街の紹介 ヴァッサーブルク

ヴァッサーブルク の正式名称は、”Wasserburg am Inn”、イン河畔のヴァッサーブルクという。ヴァッサーブルクは「水の要塞」という意味だが、オーストリアへと流れ込むイン河がちょうど弧を描いている部分に街あり、3方を自然の要害(河川)で囲まれている。まさに「水の要塞」の名前がぴったりの町だ。

外敵から街を守るために水路を巡らした城砦都市は、他にもある。アルザスのエギスハイムもかっては水の要塞と呼ばれていた。そこでこのように名前の後に河川の名前を付記、誤解が生じないようにしている。

町の人口は1万2千人。ちょっと田舎にあるこの町を訪れる外国人観光客は皆無。ローテンブルクで観光客の団体に閉口した方は、こちらで心を癒してください。写真を撮りながらゆっくり歩いて3時間、写真を撮らないなら2時間程ですべて見れてしまうので、すぐに飽きてしまうお友達やお子さんと一緒でも安心です。

行き方

街はミュンヘンから東に55km、アウグスブルクからだと東南133Km離れた場所にあります。ミュンヘンからは電車で1時間で着きますが、駅は街の中心部から2kmほど離れているので、バスに乗り換えて旧市街まで行く必要があります。やっぱり便利なのは車。途中の田舎道は綺麗で心が和みます。でも、スピード違反のカメラも設置されているので、スピードにはご注意あれ。

街の歴史

町の歴史はあまり探求されていないので、正確な年代は不明。これまでの発掘によると、9世紀に建造された城壁の跡が見つかっているといる。この場所の戦術的な利点を見て、早くから植民されていたようだ。町の名前が、「水の要塞」となったのもうなずける。

Dietrich von Wasserburg

11世紀の書簡で”Dietrich von Wasserburg”という貴族/諸侯に関する記述が見つかっており、これが町に関する最古の言及だ。名前が書簡にわざわざ記載されていという事実から、街の領主だったと推測されている。

その後の町の発展は記録が残っていないので不明だが、塩の交易で豊かになったと言われている。なにしろ町の三方を水で囲まれており、交易には便利な場所にあった。

バイエルン公爵による攻略

13世紀に村落から町に昇格すると、付近の権力者にとって町は金のなる木。欲深いバイエルン公爵が、「俺の物」と軍を進めるが、そこは防御にやさしく、攻撃に難しい土地柄、公爵は攻めあぐねて4ヶ月も町を包囲する。17週目に町は陥落、以後、この町はバイエルン州に帰属することになった。

ヴァッサーブルク 観光 – イン河に守られた水の要塞

一番の見所はイン河にかかるイン橋と門。「レーゲンスブルクのような立派な石の橋じゃない。」とい苦言を言う人がいたら、「この橋は敵の進行に備えて、いつでも壊せるように作られていたのよ。」と教えてあげよう。石造りじゃ、そう簡単に撤去するわけにはいかない。この橋の手前、右手に大きなトイレ付きの無料駐車場がある。無理して車で市内に入らないで、観光客はここに車を停めて行こう。

ブルック門

橋の上から眺める対岸に建っている綺麗な家屋は絵になります。橋の袂の門は”Brucktor”と呼ばれ、「14世紀にはすでに存在していた。」というのでかなり古いものだ。門の裏には16世紀になってから壁画が描かれた。

この門を抜けるともう町の中心地。右に行くと教会と市庁舎、それに見事な”Fassade”(表面)の建物が並んでいる。建物の表面が波を打ってる建物は”Kernhaus”と呼ばれ、18世紀にミュンヘンから宮廷建築家を招いて築かれた。ヴァッサーブルクのブルック門

Max-Emanuel-Kapelle

市役所の横の建物の壁には、かってここでひずめを製造していたのが壁画になって残されている。この先に建っているのがかわいらしい”Max-Emanuel-Kapelle”、早い話が礼拝堂だ。中も立派です。

市内を歩いていると、建物がまるでレゴのように四角形になっている。しかもお隣同士、いつも違う色。路地には凹んだ屋根を持つ青い家がありました。観光客なんかほとんどやってこないのに、ここまで町並みを手入れするのはドイツ人ならでは。

赤い塔

道に沿って歩いていると、”Roter Turm”(赤い塔)が見えてきます。これが街の中に唯一残っている、かっては城壁と繋がっていた見張り台だ。この先の通りがヴァッサーブルクの並木道。

境界門

ヴァッサーブルクの境界門とっても綺麗なのでキョロキョロしながら歩いていると、路地裏にかわいらしい門が見えてきた。「きっとこの先に何か先にあるぞ。」と狭い道に入ってみると、えらく立派な門が立っている。この門はかっての城壁に埋め込まれるように建設されており、門の外には共同墓地。この辺りには昔の城壁がまだ残されているので、興味のある方は歩いてみてください。

ヴァッサーブルク 要塞

並木道に戻って両脇の綺麗な家屋を見物しながら歩いていると、丘の上に登れる階段がある。上から眺める景色は綺麗なので、階段も短いから挑戦してみよう。かってここには”Burg Wasserburg”(ヴァッサーブルク要塞)が建っていた。今日ではバイエルン州の穀物倉庫として使われていた巨大な建造物と礼拝堂、それに現在は老人ホームとして使用されている見事な屋敷が残ってる。

St. Michael教会

要塞のお向かいに、さも古そうなかわいらしい建物がある。これは”St. Michael”教会だ。町の観光案内には、「かっての町の “Wahrzeichen”(象徴)」なんて書いてる。今ではみすぼらしい小屋にしか見えないが、昔は塔もあり見事な建物だったそうだ。ここから続くこの坂道の両脇に建っている建物がと~っても綺麗なので、是非、歩いてみてください。

Ganserhaus

この先はもう町の中心部だ。ここに壁画が描かれた古い建物がある。この建物は”Ganserhaus”と呼ばれるかっても裕福な市民の家(“Bürgerhaus”)で、建造は16世紀。ヴァッサーブルクの芸術家の家になっているそうだが、現在は修復のためか、空き家になっていた。

St. Jakob 教会

ヴァッサーブルクのSt. Jakob 教会ここまで来たらほぼ町を一周。先の道を右に曲がって路地に入ってみると、町の(現在)の象徴になってる”St. Jakob”教会が建ってる。現在の姿になったのは14世紀。ご覧の通り宗教壁画が有名だが、壁の随所に埋め込まれてる彫刻も立派なもの。教会自体は修復中のため、現在は立ち入り禁止です。教会の前を通り過ぎて脇道に入ると、これまたカラフルなら建物が「見て!」とばかりに並んでいます。

 

« 1 2 »