ドイツで就職 する環境は、日本のそれとは全く異なります。

日本のような4月に一斉入社なんてありません。

ポストに空きが出れば募集するので、通年、応募できます。

もっとも日本の会社のような社内教育はありません。

ドイツ企業が求めるのは、即戦力になる人材です。

さらにはEU外からの外国人には、就職制限があります。

そんな事とは露知らず渡独。

その後、

「仕事が見つかりません。」

と相談いただくこともしばしば。

出発前に相談いただければアドバイスもできたのに(有償)、今となっては

「頑張ってください。」

としか言う言葉もなし。

そこで今回はドイツで就職活動、3度転職して起業した私の経験を元に、ドイツで就職するには何が必要なのか、解説したいと思います。

ドイツで就職 する際の問題点

ドイツで就職 する際の問題点

ドイツ留学される方なら、

「ドイツで就職できるのかな。」

と、考えたことがあると思います。

折角、留学してドイツ語を習得したなら、ドイツ語を活かせる仕事に就きたいと思うのは自然の理。

ただし日本と違って、外国での就職はそう簡単にはいきません。

マイスター制度の壁

皆さんもご存じの通り、ドイツには

「マイスター制度」

があります。

簡単に言えばまずは徒弟として3年間、安月給でこき使われて、仕事のイロハを覚えます。

3年後、

「徒弟試験」

に合格して初めて、

「職人」

とみとめられて、一人前のお給料が払われるようになります。

この徒弟制度はスーパーのレジから電気工事技師まで、ほぼすべての職種に存在しています。

このような背景があるので、

ドイツで就職するには徒弟課程の終了証が必要です(*1

 

「そんな終了証は持っていない!」

という場合は職業訓練学校に通って、専門知識と技能を身に着けてください。

詳細はこちらで解説しています。

資格・技能が命運を分ける!

上述の通りドイツで就職するには、資格・技能が欠かせません。

私のように

「自衛隊で戦車乗ってました。」

では、ドイツ就職市場では使い道がありません。

戦争中ならまだしも、、。

そこであなたが、

「ドイツに行って就職しよう!」

と決断する前にあなたにどんな資格・特技があるか、冷静に分析してください。

もし、

「戦車の運転免許がある(*2)。」

程度なら、ドイツで就職は考え直したほうがいいです。

質問
でもあなたはドイツで就職できたじゃないですか?

 

それは私が自分の欠点を自覚して、別の資格・特技を身に着けたからです。

ドイツ語能力を磨け!

ドイツ語能力を磨け!

職業訓練学校に通わないで、ドイツで就職する最短の方法は日本企業への就職です。

日本企業は社員を雇用してから、

「社員教育」

を施してくれるからです。

もっともドイツには、

「ドイツ語を話せます。」

という仕事を探している日本人が何百人と居ます。

こうした競争相手と同じレベルでは、就職のチャンスは低いです(*3)。

そこで私は、C1レベルの終了試験に合格するまで、徹底的にドイツ語を学びました。

「ドイツ語でもセールスできます。」

「通訳もできますよ。」

レベルまでドイツ語を磨けば、

「そんな人は滅多にいない。ウチで働いて。」

と、お声がかかります。

お陰で戦車の運転免許の資格しかなかった私が、三度の転職が可能になりました(*4)。

最低 B2終了レベル

こうした自身の経験から、

「B2終了レベルに達するまで我慢です。」

と、何度もお客さんに言ってきました。

でも、99%のケースでB1レベルに達すると

「あとは仕事をしながら、ドイツ語能力の向上に努めます。」

と、語学学校を辞めていかれます。

しかし仕事を始めると、あなたのドイツ語能力はメキメキ下がっていきます。

 

C1終了レベルなら、それでも結構、

「長持ち」

します。

B1レベルで仕事を始めると1年ほどで、

「もっとちゃんとドイツ語をやっておけばよかった。」

と自分のドイツ語能力に腹が立ち、後悔します。

「早く就職したい!」

という気持ちはわかります。

長い将来を見れば、

「急がば回れ。」

です。

ドイツで就職するなら最低でもB2終了レベルまで、ドイツ語を習ってください。

 

ドイツの語学学校 50選!

