ドイツで部屋探し するには、まずはネットで物件を検索することから始まります。

適当な物件を発見、不動産屋を経由して見学、契約となった場合、日本同様に不動産屋に仲介手数料を払わなくてはなりません。

その仲介手数料の最高額は民法で規定されており、

「家賃の2ヶ月分 + 付加価値税の19%」

となっています。

日本では不動産屋の手数料に加えて、家賃の2か月分を礼金として払うことも稀ではないので、日本と比べたらまだ安いです。

それでも高額な手数料が必要になることには違いありません。

でもうまくすれば、この手数料を払わない済む方法もあるんです!

ここでは手数料を払うことなく、アパートを見つける方法、ドイツでのアパート契約で気を付ける点、そしてその他の滞在形式について紹介してみようと思います。

知らないと大損 ドイツで部屋探し のコツを皆伝! – 不動産屋の手数料

知らないと大損 ドイツで部屋探し のコツを皆伝!

日本だと大家さんが不動産屋に

「賃貸人を見つけてください。」

と仕事を依頼したのに、その手数料を払うのは賃貸人。

仕事を依頼したのは大家さんなのに、何故、客が手数料を払うのか?

おかしいですよね。

ドイツでも長く、同じような不条理が存在していました。

しかし、

「それはおかしい。」

と、社会で議論になるのがドイツのいい所。

大家さんや不動産業界の抵抗むなしく2014年、ドイツで民法が改正されることになりました。

仕事発注者 支払い制度 /”Bestellerprinzip”

民法改正によりドイツでは、仕事発注者 支払い制度 /”Bestellerprinzip”が導入され、

不動産屋に払う手数料は、不動産屋に仕事を依頼した側が払う。

 

と規定されました。

 

結構、明確な制度だと思うのですが、ドイツ人でもこの法律を誤解している人が少なくありません。

その誤解とは、

「不動産屋の手数料は、いつも大家が払う。」

というもの。

質問 どこが勘違いなんですか。

回答 我々が不動産屋に行き、

「物件を探してください。」

と頼むと、仕事を頼んだのは賃貸人です。

ですから賃貸人が手数料を払うこになります。

これが仕事発注者 支払い制度です。

賃貸人に手数料がかからないのは、

  • 大家が自身でネットに上げている賃貸物件
  • 大家さんが不動産屋に、「賃貸人を探して。」と、すでに依頼している賃貸物件

です。

このケースでは、不動産屋に払う高い手数料が節約できます!

当然、できれば手数料のない賃貸物件を契約したいですよね。

どうすれば大家と賃貸契約できるのか、その際の注意点など、以下にドイツの一般的な賃貸事情についてご紹介いたします。

でもその前に、、。

問い合わせメールの書き方

ドイツ留学される方の最大の悩みが、滞在先の確保です。

ネットで空き物権を検索してメールで問い合わせても、まず返事が来ません。

何故だかわかりますか。

皆さん、日本でアパート経営をする大家さんだと考えてください。

するとジンバブエから、

「日本に行くので部屋を貸してください!」

と英語でメールが届きます。

素性の知れない外国人に、

「はい、どうぞ。」

と、アパートを貸す大家は一人もいません(*1)。

  • どんな人なのか
  • 収入はあるのか
  • 何をしている人なのか
  • ドイツで何をするのか
  • 家賃を保障してくれる人はいるのか

などなど、大家さんにとって肝心な内容が全く欠如しているメールを送っても、返事は来ません。

問い合わせのメールには、

〇〇大学から入学許可証がおりて、〇月から通います。

家賃と生活費は日本で会社員として働いている両親が、ドイツまで仕送りしてくれます。

つきましては、、。

 

と相手が知りたい要点を抑えたメールを書く必要があります。

間違っても、

「〇月からドイツに留学する者です。」

なんて書いたら、返事は来ません。

名を名乗れ!

メール、手紙の冒頭には、簡単な自己紹介を書くものです(*2)。

 

ドイツ人の名前、

“Ute”

だけ見たら、女性なの?男性なの?

って思いますよね。

ドイツ人が日本人の名前を見ても同じです。

ですから始めてメールや手紙を送る場合は、簡単な自己紹介が欠かせません。

ドイツ人は中学生でも初めての相手には、

「私の名前は〇〇で、〇〇学校に通ってます。」

と、まずは自己紹介から入ります。

中学生でもできる事を、大学生ができないと、信用してもらえません。

肝心なのは、大家の立場になってメールを書く事です。

「こんなメールをもらったら、私が大家だったら、この人に貸す!」

というメールを書くことが大事です。

下手な鉄砲、数撃てば、、

下手な鉄砲、数撃てば、、

こうした点に注意してメールを書いても、ドイツ語が完璧に程遠いうちは、1割程度の返事しか来ません。

ドイツ語が完璧で、すでにドイツの滞在許可証を持っている私でさえ、問い合わせしても返事が来たのは二割程度(*3)。

ここで物を言うのは物量作戦です。

毎日、2~3通の問い合わせのメールを送り、一か月の長期作戦。

すると先回、

「次に部屋が空いたら、君に回すから。」

と言っていた不動産管理会社に空き部屋が出て、部屋を確保することができました!

