誰でも 失敗するドイツ留学 は避けたいと思います。

失敗を避けるには、その原因を知ることから始まります。

では、一体、何が失敗する原因になるのでしょう。

皆さんは初めてドイツ留学をするので、

「過去の失敗」

から学ぶことができません。

そこで私が過去に遭遇してきた

「失敗するドイツ留学」

の中から何が失敗に繋がったのか、その原因を紹介したいと思います。

失敗するドイツ留学 その一歩は街選びから!?

失敗するドイツ留学 その一歩は街選びから!?

失敗するドイツ留学は、街選びから始まるケースが多いです。

質問
どうしてですか?

 

それはドイツ留学先を選ぶ際、

「ミュンヘンに行きたい!」

ミュンヘン 徹底解説!街の歴史からお勧め観光名所まで

あるいは、

「ローテンブルクに住んでみたい!」

ローテンブルク 完全制覇 – これでもう観光名所を見逃さない!

と日本で知名度の高い観光地を留学先として選ぶケースが多いです。

これが失敗するドイツ留学の最も頻繁な原因です。

でも、観光で行ったローテンブルクが綺麗だから、

「ローテンブルクに留学したいっ!」

と思うのは自然の理。

日本ではドイツと言えばミュンヘンばかりテレビで紹介されるので、

「憧れのミュンヘンに留学したいっ!」

と思うのは当たり前。

これが何処、 失敗するドイツ留学に繋がるの?

優先順位の取り違え

このケースでは、優先順位を取り違えています。

ドイツ留学する最初の目的は、まずはドイツ語習得です。

なら、

「何処に住みたいか。」

ではなく、

「何処の語学学校がいいのか。」

「何処なら効果的にドイツ語を学習できるのか?」

という観点から留学先を選ぶできです。

ローテンブルクにある語学学校と言えば、某フランチャイズ店だけ。

良質の授業で知られる学校ではありません。

一方ミュンヘンは、ドイツで一番家賃が高い街。

加えて部屋不足。

「不動産屋にいけば、空き物件が見つかる。」

と考えて留学計画を立てると、住む場所が見つからずホテル暮らし。

最後には資金が底を尽き、早々に帰国の途につくことになります。

恋する人に会いたい!

失敗するドイツ留学 恋する人に会いたい!

あるお客さんが、

「どうしてもボッフムに留学したい。」

との事。

ボッフムと言えば失業率が国平均の倍もあり、犯罪率も高く、街は殺風景。

いい所は家賃が安いくらい。

よりによってそんな街に

「住みたい!」

という方の裏には、恋心が潜んでいます。

「好きな人が住む街に行きたい!」

というわけです。

さもなきゃ、よりによってこんな街に住みたいなんて奇特な人は居ません。

しかし恋心が原因でドイツ留学先を選んで、成功した試しはありません。

 

恋が成就せず、帰国する運命が待ってます(*1)。

まだ20代なら、それでも失敗から教訓を学べます(*2)。

が、30代、40代で、

「仕事を辞めて(恋心が原因で)ドイツ留学する。」

のは辞めておきましょう。

得る物より失う物の方が多いです。

小さな町は避けるべし!

人のいない街角の風景

上述のローテンブルクもそうですが、人口の少ない町は避けましょう。

私は

「ドイツ語の習得に専念したい!」

と過疎の町

”Staufen”(シュタウフェン)

に留学。

人口1万人。

町は綺麗なんです。

が、することがない。

毎日、料理するときから食事を取るときも参考書を読み、

「一瞬たりとも無駄にしない!」

と決めていたんですが、4週間もするとドイツ語の勉強で頭がパンパン。

飽和状態で何も入りません。

気分転換をしたいが、町には何もない!

ドイツ特有の暗い街角を守護霊のように歩くだけ!

短期間のドイツ留学なら、何も心配する必要はなし!

