数あるドイツの大学の中でもゲッティンゲン大学 は、(公式ランキングはないので)知名度、実績でトップの大学です。この大学の卒業生だけで、実に45名もの学者ノーベル賞受賞者を獲得しています。一方、日本人の受賞は全部合わせても23人。

ゲッテインゲンと言えば、知名度がゼロに近いニーダーザクセン州の南端にある街。人口は11万人。日本で言えば地理的にも、人口的にも、石川県の白山市にそっくり。何故、こんな小さな街にある大学が、そんなに優秀な大学になったんでしょう。

ゲッティンゲン大学

ゲッティンゲン大学の正式名称は、”Georg-August-Universität Göttingen”。ドイツの大学に詳しい方なら、ゲオルグ アウグスト という人物が大学を創設したか、創設に努力したと推測します。でも今回はちょっと違います。

ゲオルグ アウグストはハノーファー王家出身の18世紀の英国の王様。その領土がドイツ国内にもあり、ゲッテインゲンもその支配下にありました。

その王様に仕える大臣、ゲーラッハ  アドルフ フォン ミュンヒハオゼン/ Gerlach Adolph von Münchhausen が、ドイツ領での大学の創設を王様に上申します。王様はこれを承認しますが、それだけでは済まないのが当時のご時世。

大学の歴史

当時(まだ)欧州を支配していたのは、神聖ローマ帝国。そこで大学の新設には、帝国の皇帝の認可が必要です。そこでハノーファー王国領はウイーンまで使節団を送り、「大学新設の許可」を取る必要がありました。今の日本で言えば文部省の認可のようなものです。

その許可が下り、最初のゼミは1734年に始まります。設立当時には、147名の学生が登録。講義は最初は穀物倉庫で、ついで教会で開催されました。この当時から大学の講義の目標は、啓蒙 /”Aufklärung”でした。

教会の教えと一致しなくても、死刑に処せらず、自由に教鞭を振るうことができたのが、大きな特徴です。これを目的に神学部(当時の花形学問)の他、哲学部、法学部、それに医学部が設立されます。

大学の正式な落成式は1737年です。正式な講堂、宿舎、さらにはダンスホールまで備え、この機会に王様の名を冠してゲオルグ アウグスト大学となりました。このため、大学設立の年も1737年となっています。

エリート大学

神学以外にもいろんな学部があり、自由な研究、学問ができると噂になり、近隣の街、大学からゲッティンゲン大学に優れた学生が殺到、8年後には学生数は600名に登ります。すでに19世紀から、「ゲッティンゲン大学いいけど、生活費高いから生活は大変だよ。」と言われるほど、エリート大学の兆候を見せていました。

その名声を聞きつけて、プロイセン王国、さらには英国王室からも皇太子をゲッティンゲン大学に送り、王室ご用達の大学になります。さらにはこの大学の出身者がドイツ国内で数多く有名人になると、大学の名声はますます上昇していきます。

ドイツ初の女性のドクターが誕生したのも、ゲッティンゲン大学です。すでに18世紀に女性に対して大学の門戸を開き、才能さえあれば、貴族でなくても、誰でも学べたのが当時としては異色でした。お陰で才能のある学生が多く集まり、エリート大学へと成長していきます。

ゲッティンゲン大学 の特徴

全部上げていたらきりがないので、有名な所から。最初に挙げるのはその図書館。大学創設時からの蔵書を有する大学図書館は、9百万冊を超える蔵書を有しており、ドイツ一の蔵書の数です。

もうひとつの特徴が、ゲッティンゲン大学はフライブルク大学のように、大学の講堂や施設が集中して存在するのではなく、街の各所に学部が点在している点です。近年になって学部が拡充されたのですが、もう空き地がなく、市内に散在することになりました。

学部 & 学位

ゲッティンゲン大学には農産学部、生物 & 心理学部、化学部、森林業学部、地理地勢学部、数学情報学部、物理学部、法学部、社会学部、経済学部、文学 & 哲学部、医学部、それに神学部 です。とりわけ名声が高いのは自然科学の分野、哲学部、数学部、医学部、それに法学部です。

大学で取得できる学位は、バチラー /”Bachelor”、マスター /”Master”、それに国家試験 /”Staatsexamen”、それに博士 /”Doktor”です。バチラーの学位を取るには、中間試験などをすべてクリアしても、6ゼミ必要です。すなわち3年です。

