街の紹介 リボヴィレ

Ribeauvilleリボヴィレ / Ribeauville は、人口5000人ほどのアルザス地方のワイン村。かってのドイツ語地域なのでドイツ人はラポルツヴァイラー /”Rappoltsweiler” と呼んでます。アルザス語ではラプシヴィル。ちょっとドイツ語っぽい。

旅行前に事前調査。まさかワイン街道の村を全部見て回るわけにはいかないので、「リクヴィールか、リボヴィレか。」と悩んだ結果、前者に決定。車で向かっているとまずはリボヴィレが登場、これを素通りして、リクヴィール まで。

ところがリクヴィール観光が思わず早く終わったので、標識を頼りに戻ってきました。不便な場所にあるので、車でやってくる人が最も多く、街の入り口には駐車場がたくさん整備されています。でも昼間になるとどこも一杯で、やっと空き見つけたを駐車場は無料駐車場。流石、フランス。ドイツだったら、そうはいかない。

行き方

アルザスの大都市、コルマーからは北に15Kmの場所にあります。リクヴィールから車で15分でした。タクシーで行くのが一番便利ですが、冒険心旺盛な方は、コルマーからバスの106番、あるいは109番に乗れば、リボヴィレ まで行けます。

参照 : Pays de Ribeauvillé-Riquewihr

そうそう、村の郊外には駅もあります!シュトラースブルクとバーゼルを結ぶ路線の駅です。ただし!この村はフランスの国立公園の中にあるので、駅は村から数キロ離れており、やはりタクシーでの移動が必要になります。

町の歴史

8世紀の書簡にラテン語で “Ratbaldouilare “と記述されているのが、町に関する最古の記録です。11世紀からラポルシュタイン / Rappoltstein 一族がこの地を支配。13世紀には町に昇格。17世紀に支配一族が死に絶えると、ドイツの諸侯であるプファルツ伯爵領になります。

その後はフランス領として神聖ローマ帝国の領土になりますが、町を統治していたのはドイツ人。フランス革命後になって、正式にフランスの統治下に移り、今日に至っています。

リボヴィレ 観光 – 3つの城塞が守るアルザス地方のワイン村

リボヴィレの村は3つの城塞が村への入り口を守っています。

一番大きくて立派なのは16世紀に建造された聖ウルリヒ城塞です。一番古いのは13世紀に建造された古い城塞。元気があれば、登頂に挑戦してみてください。これからの城塞は、ラポルシュタイン一族がフランスからの侵略に対抗するために建設させたものです。廃墟にはなっていますが、まるでアクロポリスのような城壁が、領主の財力と権力をうかがわせます。これらの前衛防御に加え、街は何重にも城壁と水路で囲まれていました。

今でも村には城壁の一部や監視塔が残っており、かっての街の輪郭をうかがい知ることができます。村は16~17世紀の姿で保存されており、家屋にとっても趣があります。微妙に付近のワイン村とは違う家屋の姿を見て歩くのは楽しいです。

駐車場から村の入り口へ

リボヴィレ 駐車場から村の入り口へいざ、観光に!と歩き出す頃には、すでに16時になろうかという時間。6月初めなので、18時でもまるで昼間のよう。駐車場に車を止めて村の入り口に向かうと、早速、お堀、城壁、防御塔、そして彼方には3つの城塞が見えてきました。

「折角だから城塞も見てみたい。」と思っていましたが、これを見た途端、諦めました。真夏のような炎天下、歩いて行く距離じゃない、そんな時間がない。車で山道を走らなきゃいけないが、フランス語の看板が読めないのでたどり着けるか自信がない。

小さな村なので、メイン道路は一本だけ。見間違えようがないのでご安心あれ。「でも間違ったら?」と不安な方は、村の入り口なっているワイン農家の像を目印に。ワインを片手に持って高々と掲げている農家の姿が、見事に再現されてます。

骸骨屋敷

村の入り口からすぐにレストラン、スーパー、ワイン売り場などが目白押し。流石、観光で生きている街。アルザス名物、豚肉と野菜を間部で煮込んだ鍋料理/ “Eintopf”が瓶詰で売られています。17,50ユーロ。豚肉は日本には持ち込み禁止ですので、購入は控えましょう。

リボヴィレ 骸骨屋敷しばらくすると、思わず息を止める異臭が!そう、これは間違いない、アルザスの臭いチーズに違いない!大当たり!チーズ屋が目と鼻の先にありました。アルザスでは農家が家で取れた牛乳からチーズ、それに豚肉からサラミを作って自家販売しています。サラミは案外高くて、50~60ユーロ/キロ。日本並みの値段。