でも長期留学するなら、人口が10万人以上ある町を選びましょう。

人生もドイツ留学も、

「息抜き」

が必要です。

失敗するドイツ留学 –  語学学校選び

失敗するドイツ留学 -  語学学校選び

次に頻繁に犯される

「失敗するドイツ留学」

は、語学学校選びです。

わかりやすいようにラーメンを例に出しましょう。

皆さんの中で、

「おしいラーメンが食べたい!」

と、ファミリーレストランに行かれる方が、どれだけいるでしょう。

ラーメンの専門店に行きますよね。

語学学校選びも同じで、優先するのはドイツ語の専門学校です。

 

過去30年もドイツ語のレッスンだけに特化している語学学校の経営者なら、ドイツ語レッスンはどうあるべきなのか、知り尽くしています。

参照 : Horizonte

 

逆に避けるべきなのは、ファミリーレストランのようなフランチャイズ式語学学校です。

とりわけ英語、スペイン語、フランス語、中国語などの複数の言語をメインとしている語学学校。

ファミリーレストランと同じで、ドイツ語レッスンのレベルは総じて高くはありません。

質の高い授業を受けたいなら、

「ラーメン専門店」

すなわち

「ドイツ語専門学校」

を選びましょう。

 フランチャイズ式 語学学校は避けるべし!

フランチャイズ式 語学学校?

という方も多いので、この機会に解説しておきます。

わかりすい例で説明するとフランチャイズ式 語学学校は、コンビニ式の経営です。

総元に

「フランチャイズ料」

を払えば、

「名前を知られている看板」

を掲げることができます。

でも、

質問
高いお金を払って、フランチャイズ式で語学学校を経営する利点はどこにあるのでしょう?

 

それは語学学校の一番大事な点、集客が理由です。

 

どんないいい先生を揃えても、生徒が集まらないと語学学校の経営を続けていけません。

でもフランチャイズ式なら総元が宣伝してくれる上、コンビニのように名前が知られているので、集客がしやすいです。

だから独自のブランドを作らず、フランチャイズ式語学学校を経営する人が居ます。

価格が高くて質の悪いレッスン

宣伝費はとても高価です。

日本語だけでなく、韓国語、中国語、英語、スペイン語、イタリア語、などで宣伝すると、宣伝経費は毎月数百万円もかかります。

そのような宣伝は、ひとつ、ひとつの語学学校ができるものではありません。

しかしフランチャイズ式なら、本店が行うので数百万円の宣伝費が払えます。

日本語で宣伝している語学学校を見たら、間違いなくこのフランチャイズ式です。

「〇〇学校 世界中のネットワーク!」

と言えば聞こえがいいですが、

これは授業の質の保障ではなく、宣伝費に多額のお金を費やしている証明です。

 

フランチャイズ式の学校では多額の費用を宣伝に使用するので、教師のお給料は削らなくてはなりません。

結果として

フランチャイズ式語学学校は、価格が高いのに、レッスンの質が悪いです。

講師が頻繁に入れ変わる!

教師のお給料を削る為、フランチャイズ式の学校では、非正規の講師を雇い入れています。

皆さんが日本でアルバイトをする際の、シフト制と同じです。

結果として一人の講師がクラスを受け持つのではなく、講師が2~3人で入れ替わります。

講師が頻繁に入れ替わる授業形式はとても効率が悪く、学習する側にもいい影響を与えません。

 

失敗するドイツ留学をしたくなければ、フランチャイズ式の語学学校は避けましょう。

支店形式の語学学校

フランチャイズ式の学校の対極に、支店形式の語学学校があります。

語学学校の経営に成功した学校が、支店を出すんです。

典型的な例がミュンヘンの語学学校BWS。

 

ミュンヘンで大成功を収めて、ベルリンとケルンに支店を出しました。

こうした支店形式の語学学校はフランチャイズ式ではなく、本店のあるミュンヘンが監督しています。

本部からの厳しいチェックがあるので、質が保たれ、いい授業をしています。

間違いをすることはほとんどありません。

同じことがドイツ語の教育を専門に提供するゲーテ・インスティテュートやカール デユーイスベルクなどに関しても言えます。

【割引中!】 ゲーテ・インスティテュート

ドイツ留学者のお勧め

ドイツ留学者のお勧め

インターネットが発達したお陰で、日本に居ながらドイツの語学学校を調べることができます。

でも情報が多くて、どこがいい学校なのか判断が難しく、読めば読むほど戸惑います。

するとその中でドイツ留学者が褒めちぎっている学校を発見!

値段もお手頃!

早速申し込み!

超~ラッキー!

が、実際に通ってみると読んだ内容とは大違い!

レベルが異なる生徒が20人もクラスに押し込まれ、発言の機会はなく、講師の話聞くだけの授業。

 

これじゃ、高校のつまらない英語の授業と一緒!!

さらに!

滞在先は約束されたいた場所ではなく、通学に1時間!

こんな学校が、どうしてあんなにいい評価になっていたのでしょう?

