フライブルク / Freiburg

フライブルク は今や日本でも、環境都市として報道されるほど有名になりました。名前をご存知の方もおられると思います。ただし一口にフライブルクと言っても、欧州にはフライブルクという名前の都市が幾つも存在しています。フランスの”Fribourg”に始まって、スイスの”Freiburg”、ドイツ国内のエルべ河畔には、もうひとつの“Freiburg am Elbe”があり、さらにかってのドイツ領のシュレージエン地方にもフライブルクがありました。

ここで紹介する街は、 “Baden-Würtemberg”(バーデン ヴュルテンベルク)州の南部にあるフライブルクです。混同を避けるためドイツでは” Freiburg i. B.“と表記されます。(i.B.は ” in Breisgau” の略です。)

名前の由来

街が歴史に登場するのは11世紀初頭。今日でも町の中心部になっているWiehre地区。ここにある小高い丘の上に立てられた城砦が、”Castrum de Friburch”と書簡に記述されており、街の名前はこれがなまって”Freiburg”になったと考えられています。

街の歴史

銀の採掘でお金持ちになった街は、13世紀初頭、その財力を誇示する為に今日では町の象徴になっているミュンスターの建築を開始しますが、これは16世紀になってやっと完成する大事業でした。

ウイリアム テル

14世紀にはハープスブルク家(オーストリア帝国)の圧制に反抗する反乱軍と、帝国軍の戦いがありました。フライブルクは帝国軍として参戦します。しかし帝国軍は敗北を喫し、スイスが誕生する事に。これがシラーの物語、「ウイリアム テル」の題材になっています。

大学建設

戦の後(15世紀)大学が建設されたので、フライブルク大学はドイツで最も古い大学のひとつ。ドイツでは歴史の古い大学ほどいい大学であるケースが多く、この大学もこの例にもれず、著名な大学のひとつ。有名な音大もあり、街の人口は23万人程度ですが、その内2万5千人は学生で典型的な大学町です。

ドイツで一番日照時間の多い街

ドイツの都市の中でも Freiburg は最も天気がいい町です(人口が20万人を超える大都市の統計。)ドイツの日照時間の平均は1550時間なのに、フライブルクの日照時間は1740時間と日照りの時間が最も長く、ワインの栽培が盛んです。

ちなみに第二位はシュトットガルトとアウグスブルクで、日照時間は1700時間です。この天気の良さに惹かれて、町の人口は未だに増加中。郊外には次々と新しいアパートが建っていますが、それでもまだ足らず、あちこちで工事現場が目につきます。

フライブルク のミュンスター

フライブルク 観光

中央駅は、昔の姿を知っている人には目を疑うモダンで明るい建物になっています。駅の出口から直進すると中心部に行けるので、道に迷う心配はありません。しばらくすると左手にワイン畑が見えてきて、夏になるとその濃い緑がとても綺麗です。丘の上にはお城(博物館として使用中)が建ってます。時間の余裕があれば、これも見ていきましょう。

何処に泊まる?

ホテル選びで大事なのは、観光に便利なロケーション。この観点でお勧めのホテルは3つ。最初は駅のホームに建っている Intercity Hotel。部屋は狭いが、まあ比較的安価で、宿泊費に1日定期券込み。

次が駅から歩いて3分のノボテル。朝食がおいしいです。ホテルの内装は、私がまだ大学生だったころから変わっていないので、古さは否めません。

そこで私が出張に利用しているのは、ミュンスターの近くにあるメルキュール。冷蔵庫はないが、浴槽とクーラー有り!夏に泊まっても寝れます。朝食はちと高く、従業員の愛想はないが、おいしかったです。ミュンスターまで歩いて3分という観光には最高の立地です。

街にはもうひとつメルキュールがあるので、お間違えなく。もうひとつのホテルは山の上にあり、見晴らしはいいですが、車がないといけません。おまけに照明のないカーブの細い道なので、一度、ホテルに入ったら外出不可能。

では、観光案内に戻ります。

フライブルク大学

旧市街の入り口で右折すると、フライブルク大学に行けます。まずは劇場が交差点にあり、その先に長く工事中だった大学図書館がついに完成してました。なんというシュールなデザイン。

旧市街

旧市街の入り口で直進すると、地下道をくぐった先は、旧市街です。細い通りの左右に小さな商店が並んでおり、その先に広場があり、(左手)に旧市役所が建っています。

市役所

Freiburg には市役所が三つもあります。まず通りの角にある一番立派な建物が、”Neus Rathaus”(新市役所)です。その隣の真っ赤な建物が、”Altes Rathaus”(旧市役所です。)もうひとつの”Rauhaus”は駅の向こう、Stühlinger 地区にあります。

