAugsburgの地検が、CDUの財務部長に対して脱税容疑で捜査を開始して、この献金の一部始終が明らかになることになった。この結果、CDUの党幹部は辞任に追い込まれ、当時、比較的地位が低く、この献金について知らされていなかった(知らせる必要がないと判断された)メルケル女史が唯一、「クリーンな党幹部」として残る事になり、「棚から牡丹餅」でCDUの党首に納まり、今やドイツの首相になっているから、人生、いつ、何が起こるかわからない。

あれから10年経つと、当時は最新鋭のFuchsも流石に古くなってきたので、Rheinmetall社はライバル社でレオパルド戦車を生産しているKrauss-Maffei社と共同でFuchsの後続モデルとしてPumaの開発を始めた。米国のように兵器を製作する会社が複数あったり、あるいはスイスなどのように自国に大きな席産業がない場合、他国から「試作品」を複数取り寄せて、兵器の能力比較をして、優秀な兵器を採用することができる。ところがドイツでは戦車(装甲車)を製造できる2社が共同で製作したために、比較ができないというジレンマに陥った。(外国産の兵器を買うのは、兵器大国の面子が許さない。)さらにはPumaの試作品をテストしてみると、エンジンなどの駆動部分に大きな欠陥が見つかり、Bundes-rechnungshofは、「Pumaは採用条件を満たさない。」として政府にこの装甲車を買わないように勧めた。にもかかわらずドイツ政府は満足に機能する試作車もない装甲車を405台、総額40億ユーロにて注文を出してしまった。巷では、「兵器産業への景気対策」と言われていたが、防衛庁の「盲目飛行」はこれが始めてではない。2007年には駆逐艦の購入に際して、前出のBundesrechnungshofが「法外な値段」と批判していたのに、防衛庁はこの批判を無視して27億ユーロで4隻も注文してしまったし、導入から4年経ってもまともに機能しないEADS社のオイロ ファイター、さらには今の時点で4年も納入が遅れることがわかっているEADS社の輸送機A400など、防衛庁のお買い物は毎回「いわく」付き。一体、いつになったら政治家は過去の失敗から学ぶのだろう。

そうそう、すっかり忘れるところでしたが、サウジアラビアに装甲車を売りつけて大儲けした武器商人のSchreiber氏、検察が調査を始めるとカナダに高飛び(ドイツ政府とカナダ政府の間では引渡し条約がない。)して、現地でレストラン経営、これにも成功して悠々自適の生活を送っていた。ドイツのテレビ局が取材に来ると、ちゃんと取材にも応じて、"Catch me, if You can."と、声高々にドイツの検察をあざけ笑っていた。ところがカナダ国内の事情(政権)が変わり、Schreiber氏のドイツへの引渡しが決定されると、流石に笑いが消えた。8月3日にドイツに移送された氏は、そのままAugsburgの監獄へ直行。ドイツでは脱税は、他の犯罪よりも、かなり厳しく罰せられるので、実刑判決は避けられそうにない。もっとも9月の総選挙を前に、「極秘の情報」をまだ隠し持っていれば、現政権と取引して、執行猶予で済むかもしれない。


* EADSは、オイロ ファイターをインドに売り込もうと、現地で開催されるエア ショーに、オイロ ファイターの展示を決定した。ところが、派遣できる(実働可能な)飛行機がない。そこでドイツ政府に、ドイツ空軍のオイロ ファイター4機の派遣を依頼、ドイツ政府はこれを了解した。延々インドまでオイロ ファイターを派遣した総費用は(空中給油機も投入され)550万ユーロ。しかしドイツ政府がEADS宛に出した請求書はたったの8万ユーロ。一体、いつからドイツ政府は、EADSの武器商人になったのだろう。


Fuchs。


Puma。
 



Untauglich (29.04.2008)

休暇の為、更新がしばらく滞ってしまいました。更新を楽しみしていた方には(居ない?)、申し訳ありませんでした。今後、(次回の休暇まで)毎月、最低3記事は紹介するように勤めます。さて、休暇後の輝かしい最初の更新を飾るのは、性懲りも無く軍事事情だ。ただでも有名無実化しつつあるドイツの徴兵制度が、今回は新たな面からその存続を脅かされおり、今回はそのあらたな「危険」について紹介してみたい。