10通の問い合わせを送ったのに返事が来ない、20回も問い合わせたのに、アパートが借りられない!

そんなのはドイツ人でも当たり前。

その程度でがっかりせず、常にメールの書き方を改善しながらアタックすることが必要です。

ちなみに私は70通以上の問い合わせをしました!

賃貸詐欺に注意!

賃貸詐欺に注意!

毎日問い合わせをしていると、ある日、返事が来ます。

肝心の物件は一等地にあるのに、他と比べたら家賃が安いアパート。

とうとう私にも運が向いてきた?

いえ、違います。

これは賃貸詐欺です。

返事が来て嬉しくなりますが、現実はそんなに甘くはありません。

詐欺の見分け方

「返事が来たんですが、本当に詐欺でしょうか?」

とお悩みの方、詐欺の手口はいつも同じなので、見分けやすいです。

最初の特徴は、家賃が同じ大きさのアパートと比べて2割程度、安いこと。

実際には存在してないアパートなので、大盤振る舞いで家賃を安くしているのが特徴です。

次が大家がアパートを所有することになった理由。

「ドイツの薬品会社で働いていた際にアパートを買ったが、転勤でスペインに住んでいる。」

とか、

「ドイツの叔父の遺産で所有しているが、ロンドンに住んでいるので賃貸人を探している。」

という、

「私は別の国に住んでいる」

というお決まりのパターン。

あまつさえ、

「ついては見学できるように鍵を送るから、この口座まで保証金を送金してくれ。」

と、スペインや東欧の口座番号を連絡してくることも共通の手口です。

アパートの見学で保証金を取るのは違法ですので、どんなに遅くても、ここで詐欺を気付く筈。

ドイツで滞在先を探す 人が多いので、都市部のアパートは奪い合い状態です。

これが原因で、詐欺師が活躍する土壌ができています。

親切な大家さん

都市部のアパート不足を利用して、若い女性からの問い合わせに

「部屋を貸す見返り」

を要求する(主に)中年男性大家が居ます。

「付き合ってくれ。」

とはっきり言ってくるケースもあれば、

「ドイツに来たら私が市内を案内してあげよう。」

と、親切の押し売りをしてくるケースまで。

「なんて親切な大家さん!」

って、思っては駄目。

お目当ては肉体関係です。

親切な大家さんにはご注意あれ。

正しい(下心のない)ドイツ人は総じて愛想が悪いです。

ドイツで部屋探し – アパート / Wohnung / Apartment

ドイツで部屋探し - アパート

やはり一番快適なのが一人で気軽に住めるアパート /Wohnung / Apartment ですが、費用的には一番高くなります。

ドイツでも日本と同様に、

「家具なし」

物件が一般的です。

日本と違う点は、アパートにキッチンが備わっていない事。

キッチンが入る場所には排水口だけ。

浴槽には鏡も照明もありません。

勿論、下駄箱も収納スペースもなし(*4)。

本当にもぬけの殻です。

照明の取り付け

照明の取り付け

そこでアパートの契約を済ませると、まずは照明を買い、各部屋に取り付けます。

が、日本のようにワンクリック式ではありません。

コンクリートの天井にコンクリ専用のドリルで穴をあけ、ここにドイツで発明された留め具、”Dübel”を押し込んで固定します。

ドイツ到着早々、ホームセンターにドリルと足場を買いに行き、

「ゴリゴリ」

なんてやってらんない!

おまけにドイツのアパートの天井のコンクリは、半端なく固いっ!

私はいつも知り合いの職人、”Handwerker”に頼んでいました。

キッチンの購入

キッチンの購入

次はキッチンの購入です。

キッチンの寸法を測ってもらい、注文。

届くのに1ヶ月もかかります!

8月の夏季休暇時期だったら、2ヶ月待ちが相場です。

「そんなに長くは待てない!」

とIKEAで注文(*5)。

計測費、輸送費、設計費込で合計3800ユーロなり。

肝心のキッチンが届いても、ただの段ボールの山!

これを組み立ててもらう職人を見つけて、設置してもらわなければなりません。

私のキッチンは職人が2日かけて組み立てて、670ユーロなり~。

職人 / Handwerkerを探せ!