フェイクニュース

フェイクニュース が溢れる今日。

これは何も政治だけではありません。

日本からの生徒を呼び込みたい語学学校は、日本人をアルバイトで雇い
「今、私が通っている学校を紹介します。」
という記事をSNSを使って発信しています。

 

当然、いい事しか書かれていません。

そんな記事を信用してドイツ留学、数ヵ月後にはガッカリして帰国されることになります。

SNSで拡散される

「お勧め」

にはご注意荒れ!

失敗するドイツ留学 –  値段だけ見て決めては駄目!

失敗するドイツ留学 -  値段だけ見て決めては駄目!

無責任なブログに、

「フォルクス ホーホ シューレが安くてお勧め!」

なんて書かれています。

「そうなんだ!」

と思ったあなた、いい鴨です。

同じ例えで恐縮ですが、

「この店はラーメンが安くてお勧め!」

と書かれているのと同じです。

まずくても、安ければいいの?

 

そうじゃないですね。

語学学校探しをする際、正しい学校の選び方を知らないと、最初に見るのは値段。

最悪の場合、値段だけ見て決定しまうケースも多いです。

これが失敗するドイツ留学の近道です。

 

では何故、値段だけで決めてはいけないのか、わかりますか?

安い学校の何処が悪いの?

まずは教師から初めましょう。

フォルクス ホーホ シューレの先生は、小学校の先生や主婦が余った時間を活用するために、教師として応募したもの。

大学でドイツ語学んだとか、ドイツ語の教師の資格があるわけではなく、

「ドイツ人だから母国語」

という理由で採用されてます。

授業は日本の中学、高校の授業そっくりです。

先生は黒板を埋めるのが仕事。

生徒が理解しているか、そんなことは二の次。

びっしり埋まった黒板を見て悦に入る教師。

そして生徒は黒板に書かれたことを一生懸命書き写します。

でも、何のために書き写すの?

黒板に書かれたことを写しても、ドイツ語はこれぽっちも上達しません。

 

実際にドイツでフォルクス ホーホ シューレに通ったことがない方でなければ、こんな授業を

「ドイツ留学のお勧め」

と挙げることはできません。

そもそもそんな「お勧め」を書いている方は、「ドイツ留学経験者」でありながら、ドイツ語の習得に失敗した方です。

ドイツ語の習得に失敗、日本に帰国して仕事に就き、

「ドイツ留学のお勧め」

を書いてます。

「失敗した俺のドイツ留学」

という表題だったら、まだまともなモノになってたでしょうが。

「安いからお勧め」

という論理には、ご注意ください。

値段だけで学校を決めてしまうと、確かにお金は節約できますが、

「安かろう、悪かろう」

で、無駄にお金を払って終わりになります。

では、どこを見て語学学校を判断すればいいのでしょう?

クラスの定員

クラスの定員

語学学校をチェックする際は、クラスの定員が明記されているかどうかチェックしましょう。

日本の学校の授業を思い出してください。

クラスに20人も生徒がいると、先生は個々の生徒の面倒を見る暇はなく、形にはまった黒板授業になります。

ドイツ語のレッスンでも同じ。

クラスの人数はどんなに多くても18人まで!

理想的なのは12~14名まで。

ちゃんとした学校はホームページに、

「クラスは最高14名まで(夏季は16名)。」

と明記しています。

しかるにクラスに18人もいると契約違反になります。

契約に違反すると、

「契約内容と違うから払ったお金(の一部)を返してください。」

ということになります。

しかし語学学校にしてみれば、14名で授業をするよりも、18名のほうが儲かります。

そこでクラスの定員を明記せず、大所帯のクラスで授業を行ないます。

クラスの人数を最初から明記していないので、契約違反にはなりません。

クラスの定員を明記していない学校は、最初から候補から外してください。

各レベル履修テスト

ちゃんとした学校は4週間、あるいは8週間おきに各レベル履修テストを行い、生徒が課題をクリアしているかチェックします

課題を理解していないとテストに不合格、同じクラスを再履修することになります。

儲け優先学校はそのようなテストをしないで、生徒のレベル査定を曖昧にします。

何故?

