Koenigssee

街の紹介 Schönau am Königssee

シェーナウ アム ケーニヒスゼー、通称、ケーニヒスゼー。世界を見てきた博物学者のフンボルトが、「世界で最も綺麗な光景のひとつ。」と絶賛したとベルヒテスガーデンの観光局は宣伝のキャッチフレーズに使用している。デインケルスビュールの観光局は「○○紙によれば、ドイツでも最も美しい町。」と宣伝している。これらの話を全部信じるとドイツにはドイツで一番綺麗な町しかないことになるので、話半分で聞いていおこう。とは言え、写真で見る限りまんざら誇張ばかりでもなさそうだ。ケーニヒスゼーはベルヒテスガーデンから4~5Km程しか離れていないので、ベルヒテスガーデンまで行ったらなら寄って行こう。ただしケーニヒスゼーには電車は通っていないので、ベルヒテスガーデンからバスの841番、842番、ケーニヒスゼー行きを利用することになる。車で移動されるならベルヒテスガーデンから10分程度で着いてしまう。大きな駐車場(勿論、有料)があるので、駐車場には困らない。

この地区は1978年にアルプスの自然を人間の影響から守るため、ベルヒテスガーデン国立公園に指定された。お陰で新しい建物を建てるのは厳しく制限されており、現在でも小さな集落程度の規模だ。湖に向かう道の両脇にはレストランとガストフォーフが建ち並んではいるが、そのすぐ裏は森。駐車場から湖まで徒歩6~7分。波止場の真ん中にチケットセンターがあるので、見逃すことは不可能だ。ここでチケットを買う。旅行者の多くは最初の停泊場、聖バーソロメーまでのチケットしか買わないが、そうではなく”Salet”までのチケットを買おう。2017年の時点で値段は17.80ユーロ。チケットを買ったら歩き回らないで、ボートの出発を辛抱強く待つ。というのも二度と来ないケーニヒスゼーの思い出を残すには、窓際の席を確保することが「死活問題」だからだ。いよいよボートが動き出すが、電気ボートなので水を切る音しかしない。振り返ると波止場、それにボートの倉庫の絵になる光景を堪能できる。
10分ほどで先に有名な聖バーソロメーが見えてくるが、あそこまで出発地から25分くらいかかる。この辺でボートの操縦主が交代して有名なトランペットの演奏が始まる。向かいの岩が良い「こだま」を返すので、ここでデモンストレーションするのが伝統になっている。その後のチップ集めで集まったお金は、従業員のお昼飯になる。そしていよいよ聖バーソロメーの波止場へ停泊すべくボートが向きを変えると、これが二度と巡ってこないシャッターチャンスだ。窓際の席を確保していた人は、一生の思い出になるベストショットが撮れる。
ビデヲを撮るか、写真を撮るか、結構悩む。観光客の半数はここで降りて空席がたくさんできるので、ここから先は楽チンだ。

聖バーソロメーを後にして山を眺めていると10分ほど、それとももっと長くかかったのかもしれないが、最後の停泊場”Salet”に到着する。ケーニヒスゼーは深い部分で190mもあるが、この部分は浅く湖面が緑色でと~っても綺麗。聖バーソロメーだけ見て日本に帰った日には、「あれ、先は見てこなかったの?」なんて嘲笑を死ぬまで聞かされることになるので、チケットは”Salet”まで買うべし。ここから散歩道が伸びている。「散歩なんかしたくない。」と連れが言い出したら、「じゃ、2時間後にここで遭おう。」と言い残して先に進もう。と言うのもこの先に「世界で一番美しい。」と観光庁の言う、”Obersee”(上の湖)があるかだら。かってオーバーゼーとケーニヒスゼーは一緒の湖だったが、山崩れで二分された。そこでオーバーゼーまで行くには15分、写真を撮りながら歩くと20分、歩いていく必要がある。しかしこれが人生で一番の思い出になる散歩になること、間違いなし。すぐ先に小川が見えてくる。言うまでもなく山頂の雪が溶けた水なので新鮮、綺麗な筈だが、飲むのはやめたほうがいい。どこか先に動物の死体があるか、誰にもわからない。
「ドイツ語もできないのに一人で行けるかどうか不安です。」と心配する必要はなし。道は一本道なので、間違いようがない。勿論、わざわざ道を外れて森の中を歩いていくような人は例外です。この小屋が見えたら(最初の)目的地到着です!観光客が小屋の前で大挙してポーズをしていますが、5分もすれば嵐が過ぎ去り、独り占めできます。この水の透明度は凄い!波もないので山が水面に見事に写ってます。元気があれば湖の対岸まで歩いていけます!もっとも山道なので40~45分と大汗がかかります。「もう二度と来ないから。」と歩き出すも、綺麗な景観や湖面に映る山の美しさに感動して写真を撮ってると、全然、先に進みません。でもこんな絶景に、「フン。」と一瞥だけくれて先に進む観光客の気持ちがわからない。もっともここから先は茨の道。岩と砂利の狭い坂道を登っていきます。「長距離歩けるように。」と歩き崩した古い靴だったので、靴が滑って仕方ない。ここが限界。名残惜しいがここでUターン。最後の一瞥をくれて引き返します。発着場まで戻ってくると茶店に置き去りにしていって連れが、「一体、そんなに長く何処をほっつき歩いていたの。」とプンプン怒ってます。無理もない、たっぷり3時間もかかってる。「何かあったの?」と聞かれたら、「いや、別に~。」というのが正解です。

さて、ボートに乗って聖バーソロメーまで引き返します。はい、到着。着いたはいいんですが、ここの見所は教会。かってはバイエルン領主の狩用の宿。他に見るものがないんだよね~。いや、その代わりに食べる物はあります。ケーニヒスゼーの名物は魚料理。2軒、レストランが営業中でした。大盛況。料理が出てくるまで30分かかりそうなので食事なし。まだ明るいうちにミュンヘンの環状線を抜けなきゃ、地獄の渋滞です。聖バーソロメーをいろんな角度から撮影すると、ボートに乗って”Let’s go home!”聖バーソロメーをコレを最後に撮り納め。「3時間もあれば十分。」と思っていたのに、なんと4時間半もかかってしまいました。駐車場に停めた車、チケットは3時間分しか買っていなかったので心配してましたが、切符なし~。オーブンのような熱い車に乗って、いざ、アウグスブルク。工事中の渋滞は2箇所だけ。3時間少々で無事、帰宅。一度見ておいても損はなし。バイエルン州に留学される方、一度、行って見ましょう。