軍隊が軍隊として存在できるには、武器の新旧、その有効性(自衛隊では今でも銃剣突撃にその攻撃の主眼を置いている。)はさておき、まずは兵隊が必要になる。それも若者が大量に。戦争時は日本では学徒出陣という名の下にうら若い学生を戦役に送り、ドイツではVolkssturmの名の下に16歳の少年(HJ)から50代の男性まで前線に送っていたが、流石に平和時には、そんなことはできない(筈だ)。そこでドイツでは満18歳になったドイツ国籍を有する男性に、Musterung(兵役適応検査)に出頭するように手紙を送っている。

兵役というのは、お弁当を抱えてのピクニックではないから、ある程度の健康体でないと(兵隊として)役に立たない。(その代わり知能指数に関しては、寛大。)例えば、糖尿病を患っていると兵隊として役に立たない。インシュリンの注射がいつでも手に入るわけでないし、病気が原因で戦闘中に気絶して倒れると、この兵隊を後方に移送しなければならず、このために最低2名の兵士を後方移送に割かなくてはならない。これでは部隊の戦闘能力が落ちてしまう。そこで兵役に耐える健康体を探すわけだが、これが大きな問題となっている。

ここでも何度も取り上げたが、ドイツは肥満大国。男性は二人に一人が肥満体。当然、Musterungに来る若者も例外ではない。その結果、2007年に行われたMusterungでは、なんと検査を受けた若者の55%がuntauglich(兵役不適格、口語では役立たずという意味。)として判断された。最近では軍の規模が縮小されて、以前ほどの数の兵隊を必要としない。だからこの惨状でも、必要を満たすだけの兵隊はまだ見つかっているが、今後、ますます肥満体が増える事だろう 。又、(自衛隊と同じで)健康体として入隊して兵隊も、大飯をくらって、毎晩酒宴に興じている。その結果として、兵隊の過半数は肥満体。(これを報道しているニュースはこちら。今のドイツ軍を見る限り、酒宴には頼もしい友軍だが、戦闘で使える状態にはない。Kampfeinsatz untauglichといわざるを得ない。





Mission Blau. (06.02.08)

今年の初めに米国で、「ドイツ軍は訓練、装備、どの面を見ても、実戦に投入できるレベルにない。」と非難があがった。これは(かっての)軍事大国ドイツの誇りを大いに傷つけた。国防大臣がこれに答えて「ドイツ軍は、装備に置いても訓練に置いても実戦に投入できるレベルにある。」とコメントしてしまった。するとその翌月、アフガニスタン南部の戦闘任務にドイツ軍を派遣して欲しいという正式依頼がNatoから入ってきた。うまい米国の誘導非難である。ところが、この前はドイツ軍を「実戦投入レベル」と評価した国防相が「ドイツ軍はアフガン南部の戦闘任務には派遣されない。」と回答して、事実上、米国の要請を蹴った。この決断には他でもない、最近のドイツ海軍の活躍が大いに貢献していた。

事件があまりに多いので、最近の事件ばかりに限って紹介すれば、去年ノルウエ-海岸沖を航海中の機雷探知船Groemitzが座礁した。通常、座礁というのは、地図に記載されていなくて、しかも海中に隠れている岩に気づかないで乗り上げてしまうのである。ところが今回は、でかい岩が海から突起していたのに、ドイツ海軍は真昼間に思いっきりこの岩に向けて航行、座礁した。事件後、海軍の秘密保持令にもかかわらず「みんなビールを飲んで酔っぱらっていた。」というもっともらしい噂が海軍内部で広まり、この事件は海軍内でGroemitz オン ザ ロックという相応しいコード名が付けられた。

その後には、実弾訓練中に装填不良を起こした76mm砲の修理中、装填状況を確認する為に兵士が砲の発射ボタンを押してしまう。大砲は船の前方部に命中、沈みはしなかったが、大穴が空いた。世界広しとは言え、自分の船の大砲で自分の船を打つ海軍といえば、ドイツ海軍しかあるまい。

事件は今年になっても一向におさまらず、地中海で武器密輸を監視する任務を持つドイツ駆逐艦隊が、「誰が一番早いか!競争」を展開。何を考えたがその内一隻が全速力で航行中に航路を変更、別の船の航路を横切ろうとした。最初の一隻はなんとか衝突を交わしたのだが、その後ろを航行していた別の船に衝突。この一部始終を、兵士がビデヲ撮影。(一体、訓練はいつ行うのだろう。)寄港後、編集されたビデを兵士がYouTubeにアップロードした為に、ドイツはおろか世界中にドイツ海軍の名を覇せることとなった。