50mほどで通りが交差する三次路にに出てきました。家の骨組みが表に出ている骸骨屋敷が綺麗ですね。三次路の入り口から望遠で撮ると綺麗に取れます。

カタリーナ礼拝堂

道の両脇にはレストランやワイン屋ばかり。わずか人口5000人の村でこの密集度は凄い!同時に絶えることにない観光客の流れ。これだけ密集していても、十分に儲かるんですね。道の角に石作りの小さな教会が見えてきました。これは15世紀に建造されたカタリナー礼拝堂で、リボヴィレの建造物の中でも古いもののひとつ。

Hotel de la Tour

Hotel de la Tour礼拝堂の先に村で有名な☆☆☆ホテル、Hotel de la Tour があります。かってのワイン農家の家屋を利用しているので、建物がかわいいです。村のど真ん中にあるので、何処に行くにも至極便利。駐車場もあるそうですが、どうやってここまで車で辿り着くのか、そこが不明。

以前、シュトラースブルクで「駐車場有」のホテルを予約すると、ホテルはカテドラルのすぐそば。歩行者道路で車は進入禁止。駐停車禁止区域に車を止めて、駆け足でホテルに行き聞けば、「公共の駐車場を使ってくれ。」とのこと。ネットの情報は信用されず、ホテルにホテルの駐車場があるのか、本当に車で行けるのか、聞いておいたほうがいいです!

市役所 / Hôtel de Ville

てっきりホテルかと思いきや、Hôtel de Ville は市役所だったんです!上述のホテルのすぐ先にあります。市役所の建物は、他のワイン村で見た市役所とそっくり。同じ建築様式のようです。市役所の前にある噴水が立派です。

ここは村の中心地で、教会、市役所、警察、銀行など、村の主要な機能がここに集中しています。多分、村で一番の見所の見張り塔もここにあります。

肉屋の塔 / Metzgerturm

肉屋の塔 / Metzgerturm肉屋の塔 / Metzgerturm は街の中心部にある広場の入り口(出口?)に建てられた、城門を兼ねた監視塔です。建造されたのは13世紀。敵に進入されても、ここで最後の抵抗を企てるため?手間に建っている建物とよくマッチしており、町の宣伝に使われる光景です。

水路

肉屋の塔を過ぎたあたりから、地元民の居住区になります。レストランの数もまばらになり、通りの両脇の見事な家屋を見ながら歩いていくと水路に出くわします。おフランスらしく、水のある所には花がたくさん植えられており、水路に並ぶ家屋と一緒に撮ると絵になります。

水車小屋 / Müller

水車小屋 / Müllerかってはこの水路に水車を置いて小麦粉を清算していたので、「水車小屋」という名前の家屋があります。でももう水車はないので、どの建物なのかわかりにくいです。よっく見ると、他の家屋と構造が違う家屋気づくと思います。これがミューラーさん(粉曳家)の建物です。

フリードリヒ噴水

水車小屋の先には広場というほど広い場所ではないですが、まあ、開けた場所があります。de la Sinne 広場という名前です。ここに噴水があり女神像(それとも王女様?)もあるんですが、名前はフリードリヒ噴水。

ドイツ語で調べてみると、名前は彫刻を製造した彫刻家から来ているようです。この噴水は村の象徴だとか。よくわからんですが、綺麗でした。

聖グレゴーア教会

聖グレゴーア教会は村の端っこ、山の斜面に近い場所にある教会です。ドイツでは聞くことがない教会の名前は、6世紀にローマ教皇だったローマ出身の人物です。何故、アルザス地方のワイン村がよりによってこの教皇の名前を教会につけたのか?それは不明です。建造されたのは13世紀。それから何度も改築されたので、今の姿になったのは19世紀になってからです。

リボヴィレの魅力はワインと古い家屋

Ribeauvilleの教会当初、素通りしてしまいましたが、意外と良かったです。村の最大の魅力は(ワイン好きには)ワインとやはり中世の頃から残されている家屋です。日本のように、「どの家も同じに見える。」ではなく、どの家も独創性を発揮して、他の家とは違う作りにしているのに感心。

村は結構大きくて、全部見て回るには3時間少々かかりますが、ワイン街道を巡るなら是非、足を止めてみておきたい村のひとつです。リクヴィールは2時間もあれば制覇できてしまうので、リボヴィレとセットで観光を計画すると時間を効果的に使えます。

近郊には綺麗な村がたくさんあるので、観光先選びに迷うと思いますが、この村にはスーパー屋、パン屋まで、最低限度のインフラが整備されているので、ワイン街道の村で一泊するならリボヴィレをお勧めします。

 

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