労働許可証を取得する

そもそも、

EU外の外国人がドイツで就労するためには、労働許可証(Arbeitserlaubnis) が必要です。

 

そしてこの労働許可証は、申請すれば降りるような簡単な代物ではありません。

労働許可証を申請する前に、まず仕事を見つけてこなければなりません。

その仕事もドイツ人でもできる仕事ではなく、

「日本人じゃないとできない仕事。」

である必要があります。

ドイツには220万近い失業者がいますから、

「ドイツ人でもできる仕事」

なら、新規に外国人に労働許可証を発行するのではなく、ドイツ人失業者を優先する為です。

しかし日本人にしかできない仕事なら、ドイツ人を雇っても仕方ありませんから、労働許可証がもらえる可能性があるわけです。

こうした日本人にしかできない仕事の典型が、日系企業での仕事です。

申請手順

運良くこうした

「日本人にしかできない仕事」

を獲得したら、その会社に

「この部署の仕事は日本人にしかできないので、この人物を雇わなければ仕事ができない。」

という趣旨の手紙を一筆書いてもらいます。

ドイツですから、当然、ドイツ語です。

雇用契約書、それにこの手紙をもって、労働局に労働許可証の申請に出向きます(*5)。

勿論、パスも持参。

ここで申請を受け取ってもらえれば、3~4週間後には返事がポストで届きます。

皆まで言えば、

この労働許可証は、労働許可証を申請した仕事先に就職している限り有効です。

 

仕事先を解雇されたり、転職される場合は、あらたに労働許可証を申請する必要があります。

ドイツの大学を卒業した場合

ドイツの大学を卒業した場合

勿論、皆が職人になるわけではありません。

手に職をつけるのではなく、大学で専門知識を身につけて就職する方法もあります。

ドイツの大学を卒業すれば日本人でも、

「ドイツが必要とするその道のエキスパート」

と見なされて、ドイツ人同様に仕事に就くことが可能になります。

更新が面倒な滞在ビザもドイツの大学を卒業すれば、

「仕事を探しています。」

と言うだけで、9か月まで延長できます。

ただし!

何度も言うように、ドイツの会社はすぐに戦力になる人材を探しています。

日本のように大学では理論だけ、会社に入ってから社内教育で実践を学ぶという悠長なシステムはドイツにはありません。

そこでドイツでは大学で学びながら、起業で研修を行うデユアルシステム /”Duales System”を取り入れています。

このシステムの卒業生は、その分野での専門知識だけでなく、仕事の経験があるので、優先されて採用されます。

日本で専門分野の資格と取っている方、さらにはすでにその分野での仕事の経験があれば、ドイツでも十分に通用します。

こうした専門家 & 技能者のドイツへの移住を容易にするために、専門技能者 移住法が設定されています。

ドイツで就職 – 専門技能者 移住法でドイツに移住!

ドイツで就職 - 専門技能者 移住法でドイツに移住!

単純労働者は人材が余っていますが、その一方で専門技能者が足りていません。

産業は、

「仕事があるのに、これをさばく人材がいないのでこれ以上受注できない!」

という贅沢な悩みを抱えています。

世界中の企業と争う今日、このままでは産業の競争力を失うことにもなりかねません。

そこで政府は2019年、専門技能者 移住法 / “Fachkräfteeinwanderungsgesetz”を国会にて可決、2020年3月1日より施行されました。

 

この法律の骨子は以下の通りです。

  •  大学卒業者、技能者を専門技能者と包括
  •  資格の認可、雇用契約書の事前取得制度の省略
  •  人材が不足する専門分野での上限の撤廃
  •  専門職、あるいが大学卒業者がドイツに仕事を求めて入国することができる(要ドイツ語知識と生活費の証明)
  •  認可手続きの中央化、簡素化

という内容です。

官庁言語でわかりにくいですが、要約すると

「大学卒業者、あるいは専門職の資格があれば、ドイツに職探しに来ることができる!」

 

というわけです。

就職を目的に渡航が可能に!

ドイツに限らず、欧米では就労目的、あるいは職探し目当ての入国は禁止されています。

入国審査で入国目的を聞かれます。

ここで、

「仕事を探しに来た。」

と言ってしまうと、入国を拒否されます。

語学学校に通っているお客さんは滞在ビザ申請の際、

ドイツの滞在ビザ を一発で取る! 極意をドイツの達人が伝授

「将来は、仕事を見つけて働きたい。」

なんて正直に漏らしたことがありました。

すると外人局の担当者は、

「職探しで来ているなら、ビザは出さない。」

と、ビザの発給を拒否しました。

ちゃんと語学学校に通っているのに!