こうすることで、同じレベルの生徒を多く創出することができるからです。

本当はA1, A2という別々のクラスを作る必要があるのに、生徒をすべてA2に押し込めば、クラスは20人を超える大所帯が誕生。

お陰で学校は14名で授業を行なうよりも、45%も儲けを増やすことができます。

 

あなたがそのような学校の生徒で同じクラスに入れられたら、

  • すでに習ったことを繰り返す授業になるか
  • あるいはレベルが高すぎて、何もわからない授業

になります。

これではお金と時間の無駄です。

そのような学校は、教育よりも儲けを優先しているので避けるべきです。

しかしドイツ語学校がちゃんと生徒をレベル分けしているか、これはネットではわかりません。

そこで当社ではドイツ各地を回って授業を査察、ちゃんとレベル分けしている学校にのみ、合格点を出しています。

語学学校はここを見る!難民受け入れ

日本でも報道されていたと思いますが、2015年には大量の難民がドイツにやってきました。

難民を社会に受け入れるため、政府は難民にドイツ語の授業を受けることを義務化しました。

 

お陰でドイツ語学校は、かってない大盛況。

難民が

「出席しました。」

とサインをすると1時間あたり、8ユーロ+の助成金が支給されます。

額面は高くないのですが、政府が支給するのでこれが手取りです。

税金がかかりません。

すなわち!

難民を20人一つのクラスに押し込めば、1時間170ユーロ以上の収入です。

1日4時間の授業なら、680ユーロ/日

1週間で3400ユーロ!

4週間で1万3600ユーロ!

それもたった1クラスだけで!!

そこで難民をターゲットにしたドイツ語の語学学校が次々に誕生しました。

そんなドイツ語学校には、通いたくないと思います。

しかしホームページでこの点をチェックしている人がどれだけいるでしょう。

 

そして学校が受け入れている難民の割合は、ホームページからではわかりません。

だから 当店では、ドイツ各地を回って学校を視察しています。

ちなみにゲーテ・インスティテュート等の有名な学校は難民を受け入れていません。

安い価格の裏にあるものは?

安い価格の裏にあるものは?

「ドイツ留学して同じドイツ語の授業を受けるなら、安いほうがいい!」

という気持ち、よくわかります。

そもそも語学学校の授業料に大きな差は何処から来ているのか、考えたことがあるでしょうか。

値段の安い語学学校は、どうしてあんなに安いのでしょう。

方法1. 先生のお給料を安くする

大学でドイツ語を学んだ先生は大卒なので、お給料が高いです。

これでは授業料が高くなってしまいます。

でも教師を最低賃金で雇え安くあがります。

では、誰が好んで最低賃金で働くでしょう?

アルバイトだって自給の高い仕事を選びますよね?

なのに最低賃金で働くのは、他に仕事がないからです。

 

そんな

「先生」

の授業を受けたいですか。

方法2. クラスの人数を増やす

値段の安い学校は、1週間の授業を80ユーロ/週で提供しています。

これは1レッスンあたり4ユーロです。

普通の学校ではこれでは採算が合いません。

でもクラスの人数を20名にすれば、1レッスンで80ユーロ。

1週間で1600ユーロ。

これでやっと学校は黒字になります。

これが安い語学学校学校の経営の秘密です。

「安くてもいい学校がある。」

と思われている方も多いのですが、現実は甘くありません。

資格のない人間を教師として雇い、20人もの大所帯の授業をする「いい学校」は存在していません。

語学学校査定のポイント!

語学学校査定のポイント!

日本の黒板授業しか知らないと、

「ゲーテだろうが、難民専門の語学学校だろうが、授業は同じドイツ語じゃないですか?」

と思われるかもしれません。

実際には授業の中身が大きく違います。

私が視察に行くといつも注目しているのが、教師の教え方です。

トップレベルの講師の教え方は、そうでない学校の講師と歴然の差があります。

椅子には座らない!

ある教師は45分間、椅子に座ったまま授業をします。

しかし椅子に座っているだけでは、生徒が授業の内容を把握しているかわかりません!

やる気のある教師は椅子などには座らず、課題を出すと、各生徒が課題を理解しているか、一人一人見て回ります。

 

椅子から瞬時たりとも立ち上がらない講師は、やる気を失っている証拠です。

レッスン中に仕事をする講師!

もっとひどいケースでは、生徒に課題を出すとテストの採点をする教師まで!

