リクヴィール それともリボヴィレ?それが問題だ。

悩んだ挙句、アルザス ワイン街道で最も人気のあるリクヴィールに決定!

ところがフランスに入ってから渋滞に渋滞!5時間以上かけて到着した村の入り口で立ち往生。

「道が狭いっ!」

先で行き止まりになってたら、5m近い車では方向転換不可能。観光客であふれる狭い道を延々バックで戻れば、壁に当てて車が凹むか、観光客を轢くか、どっちか、どうする?このまま進む?

のは危険に思えたので、路駐して炎天下をダッシュ!街中まで行ってツーリストインフォを発見!

「ここ、車で入ってええの?」

と聞けば、

「ホテルを取ってるならね。」

との回答。おっし!

また車までダッシュで戻り、ホテルの駐車場に車を止めた頃には、すでに自宅を出て5時間半。まだリクヴィール観光する時間はあるのか?

街の紹介 リクヴィール/ Riquewihr

街の正式名称はリクヴィール / Riquewihr 。

リクヴィルとういう記述もありますが、ここはヴィキペデイアの書き方を選びました。外来語ですので、まあ、そこはあまり厳しく取られませんように。どちらでもフランス語では全然違う発音です。

この街はアルザスの山岳部が源流のザンバッハ / Sambach 川の辺の丘陵に築かれています。少し東に行けば平野部が広がっているのに、わざわざ丘陵部に築かれています。

きっと何かの理由があって、平野部ではなく斜面に村を築いたんでしょうが、今となっては、

「防御に適した地形だった?」

と推測するばかり。村の形は長方形。一番長い直径もせいぜい300m。

「えっ、もうこれで終わり?」

と驚くほどすぐに街の端まで達しちゃいます。街のすぐ裏手にはワイン畑が広がっており、ワイン街道の小さな街。

この人口1200人ほどの小さな町に、毎日、数千人の観光客が押し寄せます。

行き方

リクヴィールはコルマールの北西に位置しています。その距離はわずか12km。

コルマールから行くなら、市内のバス駅から106番のバスに乗れば、30分少々で行けます。リクヴィールのお隣にはこれまた有名な観光地、リボヴィレがあり、車で15分しか離れていない。

私みたいにアウグスブルクから車で行くと、渋滞を避けて朝の5時に出たのに5時間もかかりました 😯 

名前の起源

リクヴィールは、ドイツの中東部のフランケンからやってきたドイツ人がこの地に移り住んで、農耕を始めたのが村の始まりだ。

この地所を”Richo villa”と呼んだのが村の名前の起源と言われている。その後、伯爵領になり13世紀には村の周囲に城壁が築かれた。

14世紀には街に昇格、当時の町の所有者だったのはライヒェンヴァイアー / Reichenweier 家。これが原因で、この町はドイツではライヒェンヴァイアーと呼ばれている。

街の歴史

街の歴史は、14世紀にライヒェンヴァイアー家がこの地をヴユルテンベルク公爵に売却したことから、その発展が始まります。

ヴユルテンベルク公爵と言えば、神聖ローマ帝国の皇帝と何度も戦争をするほどの権力をもった大貴族。その庇護を受けて集落は発展していきます。

30年戦争中は被害にあったが、ヴユルテンベルク領に留まった。18世紀にフランスで革命が起きると、ライヒェンヴァイアーの市民はその理念に熱狂、ドイツ領ではなく、フランス領になると市議会で決定される。

ヴユルテンベルク家はフランス革命の余波が領内に飛び火することを恐れ、たれをしぶしぶ認めます。以来、ライヒェンヴァイアーはフランス領となっている。

その後、戦争の度にドイツ領になったり、またフランス領になったりしたが、第二次大戦でのドイツの敗北から、リクヴィールはフランス領に戻り、今日に至っている。

旧市街のカラフルな家屋

リクヴィール 観光 アルザスの観光名所を徹底解明!

自家用車でリクヴィール観光に向かわれる方、村の周囲には駐車場が複数設けられています。

ここで車を止めてから、村の中に入りましょう。村の中は住人とホテルの宿泊客を除き、進入 & 駐車禁止です。

なんでこの村を行先に選んだかと言えば、コルマールやシュトラースブルクを除けば、アルザスのワイン街道で最も人気のある観光名所だから。でも一体、何がそんなに魅力なんでしょう?