引っ越しの際に必ず必要になるのが職人 / Handwerkerです。

私は上述の照明の設置から、衣装箪笥の組み立てまで職人にお願いしました(*6)。

友人価格で。

そんな知り合いがいない場合、ネットなどで職人を探すことになりますが、プロの時給は17ユーロ。大体、2000円です。

いい職人だと、移動費込み。

悪い職人に当たると、50ユーロの移動費を請求されます。

Ebay Kleinanzeige

Ebay Kleinanzeige

では職人は何処で探せばいいのでしょう。

一番簡単なのは、”Ebay”です

それも、”Ebay Kleinanzeige”の方です。

 

画面上部に探す対象、この場合は職人/”Handwerker”を入れます。

続いて

「カテゴリー」

にはお手伝い/”Dienstleistung”を選択します。

右側には街の名前を入れて検索するだけ。

あるいは自分で、

「引っ越しするので、助けて!」

と広告を出すこともできます。

が、詐欺師や空き巣もチェックしているので、注意が必要です。

引っ越しの初期費用

私が70平米のアパートに引っ越した際の初期費用は、7000ユーロでした。

さらには大家さんに払う保証金が家賃の3か月分。

ざっと言えば1万ユーロあれば、なんとか足ります。

勿論、小さなアパートを借りればもっと安くつきます。

初期費用を抑えたい方は、シュアハウス、”WG”を探しましょう。

家具付き物件

中には短期滞在者をターゲットにした、家具付き物件もあります。

そのような物件は、家具付き”möbeliert”と書かれています。

キッチンや照明は言うに及ばず、机、椅子、冷蔵庫、ベットなどが付いています。

が、家賃が4~5割程度、高めに設定されています。

 

又、家具のついていないアパートでも、前の住人がすべての家具を持って移動するのは不可能なので、家具の買取などが必要になる事もあります。

運よくキッチンを安く売ってくれればラッキーですが、ドイツ人はキッチンをとても大事にしているので、引っ越しの際は分解して持っていく人が多いです。

ドイツで部屋探し – アパートの探し方

ドイツで部屋探し - アパートの探し方

アパ-トを探す最も一般的な方法は、インターネットです。

大学生なら大学での張り紙を見て連絡を取る方法もありますが、やはりメインはインターネット。

勿論、不動産業者を通す方法もありますが、不動産業者もインターネットで物件を掲載していますので、インターネットで探すのが一番早いです。

以下にメジャーな不動産のプラットフォームを上げておくので、アパート探しにご利用ください。

 

部屋探しに適した時期

ドイツでは大学が始まる前の時期、2月~3月及び、8月~9月にかけ、大学生がドイツを大移動します。

この時期は大学卒業の時期でもあり、学生寮、アパートの空きがでる時期です。

ドイツに留学、あるいはワーキングホリデーで滞在して自分で滞在先を探す場合、この時期に渡航してアパート捜しをするのが理想的です。

ドイツ ワーキングホリデー 完全解説 【2021年版】

アパートの平均家賃

肝心要のアパートの家賃もみておきましょう。

ドイツで一番家賃が高いのはミュンヘンです。

家賃の平均値は30㎡までのアパートで、29ユーロ/㎡(2021年)です。

 

すなわち30㎡のアパートの家賃は、870ユーロです。

これに雑費が加わると、30㎡のアパートの家賃は970ユーロ/ warm。

少なく見積もっても!

これにドイツの高い電気代が加わります。

すなわち30㎡のアパートでも、毎月、1000ユーロは最低限必要です。

しかし、皆、ミュンヘンに留学するわけではありません。

デユッセルドルフでは家賃の平均値は、30㎡までのアパートで18,23ユーロ/㎡です。

すなわち30㎡のアパートなら547ユーロ、雑費込みなら650ユーロです。

これはあくまで平均値で、町の中心部はもっと高く、治安の不安な中央駅周辺や外国人が多く住む地域はもっと安いです。

「このアパート安い!」

と値段だけで決めると、隣が風俗店だったり、飛行機が屋根の上を飛んでいたりと、何かしら落とし穴があります。

空前の不動産ブーム

ドイツでは10年以上続く空前の不動産ブームの真っただ中。

質問
だから?

 

部屋・アパートを探す人の数が、空き物件の数よりはるかに多いんです。

大都市では物件の見学に30人~40人も押しかけて、路上にまで見学を待つ人の列が出来ています。

アパートを借りるにはこうしたドイツ人の希望者ではなく、

「この日本人に部屋を貸したい。」

と大家さん、あるいは不動産屋を説得することが必要不可欠です。

日本のように、

「不動産屋に行けば、入居可能な空き物件がある。」

とは全く異なります。

この点を理解してからドイツで部屋探しを始めましょう。

物件の見学

見知らぬ外国人に大切なアパートを貸す大家さんの心配事は、

1.家賃を滞納しないで定期的に払ってくれるかどうか。

2.長く住んでくれる人かどうか。

です。

余計な心配をさせないように、

  • アパートの見学にはきれいな服装で行く⇒お金がある
  • 時間通りに行く⇒約束を守る

事が大切です。

約束の時間さえ守れないと、

「契約も守れない。」

と思われちゃいます。

必要書類

きっと、

「嘘!」

と思われる方が多いとおもいますが、物件の見学には書類が必要になる場合が意外と多いです。

その書類とは

  • 過去3か月のお給料明細
  • Schufaのスコア

です。

ドイツには家賃を払わない人が結構、多いんです。

日本と違って家賃保険なんてないし、保証人も必要なし。

だからちゃんとした人を選ぶのが、とっても大事。

そこで家賃を払えることを証明するために、過去の3か月のお給料明細を要求するわけです。

 

2ページ目も読む