それほど厳しかった職探しのための入国が今後は堂々と、

「仕事を探しに来ました。」

と言っても入国を拒否されず、外人局で正式に仕事探しのための滞在許可が下ります。

専門技能者 移住法 適用条件

とは言っても、

「仕事を探しに来ました。」

という理由で誰でも入国できるわけではありません。

この専門技能者 移住法が適用されるのは、以下の条件をすべて満たす方に限られます

 

  1. 大学卒業者、あるいは専門技能資格所有者
  2. ドイツ語で面接を受けることができる
  3. 仕事を探す滞在中、働く必要のない財産があること。

この条件の要点は、

「何が専門技能資格に相当するのか。」

という点です。

専門技能資格に当たるのは、

“reglementierter Beruf”(直訳 : 規制された職業)

です。

わかりやすく言えば、その職業を行うのに国家試験などが必要な職業を指します。

例えば医師、看護師、教育者、建築家などです。

ブランデンブルク州のホームページにて、どんな職業がこの”reglementierter Beruf”に相当するのか、詳しく記述されています。

ここに挙がっていない職業は、専門技能者 移住法が適用されません。

ドイツ語能力

ドイツ語で面接を受けることができるドイツ語能力も、必修条件のひとつです。

専門技能者 移住法には、

「B2レベルのドイツ語能力」

と書かれています。

これが、

「B2 終了レベル」

のドイツ語能力なのか、それとも

「B2 レベルであれば可なのか。」

はっきりしません。

ただし!

B2レベルのドイツ語能力を証明するには、ゲーテ・インスティテュート等での検定合格証が必要になるので、

「B2 終了レベルのドイツ語能力。」

と考えていたほうが良さそうです。

年齢

ドイツには平等待遇法があり、人間を国籍、性別、肌の色、年齢等で差別することを禁止しています。

 

 

社員募集で

「女性の事務勤務員募集」

と書くと、男性が応募してきます。

「募集しているのは女性です。」

なんて言って断ると訴えられます。

質問
なんで?

 

女性しかできない事務の仕事なんてないからです。

なのに

「女性だけ!」

とやると明らかに平等待遇法に抵触します。

同様に高年齢を理由に募集から除外するとアウト!

なので専門技能者 移住法では、緩い制限が設けられています。

年齢が45歳以上の方は、十分な年金があるか、毎月、3685ユーロ(税込み)の収入があることが条件です。

日本で取得した資格を認定してもらう!

ドイツで不足している職場に必要な資格を持っていれば、専門技能者 移住法に従って、堂々とドイツに入国 &職探しができます。

それには、

「資格を持っています。」

というだけでは不十分です。

日本で発行された資格をドイツの官庁に提出して、認定してもらう必要があります。

この認可がとってもお役所的で、時間がかかります。

中にはすでにドイツに子供を連れて移住、認定されるのを待っているとお金が底をつき、

「認可なしでも働ける場所を紹介してください!」

という SOS をいただいたことがあります。

ドイツに移住という人生の一大事なのに、十分な下調べをしないで渡独すると、痛い目に遭います。

まだ日本で職についている間にこの資格の認定を済ませて、それから渡独しましょう。

勿論、

「ドイツで1年かけてドイツ語を習うから、その時に資格の認定をすればいい。」

という場合は、ドイツに入ってからでも問題ないです。

資格の認定手順

ドイツで就職 資格の認定手順

次は肝心要の資格の認定方法を解説します。

まずはあなたの(希望する)仕事が、

“reglementierter Beruf”

であるかどうか、確かめます。

この目的でドイツの文部科学省が、専用のホームページを準備しています。

下にあるリンクをクリックして、あなたの資格(職業)が

「規制された職業」

に相当するか、チェックしましょう。

医師、及び薬剤師は資格の認定の他に

“Approvation”

という資格の取得が必要で、さらに複雑です。

そこでここではもっと簡単な例、看護師 /Krankenpfleger で検索してみます。

看護師 / Krankenpflegerの資格認定

(  )に”Krankenpfleger”と入力すると、こんな画面に変わります。

看護師 / Krankenpflegerの資格認定

“Aufgaben und Tätigkeiten”では看護師の仕事の解説が。

”Arbetitsorte”では就職先が挙げられています。

わざわざ読むまでもないので、

次に進む /weiter をクリックすると、質問に回答していく画面に変わります。

質問に正しく回答すると、

職種の選定結果

「あなたは資格の認定申請をあげることができます!」

という画面が出ます。

これは、

「あなたの資格(職業)は、規制された職業です。」

という意味です。

Glückwunsch!(おめでとう!)