他にもキールの軍港での27mm砲連射事件、海上での衝突事件は後を絶たない。あまりの惨状に業を煮やした海軍の上層部は、事故を防ぐ為、駆逐艦の速度を制限する改造を命令したほど。一体、どこの海軍が軍艦のスピードを減速する改造を施すだろう。日本で暴走族対策の為にオートバイの馬力を自主規制したのと同じで、まるで子供の扱いに手を焼いてるとしか思えない。

通常、軍隊は自身のボロがでないように事件後、直ちに緘口令を引くので、滅多に外部に漏れることはない。だから今まで外部に漏れた事件は氷山の一角と考えるべきだが、それでもすばらしい実績である。これでは国防相が、ドイツ軍の実戦派遣を拒否したのもよくわかる。この様では、良くて我が軍の足手まといになるのが、関の山。軍事専門家(ドイツの場合は退役した将軍)は、「ドイツ海軍は、まず自分自身との戦いに勝ってから、外部の任務に始めて目を向けることができる。」と言明していた。巷ではそんなかっこいい言い方をしないで、ドイツ海軍に出来ることはMission Blau*くらいだと言われている。

*ドイツ語でblauというと、大酒をくらって酔っぱらう事、あるいは酔っぱらっている状態を言う。


Groemitz on the Rock

 

「自爆」後、港に引っ張られていくLuebeck。


ドイツの誇り。 (14.06.07)

今でこそMade in Germanyと言えば、車、電気製品、医療器具、化学品、軍備など、幾つかの分野で、その優れた品質ゆえに我々日本人にもお馴染みだ 。しかし第二次大戦まではドイツの優れた工業製品といえば、主に軍備に限られていた。見方によれば、今日のドイツの優れた最新技術は、当時の軍事技術が発信源になったとも言えるだろう。

通常、ドイツ人は戦争のテーマを嫌うが、それでも当時のドイツが建造した戦艦、戦車、戦闘機などに大いに誇りを持っている。ドイツ海軍の誇りである戦艦Bismarckは 、6年の歳月と(当時の)ドイツの最新の技術を駆使して建造され1939年に就役した。排水量は4万6千トン、主砲は38cm、速度は30ノット だから、当時の世界の最新鋭戦艦と言えるだろう。(日本の誇りである戦艦大和は1941年就役だから、この時点ではまだ建造中。) 又、ドイツ海軍は、この戦艦はどんな攻撃を受けても絶対に沈まない不沈艦であると発表、ドイツの軍事力を誇示した。

詳しい内容はスペースの関係で(又、興味のない方がほとんどだろうから)省かせていただくが、その不沈艦がなんと最初の戦闘任務(Feindfahrt)で沈んでしまったのである。 このドイツの誇りを沈めたのは英国海軍だ。当初、ビスマルクを仕留めるべく派遣されたのは、英国の最新鋭戦艦Prince of Walesと、第一次大戦の行き残りである巡洋艦Hoodだったが、戦闘開始から5分と経たないで、Hoodはビスマルクの連射を受けて、真っ二つになり轟沈した。Prince of Walesも7発の命中弾を受けて、命からがら戦場を離脱する。 しかし、その後、ビスマルクは海軍機の魚雷攻撃を受け舵が壊れて、操舵不能に陥いる。英国海軍がこの千載一隅のチャンスを見逃すハズもなく、ありったけの艦船を集結、ビスマルクを集中砲火に取る。しかし幾ら艦砲射撃を加えてもビスマルクは沈まない。流石は、Made in Germany。(Krupp社製)丈夫にできている。業を煮やした英国海軍は、駆逐艦から魚雷を撃って、ビスマルクを沈めたのである。

しかし戦後、ビスマルク の生き残りの乗員が、「ビスマルクは魚雷で沈んだんじゃねえ。捕獲されぬように、俺たちが爆弾をしかけて、穴を開けて沈めたんだ。ビスマルクは最後まで不沈艦であった。」と述べたから、イギリス海軍は面子丸潰れだ。だから、英国はあくまでも「魚雷で沈めた。」と言い張り、ドイツ人は、「いやいや、君、そんなワケはないよ。ビスマルクは不沈艦だよ。英国海軍なんぞに沈められるわけがない。」という具合に、お国の名誉をかけて「大人の言い合い」になった。