がっかりされないように、あらかじめ言っておきます。村には立派なお城や教会など、見栄えのする大きな建造物があるわけではありません。

見所は16世紀の姿でそのまま保存されている村。村全体、一個一個の家屋が史跡です。

村は丘の上に築かれており、一番低い部分にあるのが市役所。ここから緩い坂を登っていくと、一番高い場所にある監視塔と城壁に辿り着き、

「えっ、これだけ?」

と、驚く事間違いなし。

敢えて言うなら、リクヴィールの見所は村の中央部分。ちょうど4つの通りが交差する場所に、見事な屋敷が並んでいます。ここでは順番よく市役所から紹介していきます。

ザンバッハ川 / Sambach

ザンバッハ川 / Sambach の水を利用して、村の周りにお堀を巡らしている。

お堀の大部分は埋められて、その部分が道路になっています。リクヴィールの地図みるとかっての水路の跡がはっきりわかります。

地図

唯一、村の入り口になっている市役所の先には、お堀の一部が遺されています。

端っこには監視塔の一部も残っており、かってはここに城壁が巡らされていたのがよくわかります。

ザンバッハ川

リクヴィール 市役所 / Hotel de Ville

入り口にあるのがリクヴィール市役所 /”Hotel de Ville”。

他のワイン村でもそうですが、市役所だけは、現代になって建造されたもの。何処へ行っても、同じ形の市役所が建っているので興ざめ。

この村では市役所の地上階(日本では一階)部分がアーチ状になっており、車が通れる道になっているのが、他の街の市役所と異なります。市役所の前にある噴水が綺麗。

ここから街のメイン通りを直進すると、500mほどでもう町の端っこに達して、塔と門が見えてきます。

今回はリクヴィールで宿泊したので、夜間撮影でお楽しみください。

市役所の夜景

ハンジーおじさんの家 / Das Haus von Onkel Hansi

メイン通りの左側にある黄色のひときわ立派な建物が、ハンジーおじさんの家 / das Haus von Onkel Hansi です。

そう、コルマールにもあるアルザス出身の芸術家、Jean-Jacques Waltz 通称、ハンジーの作品を展示している家です。リクヴィールにも同じもの(博物館が)あります。

が、どうみてもただのお土産屋にしか見えない、、。販売されているガラクタには興味がわかないが、この屋敷は凄い!村を全部見てもこんなに立派な骸骨屋敷は(それほど)ない。

メイン通りと見事な黄色い骸骨屋敷

ツーリストインフォ /Office de Tourisme du Pays

ハンジーおじさんの家から50mほどで、村の中心地に達します。

右手に噴水があるのですぐわかります。金魚が泳いでるので水は飲めませんよ~。

噴水

その対面、角にある黄色の石の家がリクヴィールのツーリストインフォ / Office de Tourisme du pays です。

ここで働くお姉さん、ドイツ語通じます。建物の歴史がわかればいいのですが、一切、不明。

朝起きて、朝飯も取らずに撮影していると、このツーリストインフォの日陰で一心不乱に写生をしている韓国の3人組のおばさん達に遭遇。夜はご覧の通り、人影無し。

夜のツーリストインフォ

プロテスタント教会 / église protestant

ツーリストインフォの角を右に曲がると、プロテスタント教会 / église protestant があります。

ドイツなら(例えば)、「聖グレゴール教会」って名前がつくんですが、本当にこの名前なんです。教会の作りも質素なもの。唯一調べてわかったところでは、19世紀に建造されたもの。

道理で比較的新しく見えるわけだ。教会よりも、同じ路地に建っている家屋のほうが綺麗。

旧市街の綺麗な家屋群

ピザ屋 / Restaurant-Pizzéria Du Vignoble

ツーリストインフォ角を左に曲がると、先に公衆トイレがありますよ~。

その先(右手)に見えてくる屋敷の入り口がと~っても立派なので、興味を惹かれました。でも建物の由来は一切わからず。

ピザ屋 / Restaurant-Pizzéria Du Vignoble が入っているんですが、私の滞在中はいつも閉まってしました。辞めたのかな?ピザに興味なくても、建物は立派なので、要チェック!

