トリアー大学
トリアー大学 / Universität Trier の歴史は、辺境の地に特有の時代の流れにもまれたものです。
15世紀に町を支配していた選帝侯兼大司教のJakob I. von Sierck がローマにお参りに行った際、
「トリアーに大学を創設したい。」
と上司に上申、数年後にローマ教皇の許可が下ります。
ところが肝心の大学を創設するお金がないっ!結局、この計画は頓挫。20年後、トリアー市が司教にお金を払うことで、大学創設の許可を取り付け、創設までにこぎつけます。
大学の歴史
大学を創設したものの、大学は慢性的な資金難に悩まされます。
18世紀にファルツ選帝侯が教師のお給料を負担すると約束して、やっと大学は資金難から解放されます。ところが70年後にはトリアーはフランス軍に占領されて、大学は閉鎖されてしまいます。
1969年、ラインランドーファルツ州政府は、長く閉鎖されていたトリアー大学を再建する決議を下します。
大学の建物の建築は90年代の後半まで建築が続き、とてもモダンな建造物になっています。
又、学部が市内に散在しているので、どのキャンバスに行くのか前もってしっかり調べておきましょう。
トリアー大学は52もの外国の大学と提携を結んでおり、トリアーの大学生はこのプログラムを利用して外国に行く一方、100を越える国からの外国人学生が大学に在籍しています。
トリアー – ドイツ最古の町
トリアーは紀元前18年頃、モーゼル河畔にローマ人によって築いた街です。
建設当時の名前は、”Augusta Treverorum”。4世紀から”Treveris“となり、ゲルマン化でトリアーとなりました。トリアーの住人の誇りは、「ドイツ最古の街」です。
他の街、例えば世界遺産都市のレーゲンスブルクは、ローマ軍が築いた駐屯地が街の起源ですが、トリアーはローマ人が築いた街。2000年の歴史を誇る押しも押されぬドイツ最古の街です。
街の歴史
この町はすでに3世紀からアレマーネン(ゲルマン4大族のひとつ)の侵入に悩まされたが、ゲルマン民族の大移動後は多勢に無勢。
5世紀にはローマ軍は撤退。この地を手中にしたのはゲルマン4大民族のひとつ、フランケンだった。
その後もこの町は度々、侵略を受けることになる。9世紀にはヴイキンガー(日本語ではバイキング)が襲来、この町を何度も略奪していく。
30年戦争ではスウエーデン軍が占領、その後はスペイン人までやってきて、18世紀からは何度もフランスに占領された。
ナポレオンの凋落後、「待ってました!」とプロイセン軍がやってきて、戦略上重要な拠点になるこの地をドイツ帝国の支配下に置く。
第二次大戦では連合軍は度重なる爆撃を行い、大きな被害を出した。終戦間際の地上戦では連合軍は機転を利かした奇襲を敢行、ドイツ軍守備隊はこれに完全に虚を付かれ、一発も打たずに撤退、大きな被害は避けられた。
観光資源
長い歴史を持つトリアーは、ドイツの西の端っこにあるドイツ最古の街。
現在では11万人の人口を数える観光名所になっています。工事をする度に地中から遺跡が出てくるので、街中にロ-マ時代の遺跡がごろごろ転がっています。
ロ-マ人の好きだった浴場の遺跡もあれば、円形劇場もあります。
フランクフルトでもロ-マの遺跡は見つかっていますが、これほど保存の良い状態で残っているのは、ここだけ。
数多い遺跡の中でも一番の見所といえば、黒い門(ポルタニグラ)。最初は車の排気ガスで汚くなったのかと思ってしまうこの黒い遺跡、本当は、黒い岩を使って建てられたので、これが名前の起源になっています。
トリアー名物 モーゼルワイン
トリアー名物と言えば、モーゼルワインです。
ローマ兵がこの地で栽培を始めたのが、ワイン栽培の始まります。この地で栽培されているのは、リースリングとミュラートゥルガオという、他の地域でも栽培されているワイン種。なのに土壌のせいか、他の土地で栽培されたワインと味が異なります。素人にもわかるほど、はっきりと。
リースリングは渋みがあり、「通」はこれが旨い!といいますが、モーゼルワインはこの渋みがなく、とってもまろうやか。
甘くて日本人の口に合います。ドイツでは18歳から成人扱いになるので、堂々と購入することができます。購入の際に身分証明書(早い話がパスポート)の提示を求められることもあるので、ワインを買いに行く場合は念のため、お忘れなく。
アクセスデータ
最寄空港はルクセンブルク空港です。
トリアーまではバスの117番で行けます。料金はたったの4ユーロ。ただし16~19時の間しかバスは走っていません(空港発)。あまり冒険好きでない方は、フランクフルト空港をご利用ください。電車で3時間少々の移動になります。
市内バス路線図
トリアー大学 サマーコース 【宿泊施設付き】
トリアー大学のサマーコースは、4週間の日程で開催されますが、週末、到着日、出発日などを差し引くと、授業があるのは18日。
この期間に75コマもの授業を行うので、かなり密度の高いドイツ語集中コースです。
トリアー大学 サマーコース 詳細
大学は夏季のお休みで帰郷した学生の部屋を借りて、この部屋をコース参加者に貸し出しています。
部屋はすべて小さなキッチンとトイレ、シャワー付きです。キッチン用品は残念ながら付いていないので、荷物に余裕のある方は皿か鍋のひとつでもご持参ください。
レベル |
初級(A1,A2) 、中級(B1,B2)、上級(C1) |
期間 |
2020年 8月3日~8月28日 |
到着、出発 |
到着日:8月3日(9時~17時まで) 出発日:8月28日(14時まで) |
授業時間 |
月曜~金曜日 9時15分~12時30分 計75時間 |
クラス定員 |
15名程度 |
申し込み期限 |
定員になり次第締め切りとなります。(通常、4月末に定員になります。) |
遠足 |
Metz、ルクセンブルク、モーゼル河 |
費用 |
10万3000円 |
費用に含まれるもの |
授業料、教材費、宿泊費、ゼミ、大学での催し
初日の歓迎会食事費用、クラシックコンサート、遠足費参加費(交通費などの実費は含まれず) 弊社の手配手数料 |
宿泊費 |
330ユーロ程度(現地でのお支払いになります。保証金50ユーロが必要です。) |
宿泊施設 |
コース事務局は夏休みに帰郷する生徒から部屋を借り受け、これをコースの参加者に紹介する形です。
部屋には、机、椅子、ベット、蒲団、戸棚などがついています。 タオルや調理器具は各自持参されるか、現地調達が必要です。 昼食は学生食堂(有料)で取れますが、朝食・夕食は各自で調達・調理が必要です。 |
インターネット/Wifi |
大学構内ではWifiが使用できます。寮の部屋ではLAN(ケーブル)可。 |
参加条件 |
18歳以上。 |
必要書類 |
パスポートのコピー |
その他 |
コース期間中の定期券(75ユーロ程度)が現地で別途、必要になります。
コース参加には、ドイツで有効な健康保険に加入されている事が条件です。 |
お支払い |
お申し込み後、24時間以内に請求書を発行しますので、1週間以内にお支払いください。 |
キャンセル |
5月末日まで 4万2000円がキャンセル料となります。
以降 返金はありません。 |
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