そうこうする内、1989年になって4800mの海底に沈むビスマルクが発見されてしまった。有名なアメリカの映画監督が、水中探査を実施。海底に沈むビスマルクを撮影した。この水中探査に英国は、ビスマルクに留めを刺した魚雷の穴を見る事を期待、一方、この調査に同行したビスマルクの元乗務員は、ビスマルク自沈説が立証される事を期待した。緊張する空気の中、水中カメラがビスマルクを1周するのだが、英国海軍の主張する魚雷の痕(穴)が見つからない。これを見たドイツ人は、「やっぱりビスマルクは不沈艦だった。」として、ドイツの名誉が救われたと確信。一方、英国人はビスマルクが斜めになっている為、肝心の魚雷の炸裂の穴が見えないのだと主張。結局は、この調査は両国の言い争い に油を注ぐ結果となってしまった。この言い争いは、両国の名誉(第三者からするとどうでもいい。)がかかっているので、永遠に続く事だろう 。


ドイツ(海軍)の誇り Bismarck



       
 
 


"Ich hatte einen Kameraden." (03.06.07)

5月19日にアフガニスタンに駐屯していたドイツ軍を目標としたテロがあり、12人の現地人、及び3人のドイツ軍兵士が殺害された。これでアフガニスタンで命を落としたドイツ軍兵士の数は21名になった。テロで殺害された兵士の遺体は23日にケルン/ボン空港に移送され、隣接するドイツ空軍の格納庫で追悼式が行われた。式場で国防大臣(昔は戦争大臣という名前だったが、これではまずいので名前が変わった。)は、「(死亡した兵士は)世界平和の為に貢献した。その功績に対し、惜しみない感謝と限りない支援を表明する。」と述べた。

この政治家の都合のよい「感謝の言葉」を聞いて怒りを覚えている元兵士は少なくない。死ねばせめて国葬してもらえるが、それよりも悲惨なのは、負傷して生き延びる事。テロに遇って生き延びた兵士のほとんどは、目の前で戦友がHachfleischにされた惨状から一生立ち直れない。それに加えて、身体の障害もあり、「使い物にならない。」として軍隊を首になる。

しかし軍隊で使い物にならない者が、民間で使い物になるわけがない。「くず鉄は、くず鉄屋に。使い物にならない人間は、軍隊に」と(軍隊で)自嘲的に語られている通りで、どこの会社が、これまで軍隊勤務しか経験のない身障者を雇うだろうか。この為、テロを生き延びた兵士は、月々わずか380EURの生活保護を受けて、死ぬまで貧乏生活を送る事になる。その元兵士達は、今回の国防大臣の「惜しみない感謝と限りない支援」という言葉を聴いて、おさえようのない怒りと格闘していた。

これに追い討ちをかけるのが、政府の対応だ。ドイツ軍で「使い物にならない。」、つまり障害者と判断され、軍隊を首になると、国に「障害者年金」を申請する事ができる。何しろ、お国のために生命の危険をおかして使えたのだから。しかし、その国から障害者年金の返事が届くと、「あなたの障害では、十分に仕事が遂行可能です。」という返事が来て、年金の支払いを拒絶されてしまう。「使い物にならない。」として軍隊から放り出しておいて、この返事である。仕事ができるなら、そのまま軍隊で、できる仕事をあてがっておけばよいではいないか。こうした背景があって、軍隊を障害者として首になった(あるいは自主的に辞職した)元兵士の70%以上が、国を相手にして年金の支給を裁判で争っている。

わが国、自衛隊でも状況は同じである。行軍中に過労で心臓発作を起こして「2階級特進」しても、国から出るのはお悔やみの言葉だけ。国/軍隊は職務災害認定を拒絶、遺族は身内を失った悲劇を乗り越えて、国を相手に裁判を行って、当然の権利を勝ち取らなくてはならない。驚くべきは、敗戦から60年以上経っても変わっていない「お国の為に。」という精神構造である。


追悼式では、ドイツ版「同期の桜」、 "Ich hatte einen Kameraden."が吹奏された。




       
 
 


Auslandeinsatz (27.11.2006)