テストの配点は、講師が家で自分の時間を使ってするものです。

生徒がお金を払っている授業でするものではありません。

 

そんな教師のいる学校は、いつも決まって値段の安いタンデム系列の学校です。

ゲーテで授業中に講師がテストの採点をするなんて、有り得ない光景です。

大学のドイツ語授業 – プリント授業

一番ひどいのは大学のドイツ語の授業です。

「大学のドイツ語の授業は安くて質がいい!」

と思われてる方が大半ですが、実はその逆です。

大学のドイツ語授業は、悪名高いプリント授業です。

 

講師が授業の初めにプリントを配ります。

学生は60分、その課題と格闘。

残った30分で生徒が順番に回答を読み上げるのが、大学のドイツ語の授業です。

そんな授業だったらわざわざ授業に出なくても、自分で自習するのと変わりません。

ゲーテのようなトップレベル学校では、プリント課題はお金を払ってる授業ではなく、宿題にします。

授業中には、何故、どの回答が正しいのか、これを生徒に教える授業を行います。

だから生徒も何故、自分の回答が間違っていたのか、その理由を理解できるのでレベルアップにつながります。

英語は使わない!- 失敗するドイツ留学

授業中、

「この単語の意味は何?」

と聞かれて、英語で回答する講師がいます。

回数にもよりますが、これはよろしくありません。

生徒から質問が出たら、

「誰か知っている人は居る? 」

と聞けば、他の生徒も授業に参加するアクテイブな授業になり、やる気が増します。

あるいは生徒が理解しているドイツ語を使って単語を説明するのが、一流の教師です。

勿論、すべての質問で生徒に聞くことはできません。

が、何でもかんでも英語で済ます講師は、やる気のないサインです。

公平に発言の機会を与える

公平に発言の機会を与える

講師は一人一人の生徒に割く時間を、公平に分配しなくてはなりません。

 

ある生徒が出来がいいからといって、彼、彼女にばかり回答させていると、講師には都合がいいです。

が、他に生徒のレベルアップにつながらず、退屈な授業になります。

質のいい授業を行う講師はその辺をちゃんと理解しており、滅多に発言しない日本人を見ると、

「日本ではどうなっているのか、皆に説明してくれ。」

と、ちゃんと発言の機会をふってきます。

私が視察に行くと、講師がどうやって日本人のような自らは進んで発言しようとしない生徒に、発言の機会を与えているか写真を撮るフリをしてチェックしいます。

一度、ケルンの安い語学学校に視察に行くと、ちょうど当社のお客さんのいるクラスでしたが、講師はお気に入りの生徒と話すだけ。

日本人には全く発言の機会を与えていませんでした。(*3)

最低人数でも授業を行う!

上述の通り、トップの語学学校は

  1. クラスの定員を明記
  2. 生徒のレベルチェックを行なって
  3. 細かくレベルの異なるクラスを設けています。

しかし!

クラスの定員が14名が定員なのに、8名しか集まらないこともあります。

そうなると語学学校にとって赤字ですが、授業の質を重視する学校では8名で授業を行います。

一方、

利益を優先する語学学校では、他のレベルの生徒をひとつのクラスに押し込んでちゃんぽん授業。

 

ここが一流の学校と三流の学校の違いです。

絶対に選んではいけない学校 –  失敗するドイツ留学

絶対に選んではいけない学校 -  失敗するドイツ留学

「こちらの学校を手配してもらえませんか。」

というメールをいただくことがあります。

そういうケースは100%、価格の安い学校です。

価格の安い学校の現状を知っているので、これまではお断りしていました。

が、別件で弊社をご利用いただいたお客さんからのたっての依頼。

やむなくSprach〇telierというベルリンの語学学校を手配することになりました。

 

視察していないので、本当に存在しているのかさえもわらず不安でしたが、

「どうしてもここに通いたい。」

というお客さんの要望なので、心配を無視して手配しました。

ところがお客さんがコース開始日に学校に行くと、

「授業はない!」

と言われて追い返されてしまいました。

半泣き状態で、

「学校から追い返されました。」

と、弊社にクレームが入って来ます。

「だから言わんこっちゃない。」

と思いながら学校に電話すると、電話に出てきた女性は、

「参加者が集まらなかったので、授業は行われません。」

と怒っています。

「コースが挙行されないなら、どうしてあらかじめ連絡しないのですか。お客さんはわざわざ日本から来ているのですよ!」

と尋ねると、

「それは私の責任じゃない。」

と言うので、

「では誰の責任ですか。お客さんですか。」

と言うと電話が切れ (ドイツ人の必殺技!)

以後、何度電話しても、すぐに電話を切られてしまう状態。

なんてひどい学校!と思われるかもしれませんが、これはまだいい方です。

語学学校も倒産する!

