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オリンパス カメラ事業売却 の噂は本当?

投稿日:2019年11月17日 更新日:

オリンパス カメラ事業売却 の噂は本当?

オリンパス カメラ事業売却 の噂を確かめるように、主力モデル ”Pen-F” シリーズは生産終了

かって、世界に冠たる電子機器の超大国だった日本。白物家電は言うに及ばず、消費者向けの電子機器では、世界のマーケットを席巻した。しかしそれも過去の話。携帯電話や、パソコン、テレビ事業が示す通り、中国、韓国、そして台湾企業に押されて、市場撤退を迫られる日本勢。

その中で唯一、ドイツ製品、韓国製品、中国製品の追随を許さなかったのがカメラ事業。一体、何が良かったのだろう?

世界に冠たる日本のカメラメーカー

日本のカメラ業界は、アナログからデジタルへの移行で、大成功した珍しい例。そもそもデジタル カメラを開発しのは、米国のコダック社。

参照 : wikipedia

この技術をいち早く導入して、デジタルカメラの開発にとりかかったのが、日本企業だった。当時すでに、「将来はデジタルカメラにある。」と確信してこの新しい技術に投資をしたのか、それとも新しい物に興味を見せる日本人の趣向に合わせただけだったのか?

その理由は不明だが、日本企業は10年ほどで、他社には追い付くことができない技術力の進化を遂げた。あのドイツメーカーでさえ、「あれだけの技術を、あの価格で提供するのは不可能。」と、匙を投げた。そして日本製のデジタル カメラは世界市場を席巻した。

よりによってデジタル カメラの技術を開発したコダック社は、「まさかデジタルが主力になることはない。」と、自身の発明を冷遇した。そして日本勢のデジタル カメラ攻勢に太刀打ちする手段なく、倒産してしまった。

デジタル カメラ 第二の波

こうして世界市場を席巻した日本のデジタル カメラ。

売り上げは毎年、右肩上がりだった。まさに、「作れば売れる。」ので、おもちゃのような性能の悪いカメラもたくさん登場した。ところがここデジタル カメラの第二の波がやってくる。

これがアプル社が開発したスマートフォンだった。アプル社は日本企業が開発したデジタル カメラの技術を、そのまま携帯電話に埋め込んだ!電話ができるだけでなく、撮影ができるカメラの出現を、日本のカメラメーカーは真面目にとらなかった。

「一眼に比べれば、画質が雲泥の差だ。」とういうのだ。それは正論なのだが、消費者の誰もが一眼カメラの性能を必要としてないことは、気づかないフリをした。

アプル社を真似て、他社もカメラ機能を備えたスマートフォンを販売すると、次第にカメラメーカーの業績は悪化を始めた。

当時、スマートフォン攻勢に対抗するため、ニコンはカメラに携帯電話を埋め込んだ冗談のような携帯カメラを販売した。しかし肝心の画質が悪く、散々な失敗だった。

アクションカメラの登場

日本のカメラメーカーが売り上げの衰退を杞憂している頃、”Go-Pro”が俗に言う、アクション カメラを開発、販売を始めた。

参照 : gopro.com

日本メーカーが開発したデジタル カメラの技術を、小型で頑丈なケースに入れただけ。しかし、自動でピントを合わせてくれる手軽さ、取り扱いの良さが消費者にウケタ。

ニコンは「負けてはならず」と独自のアクションカメラを開発した。

参照 : nikon-image.com

しかしお世辞目に見ても、性能は「オリジナル」に遠く及ばず、”Ladenhüter”(お守りのように商品棚にいつまでも残っている商品)となった。

オリンパス カメラ事業売却 の噂は本当?

ニコンやキャノンなら、売れない製品を次々に開発しても、会社の経営が傾くことはない(筈)。#

その証拠にニコンはまたしても、シャッターボタンのないシステムカメラ用のバッテリーパック MB-N10を開発して、ユーザーから散々な不評を買った。

参照 : nikon-image.com

そもそもこれはカメラを縦にしても、手軽に撮影できるようにする部品。しかし製造コストを抑えるため、シャッターボタンを節約した。こうして意味のない部品となった。あまりの不評で、ニコンはシャッターボタン付きの「バッテリーパック」を開発中。

そのような間違いができないのが、オリンパスとリコー(ペンタックス)だ。会社の規模が小さく、ニコンのような失敗を繰り返すと、会社の存続が危ぶまれる。すでにリコーは、「カメラ事業からの撤退はいつになる。」と、ささやかれて久しい。