あるドイツの政治家が、「平和維持を目的とした軍隊は、せいぜい戦争ごっこをするのが関の山で、実戦では使いものにならない。」と言ったが、近年のPKF(Peace Keeping Force)の活躍を見ると、その通りだと言わざるを得ない。これを証明する極端な例として1995年7月に旧ユーゴの町、Srebrenicaで起きた事件が上げられる。

当時、セルビア軍の攻勢からイスラム教徒を守るべくSrebrenicaの町に、オランダ軍を主力とするPKFが派遣されていた。ところがセルビア軍は、PKFなどお構いなくこの町に侵攻、何もできないでいるオランダ兵を横目に8000人にものぼる男性住人(子供も含む)を一人残らず連れ去り、処刑してしまった。結局、米軍が介入して戦争は終結したが、この一件は国連軍(PKF)の無力を証明するいい例でもあった。戦争終結後、ドイツ軍もPKFとしてユーゴに派遣され、今日まで(政治家の意見によれば)「平和の維持」に大いに貢献しているそうだ。

ドイツ政府は、PKOにしか兵隊を派遣しない日本政府と違って、PKFとして兵隊を派遣するのに熱心で、コンゴやアフガニスタン、レバノンなど、つい最近まで紛争のあった国にはほとんど軍隊を派遣しており、その数は8700人にも及ぶ。それだけたくさん兵隊を派遣すれば、死人も出れば、スキャンダルも出て来るもの。今、ドイツの新聞を騒がせているのが、アフガニスタンに派遣されている兵隊の写真だ。白骨と化した遺体を使って、おどけたポーズを取って写真を撮っている。これが新聞に載るとドイツ国防相は記者会見を開いて、「わずか数名の心無い兵隊の行動で、勤勉なドイツ軍全体を同じ範疇で考えてはならない。」と、言い訳をした。おそらく、これがわずか数枚の写真で済んでいたら、この一件はこのコメントだけで忘れさられただろう。
 
最初にこの写真を掲載したのが、ドイツのスポニチと呼ばれるBild Zeitung。この写真のおかげで新聞が素晴らしくよく売れた。これを見た他の新聞社が、会社の沽券にかけてこの事件を調査。すると、出てくるわ、出てくるわ、数え切れない数のドイツ軍のスキャンダル写真が編集部に送られてきた。中にはアフガニスタンだけでなく、旧ユーゴでのドイツ軍が「活躍している。」写真も含まれている。最初のうちは、まだドイツ軍の面子を救おうとしていた国防相も、もう言葉がなくなった。最後には、「外国派遣(Auslandeinsatz)が多すぎるのが原因だ。ドイツ軍の海外派遣を見直すべきだ。」と主張。このコメントは首相の許可なくだされた為、この声明を聞いた首相は激怒した。ドイツ軍の派遣を決めたのは首相なのに、その首相の決定を非難してしまったからだ。一時は国防相の左遷も噂されたが、国防相は「外国派遣される兵隊の教育、選抜制度を見直す必要がある。」と、前言を訂正してとりあえず、首だけは繋がった。

「他人の振り見て、わが身を直せ。」の例えにもあるように、これに懲りて、わが自衛隊は現状のままでPKFには参加しない方が懸命だ。海外への派兵の機会が増えれば、それだけスキャンダルが発生する可能性が高くなるからだ。そうなれば、元々、国内での理解が低い自衛隊は、さらに身の狭い思いをすることになる。もっと悪いことには、日本人はパニックに陥りやすい傾向があるので、PKFで死者が出た場合、国内で自衛隊の撤兵を求める声が高まり、国内の圧力に負けて撤兵となった場合、国際社会から信用を失ってしまう。そのような事態を避けるため、国際社会への貢献はこれまで通り、PKOへの参加で果たす方が無難だろう。


骸骨を二頭筋に見立ててポーズを取るドイツ兵
          
最初にドイツ兵の活躍ぶりを報道したBild新聞

U-31 & U-32 (20.10.2005)

2005年10月19日にドイツ海軍は新しい潜水艦、U-31とU-32をドイツが誇る鉄鋼&軍需産業のThyssen Krupp社から納入した。値段は一隻邦貨にして400億円。全部で4隻注文したから、全部で2000億円もの大変なお買い物である。ドイツの今の台所事情を知っている者なら、「国庫が空っぽで、国民に払う年金さえも底をついて、借金を借金(国債の発行)によって払っている政府がなんでそんなばかげた買い物をするのか?」と思ってしまう。一体、何が理由でこの平和時、かつ財政事情が厳しい時期に大型装備の導入を決定したのだろう。何か、理由があっての事に違いない。