2005年11月4日(火曜日)に、フライブルクの語学学校 Krammer が倒産しました。

 

月曜日は授業があったらしいですが、火曜日に生徒が学校に行くと学校は閉まってました。

生徒が払った費用を持っての

「夜逃げ」

のパターンです。

「安いのでこの学校を手配してください。」

という依頼が弊社にも数多く来ましたが、上述のベルリンの語学学校で懲りて、

「視察していない学校の手配はできかねます。」

と姿勢を崩さなかったのが幸い。

当社、何よりもお客様には被害はありませんでした。

「この学校、安くていい!」

と自分で申し込んだ方はお金をなくしただけでなく、ステイ先へのお金も持ち逃げしたので、その場で行き場がなくなるという悲惨な状況が生じました。

こうした事態を避けるため、弊社では視察してない語学学校、視察しても査定に合格しなかった学校の手配はお断りしています。

 

ちなみに当社のブラックリストに載っている語学学校は、前出の学校に加え、

  • マンハイムの〇ambio
  • フライブルクの〇uer Sprachzentrum
  • ベルリンの〇artckschule

などです。

悪い事は言いません。

ネットだけで判断しないで、語学学校選びはドイツの達人 Pfadfinder24 にお任せください。

ドイツの語学学校 50選!

ドイツ語習得にかかる時間の誤算

ドイツ語習得にかかる時間の誤算

「ドイツ語にかける時間が3か月しかないので、この期間にマスターできる語学学校を教えてください。」

と、お問い合わせをいただいたことがありました。(*4)

これは極端なケースですが、ドイツ語習得にかかかる時間を誤算されている方は多いです。

とりわけ大学入学を目指している方。

ドイツ語習得に使える時間の制限から、

「この時間内にドイツ語を習得しなくては!」

とやるのが

「失敗するドイツ留学」

の最後のケースです。

ドイツ語のレベル

日本では語学のレベルは初級、中級、上級の3つに分かれれる事が多いですが、実際にはもっと複雑です。

まず初級(A)は、初級1 (A-1)と初級2 (A-2)に分かれています。

中級(B)は、中級1 (B-1)と中級2 (B-2)に分かれています。

上級(C)は、上級1 (C-1)と上級2 (C-2)に分かれています。

このように初級から上級者まで、最低でも6つのレベルがあります。

大学入学レベルのC1に必要な学習時間

目安としてA-1レベルを終了するには、およそ200授業時間必要です。

同様にA-2、B-1、 B-2、C-1を終了するにはやはり200時間が必要です。

つまりゼロから始めて、大学入学レベルの

「C1終了レベル」

に達するには、最低1000授業時間です。

週20コマの授業であれば、50週必要という計算になります。

これに個体差が加わります。

語学の才能がある方は、ドイツ語の習得にかかる時間を10%ほど短縮されたケースがありました。

ドイツ語の達人になる – 日本語を直訳しては駄目!

が、これはかなり稀。

日本人は勤勉な方が多いので、文法が主体となるA-1,A-2では外国人よりも出来がいいです。

しかし、B-1以降は伸びが鈍化、B-1を繰り返す人も多いです。

同じレベルを繰り返す度に、4週間ほど時間が延びる事になります。

検定試験のスケジュールも計算すべし!

大学入学のために検定試験の合格証が必要な方は、試験のスケジュールも

「ドイツ語習得にかかる時間」

に入れておくべきです。

大学が認めてくれる検定試験は、ゲーテの検定試験に加えて”TestDaf”や”Telc”などです。

参照 : TestDaf

 

参照 : Telc

 

例え検定試験に合格しても、合格証が届くまで1ヶ月もかかるケースも!

このようにドイツ語の検定の合格証を習得するまで、

「余計に時間を食う」

ケースが多いです。

あまり時間を厳しく見積もらないように!

少しでも時間を節約できるように、日本にいる内にドイツ語のヒアリング能力をつける努力をしておくと、あとで重宝します。

ドイツ語の聞き取り能力 を自宅で養成する!

注釈 – 失敗するドイツ留学

*1       帰国すると社会の目が厳しいので、シングルマザーとしてドイツで生活している日本人多し!

*2      ドイツ人は”Teures Lehrgeld zahlen”(高い勉強代を払う)と言います。

*3        あとでしっかり学校長に苦情を言っておきました。

*4       無理です、不可能です。