無事、バチラーを取得した人には、マスターに挑戦することができます。マスターの学位を取得するのはさらに4ゼミ必要になります。

講義が行われる言語

ゲッティンゲン大学では大部分の専攻はドイツ語で行われます。マスターには数は少ないですが国際マスター課程が設けられており、ここでは英語で講義が行われます。

ゲッティンゲンでの生活

この街はちょうどドイツの中央にある為、交通の便が良く、フランクフルトから電車で2時間で着いてしまう。ちょうどフランクフルトから、デユッセルドルフまで行く距離と同じ。デユッセルドルフと異なり中心部には古い町並みがそのまま残っており、デユッセルドルフのコンクリートジャングルと異なり、心が和みます。

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人工は11万人。それほど大きくないので、大都市を避けてこじんまりとして町に住みたい人、日本人の少ない町を探している人向き。人口が少ない分、物価、特に家賃が安いので、留学生には住みやすい町です。

アクセスデータ

最寄空港はハノーファー空港になりますが、地方空港なので日本からの直行便はありません。主要都市を経由してハノーファー空港に到着すると、ゲッテインゲンまで電車で35分程度です。フランクフルと空港から電車で移動すると、およそ2時間です。

市内バス路線図

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専攻により若干の違いがありますが、大まかな出願条件は同じです。とりわけ外国人向けの出願条件は。以下に主要な出願条件を記載しておきましたので、出願準備にご利用ください。

専攻一覧

大学で行われる専攻の詳細は、大学のホームページにてご確認ください。

参照 : uni-goettingen

興味のある専攻をクリックすれば、そこに出願時期、出願条件、出願方法、学業プラン、さらには卒業後の展望まで書かれており、読みさえすれば必要な情報を得ることができます。

英語で行われる専攻には、英語のタイトルがついているので見分けやすいです、

出願条件

他の大学同様にゲッティンゲン大学に出願するには、ドイツの大学入学資格、アビトウーア /”Abitur”に匹敵する資格が必要です。日本の高校卒業では、この資格を満たしません。日本の大学を卒業されている方は、ほとんどのケースで入学条件を満たします。

出願書類

詳しい出願書類に関しては、大学出願サポートにお申込みいただいた方に、ご案内しております。

ドイツ語の資格

ドイツの大学入学資格を満たすには、以下の方法があります。

  1. ドイツ語の検定試験 TesDaf にて、TDN 4 あるいは TDN 5 に合格する。
  2. ドイツ語の検定試験 Telc にて、C1  あるいは C2 で合格する。
  3.  ドイツ語の検定試験 DSH にて、DSH-2 あるいは、DSH-3 試験に合格する。
  4. ゲーテ・インスティテュートの検定試験 C-1 あるいは C-2 試験に合格する。

入学できる時期

数は少ないですが、夏ゼミ / Sommersemester から始めることができる専攻もありますが、多くの学部では冬ゼミ / Wintersemseter から学業を始めることができます。

出願時期

夏ゼミの出願期限は、1月15日です。冬ゼミの出願期限は、7月15日です。この日までに大学に願書が届いている必要があります。

出願費用

ゲッティンゲン大学は2020年の時点で、バチラー課程の出願に 65ユーロの出願料を取っています。

出願手順

  1. 出願必要書類を準備
  2. 大学のホームページで登録
  3. 大学のホームページからオンラインで出願
  4. 出願期限後、大学からメールで結果が知らされます。

ゲッティンゲン大学 DSH 準備コース

ゲッティンゲン大学では、DSH 準備コースを提供していませんので、市内の語学学校でドイツ語を習ってから、出願してください。尚、普通の初級者がドイツ語の学習を始めて、大学入学レベルに達するまで、たっぷり1年必要です。

大学で行われてるサマーコース、スプリングコースについては、こちらのページをご参照ください。

出願案内 & 出願サポート

大学への出願、学業に関して不明な点は、大学に直接問い合わせる必要があります。しかしながら英語で問い合わせをしても、返事が全く来ないか、「ホームページを読んでね。」とだけ書かれています。

当店はこれまで2001年以来、何度もお客様の出願をしてきましたので、大学が出願者に何を要求しているか、熟知しております。出願に関して不明な点などは、経験豊富な弊社までお問い合わせいただければ、当店で日本語で回答させていただきますが、こちらのサポート、出願要綱のご案内、願書の代行作成は有償のサポートになります。

参照 : 大学出願サポート