さらに、

「次に進む」

をクリックすると、

仕事先の記入画面

「何処で働きたいですか?」

と、希望の勤務地を聞かれます。

ここでデュッセルドルフと記入すると、ドイツ国内、及び国外の問い合わせ先が表示されます。

日本には問い合わせ先はないので、デュッセルドルフの問い合わせ先はこちらでした。

資格認定問い合わせ先

こちらで今後の手順 & 書類について詳しく相談をすることができます。

相談所での相談は無料です。

資格認定までにかかる時間

認定までにかかる時間は、何処の官庁に書類を送るかで大きく異なります。

外国人が少ない街なら3か月、平均して6か月、遅い場合は1年かかることもあります。

認定にかかる費用

必要書類の準備の他に、資格の認定をしてもらうには、別途、費用がかかります。

これは職種により200~600ユーロ。

必要書類

資格の認定で必要な書類は、相談所で教えてはもらえます。

でもドイツに行く前に準備しておきたい方は、当社のドイツ就職サポートをご利用ください。

ドイツで就職 サポート

書類の認定申請には、高度のドイツ語が必要になります。

そこで資格の認定に必要な書類、あるいはドイツ語で問題がある方は、当社でサポートさせていただきます。

就職サポートの費用は、どこまでサポートをするかに拠ります。

「申請を上げる前から全部、手伝ってください!」

というケースでの作業の費用は9万8600円です(消費税込み)。

書類の翻訳費用は別。

以前、当社をご利用されて語学学校に通われた方には8万9600円(消費税込み)です。

一方、

「必要書類だけ教えて!」

という場合は、1万6200円(消費税込み)。

以前、当社をご利用されて語学学校に通われた方には1万800円(消費税込み)です。

ドイツで就職 – 雇用先の探し方!

ドイツで就職 - 雇用先の探し方!

もしあなたが専門技能者で、

「ドイツで働きたい!」

と思っているなら、まずはドイツ語を習ってください。

質問
どのレベルまで?

 

上述の通りB2終了レベルまで。

あとは簡単です。

ドイツで就職先を探すには、労働局に行って正式に

「技能労働者移住法に拠り、就職先を探してます!」

といい、認定済の専門技能者の資格と履歴書を一緒に預けます。

あとは連絡が来るのを待つだけ!

応募冊子 /”Bewerbungsmappe”

ドイツでは履歴書は、応募冊子 /”Bewerbungsmappe” という冊子に入れて、郵送するのが一般的。

「応募サッシは何処でも売ってます。」

というと誇張ですが、文房具を置いている店なら、何処にでも置いてあります。

勿論、アマゾンでも。

最近では PDF 形式での応募書類の提出を求める会社も多くなりました。

自分からアタックする

が、労働局の仕事はちと(かなり)遅い。

そこで自分から積極的に探したい場合は、労働局のパソコンであなたの専門分野の募集を探します。

そこから、

「ここがいいな。」

という就職先を選んで、応募しましょう!

ただし!

ドイツ語が必要な職種、看護師や医師などでは、ドイツ語能力の証明なしでは就職は難しいです。

さらに!

ドイツ語が必要な仕事の場合、まだドイツ語ができないうちに面接に行くと相手に与える印象がよろしくありません。

急ぐ気持ちはわかりますが、ドイツ語が

「ものになっていない」

のに面接に臨むのは、あまりよろしくありません。

ネットで探す

ドイツでもネット上での人員募集がメインになりつつあります。

「労働局を通して、仕事を探すべし!」

と決まっているわけでないので、どんどんネットを使って仕事探しをしてましょう。

ドイツで大手の私企業のプラットフォームは以下の通りです。

 

参照 : シン / XING

 

ドイツで就職 人気の職種

ドイツで就職 人気の職種

ドイツで

「喉から手が出るほど欲しい」

人材は、エンジニアなどの理系の人材です。

その中でも人材の取り合いになっているのが、プログラマーです。

友人のプログラマーは数か月で2回も転職して、お給料が文字通り倍増。

おまけにプログラマーはドイツ語なしでも、仕事ができる利点があるので、

「即就職」

も可能な分野です。

その次が看護師、学校、幼稚園の先生なども人材が不足しており、人気です。

優秀な人材ほど頻繁に転職

日本では転職を

「裏切り」

と考える方がいるのに驚きました。

ドイツでは優秀な人材ほど頻繁に転職します。

 

というのも会社は、他社に負けない製品を開発する為に少々多くのお給料を払っても、優秀な人材を確保したいんです。

だから

「転職は能力がある証」

と考えます。

逆に10年も同じ職場に居ると、

「能力がないから転職できない。」

「向上心がない。」

と考えます。

それよりも転職しないと、お給料が上昇しませんよ!!