旧市役所は14世紀に街がお役人の仕事場、書類の保管庫としてすでにそこにあった建物を購入。かっては壁画も描かれていたこの建造物は、第二次大戦で消失、戦後、今の姿に再建されました。今、かっては旧市街の入り口にあった”Tourist Info”が入っています。

新市役所はフライブルク大学は16世紀に購入、以後、300年に渡って大学として使用されてきました。19世紀、大学はもっと大きな講堂を建設したので、そちらに引越します。この機会にフライブルク市が購入して、市役所として使い始めます。

Haus zum Walfisch

観光案内所のすぐ先にある、まるでお城のような建物は、かっては王様の宮廷の一部でした。16世紀にもっと威厳のある建物に再建され、フライブルクを訪問する神聖ローマ帝国の皇帝などの「お偉い様」が泊まった宿屋で、現在は銀行が入っています。

今は真っ赤に塗られていますが、以前はもっと落ち着いた色でもうちょっと風情がありました。

ミュンスター

ここまで来ると、「ミュンスター」の愛称で呼ばれている大聖堂が「嫌でも」見えてくるので、じらさないで大聖堂を見に行こう。普通のカメラ/レンズだと収まりきらないくらい大きいです。入り口には彩色を施された像が並んでおり、圧巻です。広場には噴水が多く並んでいます。

Kaufhaus / デパート

教会の周辺はお金持ちが住んでいたので、その家屋が立派です。とりわけ目をひく真っ赤な建物は、”Kaufhaus”(デパート)です。16世紀に関税局として建造されました。

衛兵の詰め所

大聖堂の横にあるのは、”alte Wache”(衛兵の詰め所)です。18世紀にハープスブルク王家が兵隊をここに駐留させる目的で建造されました。今日では地元もワイン専門店として利用させています。

シュヴァーベン塔 / Schwabentor

ミュンスターを見たら、”Schwabentor”を見に行こう。2017年の時点では、肝心の観光名所はあちこちで工事中。あの様子では来年までかかりそうです。フライブルクにはドイツで最古の現在でも営業している宿屋、“Zum Roten Bären”(赤熊)があります。開業は1120年。目印は金の熊

丘から見たミュンスター

ここまで来たらフライブルクの絵葉書のモチーフになっている「丘から見たミュンスター」を見に行こう。シュヴァーベン塔の横の回廊を渡り、坂道を15分ほど登ります。「しんどい。」という方にはショーットカットもあります。レストラン行きのエレベーターを使うと、歩くのを半分省略できちゃいます。

マルチン塔 / Martinstor

フライブルクには塔が2つだけ、残っている。そのひとつが目抜き通りのカイザーヨーゼフ通りの先にある、マルチン塔だ。フライブルク大学の目と鼻の先。なんと13世紀の建造物。

この塔の横には、昔からマクドナルドが入っており、今でも健在だ。その先にはスターバックも。通りの向い、細い路地の先にあるMarin’s Bräu(マルチンビール鋳造所)は、私が大学生だった頃に通った居酒屋。ソーセージが名物なので、「ドイツでソーセージを食べたい!」という方、お試しあれ。

アウグステイーナー広場 / Augstinerplatz

市内中心部に向かって戻っていくと、左手に”Augstinerplatz“が見えてきます。同名の博物館”Augustinermuseum”がここにあります。市内中心部が”Bertoldsbrunnen”と呼ばれる彫刻の立っている場所で、路面電車の乗り継ぎの要所になっています。

近郊 & 郊外の観光地

フライブルクの郊外には観光場所が多く、Titiseeや、Schauinslandはもとより、フランスまで足を伸ばすと、と~っても風光明媚なColmarがあります。車では一時間なので、車で行かれた方はコルマーは必修課題です。(電車だと1時間半程度)。車で行くなら途上にあるBreisachの街も見ておきたい。モンサンミッシュエルのように、小高い丘の上にそびえ建ち、その周りを城壁が巡っています。

フライブルクでの生活と物価

フライブルクには幾つも大学があり、天気がいいとなれば、誰でも住んで見たいです。お陰でフライブルクにおける住居探しは大変です。小さなWGでも300EURくらいします。又、環境都市の名前にふさわしく、ごみ代金などの雑費が高く、生活費の安い町ではありません。この高い生活費は、語学学校が提供している宿泊施設の料金にも反映されており、予算重視の留学先には向いていません。

Freiburg に留学

ご予算があれば、独自の宿舎を持っているゲーテをお勧めします。留学される民さんからのご要望のひとつ、「学校まで歩いていける宿泊先。」を満たしています。ご予算的に少し厳しいようでしたら、フライブルクでも大手の語学学校、” zum Ehrstein” をお勧めします。

 

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