今回装備されるのは新生代の潜水艦、なんと水素推進である。自動車業界では次世代のエンジンとして研究されているが、世界で始めて軍事部門で水素推進採用されたのがこの潜水艦だ。ご存知の通り第二次大戦中、ドイツの潜水艦はデーゼルエンジン駆動であった為、一旦、海中にもぐってしまうとエンジンをかける事ができず、電気モーターでゆっくりと、しかしかも電池が切れるまでのわずかな時間しか動けなかった。この為、連合軍の駆逐艦に水雷攻撃され、ドイツ海軍の全潜水艦乗務員の2/3が戦死するという悲運に見舞われた。戦後、核推進の潜水艦が出て、潜水艦の重要性が増したが、核武装を嫌うドイツでは大戦中の悲劇にもかかわらず、20世紀が終わるまでずっと伝統に従ってデーゼルエンジンの潜水艦を建造し続けていた。しかしそこはドイツの執念か、密かにデーゼルに変わる推進方法を研究してきた。そして21世紀になってやっと悲願が達成したわけである。

水素推進のエンジンは浮上する必要がないので発見されにくく、海中でも高¥速度で推進可能なので駆逐艦の標的にもなりにくい。唯一の難点は、この冷戦を想定した潜水艦は、冷戦が終結が終結した今日、ドイツ海軍には必ずしも必要ではない事。しかし、ドイツ政府が一旦注文したものを「やっぱり、要らない。」と、いうわけにはいかない。そこで今回、国庫が空なのに購入にいたったわけだが、本当の理由は別のところにある。

それはこの潜水艦を紛争中の国に輸出する事だ。核推進の潜水艦は30年もしたら解体する必要があるが、そう簡単にはいかない上、これには大変な金がかかる。それより前に、核推進の潜水艦は国家機密だから、誰も売ってくれない。だからこれまでは潜水艦商売は、時代遅れのデーゼルエンジン駆動に限られていた。ここにドイツの新型潜水艦の意味がある。核不拡散条約に反しないこの潜水艦は、ドイツ政府の一存で輸出可能なのである。表向きは紛争、戦争を非難しておきながら、その裏では係争国に最新の武器を輸出して大儲けをするドイツのプラグマテイズムを、日本の政治家にも期待したい。


Thyssen Krupp社で行われた完成式典


U-31の進水式 トリコロールで飾られているのは何故?


 


ドイツの軍隊は、、。 

現在、ドイツ軍に従事している人員は48万人にも上る。日本の自衛隊は25万人そこそこだから、実に日本の2倍近い人員をかかえている事になる。ドイツの人口は日本の人口の2/3だから、ドイツの軍隊が人口に比してどんなに大きな軍隊であるか、よくわかるだろう。
さて、その肝心のドイツ軍だか、このところ新聞のニュースの種になる事が多いのだが、ろくなニュースがない。女性隊員が、(男性の)上官にレイプされ、これを報告にいったらその部隊の司令官が口止めを命じたり、兵器庫の武器の監査を行なったら、小銃が大量に『消えて』いたりと、ろくなニュースがない。
日本の自衛隊は訓練で撃った空砲の薬莢の数までびっちり数えて、一発でも欠けると(ただの空砲にもかかわらず)隊員の週末休暇をキャンセルして、『山狩り』までして薬莢を探すくらいの騒ぎであるから、もし小銃が武器庫から消えようものなら、駐屯地司令は言うに及ばず、師団長まで首になる。ところが、ドイツではこういうニュースに慣れてしまっている為か、新聞で報道されて、それで終わり。軍の規律は乱れ放題である事がよくわかるが、2004年の11月になってまたドイツ軍が新聞のヘッドラインに登場した。
今度は、上官による新入隊員の虐待である。新聞によれば、大尉1名と下士官10数名が、隊員が人質になった場合の訓練を称して、体を拘束の上、頭から袋をかぶせて何も見えないようにして、水をかけたり電気ショックを与えたというもの。新入隊員は、兵役義務で入隊している隊員であるから、実戦などに投入されるハズもなく、人質になる事など決してないのに、こういう口実を作って新隊員を虐待したのである。この新隊員虐待を写真に撮っていた事も判明して、これが証拠写真となり、今、大きな問題となっている。虐待にあった隊員はホームページを作成して、このホームページ上で上官による虐待の様子を細かく描写。特に、虐待の場面になると上官の目が生き生きとして、隊員が苦しんでいるのを眺めて心から堪能していた様子を描いている。
軍隊ではドイツ軍だけではなく、どこの軍隊でも部下の虐待はあるもので、ロシア軍における新隊員への虐待は特に悪名が高い。日本の自衛隊でも35度の炎天下、ゴムでできた科学防護服を隊員に着させ、ガスマスクを着けて、小銃を抱えて駐屯地を駆け足というわけのわからない『訓練』を行なっている。体調の悪い隊員は呼吸困難で倒れて嗚咽しているが、これを見ている上官の悦に入った表情は、忘れられるものではない。やはり、どこの国の軍隊にもこういうタイプの人間はいるものだ。