お給料交渉 – ドイツで就職

お給料交渉

労働組合がある会社なら、組合が賃上げ交渉をしてくれます。

そうでない場合は、あなたが人事部長、小さな会社なら社長とお給料交渉をすることになります。

そこで、

「お給料を上げてください。」

と言うと、

「君はどんな成果を出した?」

と聞かれます。

何も言えないと、

「じゃ、会社の規定通りインフレ分だけお給料アップです。」

と言われて終わり。

私はセールス担当だったので、1年に新規獲得した会社とその売り上げをまとめた書類を準備。

「1年で会社の売り上げをこれだけ増やした。」

と言えば社長も、

「ぐうの音。」

も出ません。

お給料交渉では、お給料アップの根拠となる

「物的証拠」

を出せると、とっても有利です。

ドイツで就職 – ブルーカードとは?

ドイツで就職 - ブルーカードとは?

ドイツで就職というテーマでも、日本語で検索して情報を探る方が大半です。

中には

「ドイツ 就職」

と検索せす、

“doitsu shushoku”

とローマ字で検索される方も。

どちらも同じです。

日本語で検索して出てくるのは、99%フェイクニュースです。

 

その証拠をお見せしましょう。

こうした検索をへて情報を収集された方から、

「ドイツの大学を出てブルーカードを取得して、現地で働きたい。ついては、、」

というお問い合わせをいただきます。

間違いです。

そもそもブルーカードはIT分野など、ドイツで不足しているエキスパートをインドなどのIT先進国から招くために設置されたのが始まりです。

 

もしあながたそのような技能を備えていえれば、新たにドイツの大学を卒業する必要ありません。

又、ドイツの大学を出ても、ブルーカードはもらえません。

ブルーカード適用条件

もしあなたがIT関連のエキスパートで、日本の短い休暇と縦割り社会にうんざり、

「ドイツで働きたい!」

という場合、まずはあなたの才能を生かせる企業を見つけることが第一歩です。

その会社の人事部の担当者を調べて、

「俺はこんなことができるぞ!」

と相手にわかりやすい履歴書を送ります。

売り込みが上手い方なら、オファーをゲットできます。

そこに、

「年俸(税込み)は、55.200ユーロ(以上)」

と書かれていれば、ブルーカードの適用条件を満たします。

よく寄せられる質問

質問 ブルーカードは、何処で申請すればいいんですか?

回答 お住まいの地区の担当の外人局で。

質問 日本にあるドイツ領事館では申請できませんか。

回答 「ドイツで申請できます。」と言われて、多分、断られます。

ドイツの生活 & 労働環境

ドイツの生活 & 労働環境

正直に言います。

日本で快適な生活を送っている方には、ドイツに移住することの利点より、マイナス面の方が多いです。

ドイツに移住すると、生活の基盤となる交友関係が失われてしまうからです。

この為、

「毎日が楽しい。」

という方は、ドイツで就職なんて考えない方がいいです。

又、ドイツのシステム、ドイツ人の慣習は、慣れ親しんだ日本のそれとは大きく異なります。

ドイツ生活の当初は間違いなく、大きなカルチャーショックを受けます。

 

その後、徐々に慣れてくるのですが、最初の1年は辛抱の年になります。

そして1年を過ぎると、ドイツの自由な風潮が快適で日本には帰りたくなくなります。

私自身、気が付くと24年も住んでいました!

ドイツ生活の利点

ドイツ生活の一番の利点は、社会保障制度です。

日本ではお金持ちだけしか受けれない高額な治療、癌治療からエイズ治療まで、外国人、難民、失業者などの人種、職種、収入を問わず、

「国民健康保険」

に加入さえしていれば、誰でも受けれます。

ドイツの健康保険制度 - 国民健康保険 & 個人保険

そもそも高額治療は保険でカバーされているので、日本のような癌保険も存在していません。

さらにお子さんと一緒に移住される方には、利点はもっと大きくなります。

  1. なんとベルリンでは、幼稚園は無料!
  2. さらにお子さんには毎月219ユーロの子供育成補助金が支給されます!
  3. それもなんと18歳になるまで!(ケース バイ ケースで25歳まで支給されることも!)

 

日本の最高裁は、

「外国人は永住権をもっていても、生活保護など補助金をうける資格がない。」

と判断しましたが、ドイツでは国籍による差別はありません!