新型カメラの開発は止まっているので、撤退は近い将来、現実になりそうだ。そしてここで、「オリンパスは年内にカメラ事業から撤退する!」という噂が出始めた。

オリンパス カメラ事業で大赤字

噂の原因になったのが、オリンパスのフラッグシップのひとつ、”Pen-F”シリーズ。

すでに生産中止になっているのに、新型が販売されないのだ。フラグシップの製造を辞め、新型も出さない理由は、カメラ事業からの撤退以外に説明がつかない。

撤退する事業に金をつぎ込んで、新型を開発、製造する会社はないから、噂に信憑性が出てくる。そしてこの説を裏ずけるように、オリンパスはカメラ事業で2年連続で大赤字を計上している。

参照 : photoscala.de

オリンパスの新型カメラ!でも同じセンサー、同じ外観

オリンパスのもうひとつのフラッグシップの”EM”シリーズ。

一見すると、”EM-X1“, “EM-5 Mark 3“と相次いで新型を出しているように見える。しかし”EM-X1″はこれまでのモデルに「縦グリップ」を加えただけ。埋め込まれているセンサーも同じなら、ボタンも同じ。

これでは新鮮味がないので、ソフトだけ手を加えている。最新の”EM-5 Mark3″も、外見、センサーは旧モデルと同じ。ソフトだけいじっている。

ソニーやニコン、キャノンが出している新型モデルが、ここ2年間、オリンパスから全く出ていない。

オリンパスのカメラ

オリンパス カメラ事業から撤退、それとも?

これが意味するのは、

  • カメラ事業からの撤退
  • フルサイズモデルを開発中のため、将来戦略から外れるモデルには余力を割かない

のどちらかだろう。

オリンパスはカメラ事業からの撤退の噂にコメントする必要があると感じたのか、社長自ら「カメラ事業からは撤退しない。」と声明を出した。

参照 : asahi.com

社長はその理由として、「ミラーレスカメラの販売数は堅調だ。」と述べている。しかし堅調なのは、ソニーのミラーレスカメラ。オリンパスのカメラではない。

業界の売り上げが堅調でも、オリンパスの業績が改善しなければ、事業からの撤退、売却は避けられない。

出るかオリンパスン フルサイズ機種?

一緒にマイクロ フォーサード システムを開発してきたパナソニックが、後発組としてフルサイズモデルに移行中。

あのシグマでさえ、フルサイズに移行しているのに、未だに小さいマイクロフォーサードシステムで頑張っているのは、オリンパスだけ。

参照 : マイクロ フォーサード システム 終わりの始まり❔

カメラに詳しくない人でも、今後のカメラの主力はフルサイズ モデルになることはわかる。これはオリンパスもわかっている筈。果たしてオリンパスのフルサイズ機種は出るのか?

それとも今後も同じカメラを名前だけ変えて出し、墓穴を掘るのか?

オリンパス カメラ事業の責任者が、過去や伝統に縛られず、将来に向けてうまくかじ取りをしている事を祈ります。

オリンパス カメラ事業売却 を公式発表

オリンパスの将来をここで憂いたのが、2019年5月。

2020年6月24日、オリンパスはとうとう、カメラ事業売却を発表した。

参照 : japan.cnet.com

だから言わんこっちゃない。マイクロ フォーサード システムだけでは、新しい客を獲得する(売り上げを回復する)ことに繋がらない。この事実をオリンパス首脳部が「ドカ貧」になる前に理解して、フルサイズに移行する事を望んでいたが、叶わなかった。

売却先は日本産業パートナーズだという。名前だけでは何をしている会社なのかわかないが、みずほグループの傘下にあった投資ファンドで、現在は独立した投資ファンドとなっている。

売却額などは発表されていないので、かなり安そうだ。まあ、2年も大赤字を出している会社を、借金と一緒にひきとるのだから、二束三文でも文句は言えない。1年前、すでに絶望的な状態にあったのに、指導陣が負けを認めるのを拒否、ただ同然での売却となった。

次にカメラ事業を売却するのは誰だ?

正直な話、カメラ事業の売却はオリンパスだけに留まらないだろう。

リコー(ペンタックス)を除けば、その最有力候補はニコンだ。というのも、ニコンとオリンパスは会社の風潮がよく似ているからだ。

時代が明らかにミラーレスに移っているのに、ニコンの首脳部はこれを認めようとしなかった。ソニーにビジネス客を奪われてからミラーレスに移行したが、現社長が、「ミラーレスへの意向が遅かった。」と愚痴る始末。

ニコンはオリンパス、そしてコダック同様に、周囲の意見に耳をかさない。首脳部が決定した事は社内では、絶対なのだ。そんな典型的な日本の会社でも、富士フィルムのような先見の明のある社長が就任していれば、うまくいくこともある。

が、オリンパスの例が示すようにこれはかなり稀。ニコンのユーザーとしては、同社の将来を憂慮してやまない。

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執筆者:

nishi

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