装甲車が非常事態で立ち往生?


軍隊の生活は世界共通?毎日、朝から晩まで駆け足

 


Eurofighter  (16.11.2004)

ドイツ政府は2003年に戦後最大規模の軍備計画を承認した。それは一機80億ユーロ(邦貨にして110億円!!)もする戦闘機、その数なんと180機の購入を国防大臣がサインするというもの。この戦闘機の名前がEurofighterと言うのですが、これはスペイン、イギリス、イタリア、ドイツの政府が共同開発して、それぞれの国が必要に応じて、この戦闘機を注文するという形で20年も前に始まった計画だった。その後、どこの国がどの部分を担当するか、どこの工場で組み立てるか、何処の国に武装を注文するか、揉めに揉め、20年目にしてやっと戦闘機が完成に至った、いわくつきの代物。

しかし、戦闘機が完成したのはいいけれど、問題は、20年もかかったので、当初の予算の3倍近くにも製造費が膨れ上がってしまった。オイロファイターを注文していた政府内では、そんな高い戦闘機を買わないで、安いソ連製の戦闘機を買ったほうが税金を節約できるという話もあったくらい。しかし、この合併事業には膨大な研究費用を費やしており、注文をキャンセルされたのでは、この飛行機を生産した会社(EADS)にとってははたまったものではありません。それにEADSはドイツとフランス政府が出資して作った、言うなれば国有の軍事産業。自国の製品に、「それは高すぎる!」と注文をつけるわけにもきません。又、政治家にしてみれば、自分のお財布から払うのではなく、所詮は税金なので値段はそれほど大事ではありません。こうして今回、EADSは国防大臣から180機の注文書にサインをもらう事ができました。サインをした国防大臣は、自分の任期中に戦後最大規模の軍備計画がサインされる事に陶酔していましたが、この軍備計画ほどお金を無駄にする計画もありません。

まず、オイロファイターの開発の元になるデータ、目標が20年も前に設定されたものなので、出来上がった戦闘機は10年前なら世界最新鋭だったかもしれないが、21世紀になってはオイロファイターより優れた戦闘機がすでに存在しています。例えばロシア製のSU27はオイロファイターと同等、あるいはそれ以上の性能を有しいるだけでなく、安い。おまけにすでに実戦配備が終わった戦闘機で、いつでも実戦投入が可能。アメリカは超モダンな戦闘機F22を配備中で、オイロファイターとは比較にならない能力を持っています。しかも値段はオイロファイターとほぼ同じ。なのにとりわけ性能が優れているわけでもない戦闘機を高い金を払って装備するなんて、その本当の意味は、税金を使用しての自国産業の育成以外に考えられません。ゆくゆくは、オイロファイターの性能を上げて、紛争の係争国に輸出してお金を儲ける事を考えてのこの決定でしょうが、そう上手くいくものかどうか。

まず当初ドイツ空軍に納入されたオイロファイターは、故障ばかりで計画の50%以下の飛行時間しかこなせていない。電気系統が弱く、飛行中に搭載のコンピューターが「逝ってしまい」、瞬時にブラックアウトが生じるなど、トラブルは深刻だ。実際にスペインでは2002年、エンジンの作動不良によりオイロファイターが墜落している。これらの故障の元をつきとめて、実際に実戦配備になるのはこの3〜4年先というから本当に気が長い計画だ。やっと電気系統のトラブルが解消されたかと思えば、2010年にはパイロット脱出のカタプルト装置で故障が見つかった。スペインにてパイロットの訓練中、離陸直後にエンジントラブルが発生、オイロファイターは操縦不能になった。教官は緊急脱出を指令、自身は無事に脱出したが、パイロットを座席に縛り付けているベルトが外れてしまい、見習いパイロットは座席から放り出されてしまった。言うまでもなく、見習いパイロットは死亡。この事故が起きてから、欧州に配備されているオイロファイターには、離陸禁止令が出された。導入されてからもう6年も経つのに、一体、いつになったらちゃんと機能するのだろう。