ちゃんと就職して税金を払っていれば、ドイツ人と同じように扱われて、社会保障制度の恩恵を受けることができます。

フラットな人間関係

私がドイツで一番住みやすいと感じたのは、日本のような目上、目下の関係がないことです。

 

人間関係は日本のような垂直型ではなく、フラットな水平型です。

年上である事を理由に威張りたい方には向いていませんが、人間関係で悩んでいる方にはドイツは天国です。

ドイツでも大きな会社に就職すると上下関係がありますが、中小企業はフラットな人間関係です。

上司から社長まで、

“Du”(お前)

で話しかけることができます。

当然、

「今晩は飲み回があるから付き合え。」

なんて強制、もとい、お誘いはありません。

ドイツではそもそもそんな飲み会は、誰かが退職する際にしか開催されません!

そしてドイツ人は顔見知りをしません。

ドイツではエレベーターの中から、更衣室、診療所の待合所、電車のホームなど、見知らぬ人の間で自然に会話が発生します。

あまりに簡単に知り合いができるので、3年も住むと、

「一人でこっそり、、。」

ということができません!

街中に知り合いがいます。

車を降りた途端、

「よう、元気か?」

と、通りすがりの車から話しかけられ、

「あっ、もう見つかった。」

と、常にどこかで観られています。

これが異性との間でも通用するので、なかなか一人でいることはできません。

大事なのは好奇心を持って、心を広げて、こちらかも積極的に話しかけることです。

日本と違い、とても広い年齢層に交友関係が広がります。

自由な風潮、男女平等

日本に住んでいても、自由な気がしているかもしれません。

実際には社会の重圧で行動、思想を縛られています。

ドイツに来るとその重圧がないので、一気に解放された気分になります。

いい例が同性愛。

ドイツではタイと同じほど、同性愛者が多いです。

実は同性愛者の割合は、何処の国でも同じです。

しかし日本では差別の対象になるので、これをひた隠しにして生きている人が多いのが実情です。

ドイツでは性の趣向を隠す必要がないので、自分のまま生きることができます!

そして社会からの重圧、差別もありません!

そしてとりわけ女性には、ドイツで活躍できるチャンスが高いです。

ドイツでは性別、外見ではなく、能力で人を判断するので、実力さえあれば出世できます。

例外は、

「結婚したら、仕事を辞めて家庭に入りたいなあ。」

と思っている方。

ドイツでは結婚して出産しても、育児休暇、母親休暇の後、職場に復帰するのが当たり前です。

ドイツで就職 年次休暇は最低20日

ドイツで就職 年次休暇は最低20日

ドイツで週5日勤務の仕事に就くと、

「最低休暇日数は20日」

と、法律で定められています。

もっとも最低休暇日数を本当に採用している会社は、稀。

いい意味で!

企業は優秀な社員を獲得するため年次休暇日を増やしており、

ドイツの年次休暇の全国平均は28.9日です!

 

愚痴
年次休暇日数が多くても、日本のように消化できないければ意味がない!

 

という苦情が聞こえてきそうですが、ドイツでは消化できなかった休暇は、会社が社員にお金で払うことが義務になっています。

すると会社が払うのはお給料だけでなく、会社が負担する社会保障費(税金、年金、健康保険料、失業保険料、エトセトラ)も払わなければなりません!

これは会社にとって負担になるので、

「頼むから休暇を取ってくれ。」

と言ってきます。

日本とは正反対です!

休暇中も病欠可!

皆までいえば、休暇中に病気になると休暇としてカウントされません!

休暇先で病院に行き、診断書を貰って会社に送付。

するとあなたの年次休暇の日数は、そのまま維持されます。

注釈 – ドイツで就職

*1    理髪師の場合はこの終了試験がマイスター試験で、合格すればマイスター認定証が出て、自分の店を開けます。

*2     大型特殊 カタピラ限定という免許です。 ドイツの免許に書き変える際、「一体、日本で何に乗ってたんですか。」と領事館員に聞かれ、

「戦車です。」と言うと、大笑いしてました。

*3    あなたが「あっ!」と誰もが振り向くような容姿を持っていれば、話は別。

*4     ドイツでは転職しないとお給料はあがらないし、キャリアも積めません。才能のある人は、ばんばん転職してお給料を上げ、キャリアを積みます。

同じ会社にずっと要るのは、他の会社が欲しくもない人材であるケースが多いです。

*5     労働許可証と滞在許可証は別物です。混同されませんように。