町の紹介

カイザースベルク(Kayserberg)はフランスのアルザス地方の人口2700人のワイン農村。アルザスの観光名所として有名なコルマーの町の北西に位置している。その距離はわずか12km。ワイン街道の有名な観光地リクヴィールから車で20分しか離れていない。

町の名前の起源

この地にはローマ帝国の植民地だったという説があるが、まだ確認されていない。ロートリンゲンへ向かう途上にあるこの地は戦術上に重要なので、丘の上に城砦が築かれた。13世紀の書簡で、Castrum Keisersberg と記述されているのが、この地に関する最古の記述となる。

町の歴史

13世紀に神聖ローマ帝国の皇帝、フリードリヒ2世がこの地を、地元の権力者から買い入れて要塞化したことから、この村の発展が始まる。交易で町は栄えだし、14世紀には自由都市になった。町を防衛するために、近郊の村、コルマーなどと10都市同盟を組んだ。コルマーのシュヴェンデイ広場で祭られており、アルザスにワインの苗木を持ち帰ったとされるシュヴェンデイ大尉だが、出身はこのカイザーベルクと言われている

30年戦争

30年戦争の講和条約でカイザースベルクはフランス領となり、これまで町が享受していた特権を失う。その後、急速に待ちはその地位を失い、開発から取り残される。お陰で16~17世紀のままの姿で町が保存されることになった。

 

カイザーベルク観光

カイザーベルクは人口2700人の村です。電車やバスは走っていないので、車で向かうしかありません。それでもコルマーからタクシーで15分程度なので、すぐに着けます。自家用車で向かわれる方、町の周囲には駐車場が設けられています。ここで車を止めてから、村の中に入りましょう。

問題は駐車チケットの買い方。フランスでは駐車チケットを買う際に、自動車のナンバープレート番号を打ち込む必要があるんですが、使用方法はフランス語オンリー。四苦八苦していると村人が、「今日は月曜日で市場が開かれる日だから、無料だよ。」と教えてくれました。観光客に優しい!

ヴァイス川

村の真ん中をヴァイス川が流れています。この川の両岸に建設された家屋、教会(それとも礼拝堂?)が、この村の最大の見所です。駐車場に車を止めたら、川を目指して歩いていきましょう。小さな村ですので適当に歩いていても、10分後には川に直面します。

綺麗な景観を計画して建造されたわけではなく、後から家屋が追加されて現在のような見事な景観になりました。残念なのは堤防。晴れの日にはヴァイス川は数十センチメートル。でも大雨が降ると、山に降った雨がこの川になだれ込み、濁流と化します。このお陰で堤防が高く建設されており、家屋が半分しか見れないのが残念。

この場所には村の観光案内所、無料トイレ、それに村で唯一のパン屋兼ケーキ屋が店を構えています。ホテルで食事を取らず、ここまで我慢。川沿に設けれたベンチに座ってブランチを取ると、とっても気分最高です。

旧市街

ここから見事な骸骨屋敷に感嘆しながら歩いていくと、町の中心部に出てきます。道は一本だけなので、間違える心配なし。噴水、それに尖塔を備えた大きな建物はSainte-Croix教会、その後ろの建物、”Hotel de Ville”という看板がかかっていましたが、かっての市役所。現在では資料館(博物館)になっています。資料館の先にはカイザースベルクではすっかり有名になった自転車の芸術作品が飾られていますので、お見逃しなく。

アルバート シュバイツアー

カイザースベルク出身の有名人と言えば、前述のシュヴェンデイ大尉に加えて、近代医学の父、アルバート シュバイツアーががあげられます。村の中にはシュバイツアーの生家が大切に保存されています。市場が開かれる広場には、大きなシュバイツアーの銅像まで。

城壁と塔

神聖ローマ帝国の時代に築かれた城壁と塔がまだ(一部)残ってます。元気があれば、町の端まで歩いてください。かっての城壁と監視塔が見えてきます。またヴァイス川に沿って、小奇麗な家屋が建ち並んでいるので、川にそってゆっくり歩いてみましょう。3時間もあればほぼ全部見て回れます。

ここから車で20分くらい離れた場所に、「フランスで一番美しい村」と表彰されたエギスハイムの町があります。時間がある方は、是非、午前と午後に組み合わせてください。

 

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