オイロファイター配備をさらに高額にしているのが、そのおかしな契約内容。納入された戦闘機に欠陥があった場合は、戦闘機を購入した国の負担で修理を行なう事になっている。普通「新車」を買えば、最初の2〜3年は保障が付くもの。なのにドイツの国防大臣は、一機80億ユーロもする飛行機を買いながら、保障期間さえも求めなかったのだから、その思慮のなさには恐れ入る。こうして製造元のEADSはドイツ政府に修理費を払わせて、オイロファイターを開発する事が可能になった。ドイツ政府はEADSの株を30%保有しているので、いうなれば大株主。株主が会社(EADS)の利益になるように契約を結ぶのは、当たり前かもしれないが、結局、このツケを払うのは国民である。SU27でも買っておけば安くて済んだのに、、。


欠陥の多いEurofighter ドイツ軍はTyhoonと命名した  

        
ロシア軍の新鋭戦闘機SU27


徴兵制度 (31.03.2004)

ドイツは世界で初めて徴兵制度を導入した国です。プロイセン時代に小国でありながら、強力な軍隊を持って領土を拡大していったのは、この徴兵制度によって、兵役に適した若者を片っ端から徴兵して大きな軍隊を持つ事ができて初めて可能でした。
時代は変わっても、そのプロイセンの伝統は行き続け、第二次大戦の敗戦後、その徴兵制度は復活を果たします。余談ですが、ドイツ語には兵隊用語がたくさん用いられている事はご存知ですか。Im Vorfeld(前衛は/まずは)とか〜 in Angriff nehmen(〜を攻撃する。/〜に着手する。)、極端な表現では、generalstabsmässig(参謀本部計画のような/正確な)なんて表現まであります。まるで日本語の 『腹をくくる。/決める。』と似ています。つまりが、ドイツの文化/言葉がその真髄からプロイセンの伝統を受けついでいるわけです。ところが、21世紀に入ってドイツのドイツたる由縁(?)の徴兵制度が 廃止の危機にさらされています。
徴兵期間は毎年短縮され、今ではたったの8ヶ月のみの徴兵期間となっていますが、今の世代は自由気ままに育っただけに、命令に従うなんて 大っ嫌い。軍隊生活なんか病気のように嫌っていますから、例え8ケ月と言えど軍隊に入りたくありません。そこで何か言い訳を口上してZivildienst(民間奉仕)に転換してもらっています。これに加え、軍隊の定員が毎年削られて、たとえ軍隊に入りたくても入れない状況も出てきました。
たまたまこのとき、徴兵カードをもらったケルンの学生が軍隊に入るのが嫌で、弁護士を使ってケルンの地裁に国を相手に訴えを起こしました。本人は、自分の意思に逆らって軍隊に入れられるのを阻止したいという個人的利害から起こした訴訟ですが、結果をしてドイツの徴兵制度の根底を揺さぶる判決となりました。
判決は原告の勝ちで、『この学生は軍隊に入らなくてよい。』というものでしたが、衝撃を巻き起こしたのはその判決理由でした。もともと、徴兵制度は、国民(男性)が皆、公平平等に徴兵されるから意味があったのですが、最近の軍隊削減によって徴収されるのはほんの一部の青年である 為、徴兵制度の根幹を成す公平、平等の 原則に反するというのが判決理由でした。言い換えれば、軍隊に徴収される不平等も公平に分けられていれば、平等の原則が成り立ったが、現状では、平等の原則は成り立たないという事です。これによって、徴兵されたくない者は誰でもこの判決を理由に持ち出すだけで、徴兵を免れる事が可能になり、しかも徴兵制度自体がその法律上の正当性を失ってしまいました。この判決によって、長く続いたドイツの伝統が無くなるのも時間の問題となりました。


2001年から女性もドイツ軍に入隊できるようになった


自衛隊でも是非、導入して欲しい防寒装備


 

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