又、ピザ屋の前の通りはリクヴィールのホテルの密集地。雰囲気のある家屋が並んでおり、見て歩くのが楽しいです。

私が村の入り口に到着後、

「ここを入るの?」

と悩んだのはこの左側の細い道です。

Restaurant-Pizzéria Du Vignoble

アルザスレストランLe Tire Bouchon

メイン通りに戻ります。

今日は朝の4時起きで、朝食抜き。もう2時を回ってます。流石にお腹が、

「キュ~」

と鳴って仕方がない。要、食料供給。問題はレストラン探し。いや、レストランが少ないのではなく、多過ぎ。レストラン、50件以上あるよ!人口1200人の村に。おまけに何処も満席。

流石に14時になると、空席も。そこで入ったのが、アルザスレストラン Le Tire Bouchon。注文したのは勿論、フラメンクーヘン。出てきたフラメンクーヘンが超~デカイ。

シュトラースブルクの二倍はある。でもお値段は3割安い。皆さん、是非、リクヴィールでご飯を食べていきましょう。

レストラン Le Tire Bouchon

ドルダー / Dolder

かってリクヴィールは、二重の城壁とお堀で囲まれており、要所、要所には塔と門が設けられていました。

近代化に伴い外堀は埋められ、外壁は取り壊れて、監視塔の多くは撤去されました。今日まで生き延びたのは内塀と、わずかな監視塔だけ。

街中に唯一残っている監視塔がドルダー/ Dolder だ。建造されたのは13世紀!内部は博物館になっており、当時の武器などが陳列されている。

城門ドルダーの夜景

泥棒塔博物館 / Museum Diebstrum

ドルダーから城壁にそって右におれると、その先に泥棒塔博物館 / Museum Diebsturm があります。

参照サイト : ribeauville-riquewihr.com

名前の通り泥棒(と疑われた人を閉じ込める)牢屋として使っていたので、この名前です。塔の地下には地下室があり、ここが牢屋として利用されたようです。

それに拷問道具もオリジナルの状態(どんな状態?)で展示されているそうです。

正直に言うと、博物館というよりは、ただの民家。入場券を売ってるお姉さんがいなければ、博物館だとわかりません。隣はあばら家だし、、。

ここにある井戸が趣があるわ~。あ、日本料理店もあったよ!

泥棒塔博物館

高い塔 / Hoher Turm

ドルダーが街の入り口なので、ここがもうリクヴィールの端。

早かったでしょ?市役所から300mもない距離です。ドルダーの先には高い塔 / Hoher Turm と呼ばれる、かっての吊り下げ橋がかかっていた塔があります。高い塔という割には全然、高くありません。

それもそのはずで、「高い」というのは、「高い場所にある(塔)」という意味なんです。釣り橋を繋いでいた跡までくっきり残っているのが興味深し。

城門と高い塔

銅像

お堀は埋められていますが、周囲に比べて低くなっているので、輪郭が見て取れます。ここに馬に乗って疾駆する女性の荒々しい銅像が飾られていました。

きっと村の有名人だと思いますが、フランス語なので由来は不明のまま。

馬に乗る女性の銅像

まとめ

確かに大きな観光名所はなかったですが、石造りの家屋が素敵。

それも一軒や二軒ではなくリクヴィールの村の随所に散らばっています。そして奇妙な形をした家屋の数々。数あるアルザスのワイン村でも、群を抜いて観光客が多いのも納得。

もし泊まるなら、もっと大きな村に泊まったほうがいいです。人口1200の村にはスーパーもパン屋もありません。上述の通り、あるのはお土産屋とレストランばかり。夜はとっても寂しいです。

旧市街のカラフルな家屋

リクヴィール 何処に泊まる?

そんな事とは露知らずらず、リクヴィールで泊まったホテルがドウラクロンヌ

どうしてここに?それは駐車場とWi-Fiがあったから。ネット環境が一番心配でしたので、駐車場もあるここにしました。

肝心の部屋は?16世紀の建物ですから、あまり期待しないように。あちこちきしみます。1階はレストランなので、細い階段で2階へ。エレーベーターはありません。荷物も自分で運びます。廊下には骨董品の家具が置かれて(飾れて?)いました。

部屋は狭くもなく、広くもなく。照明は、ドイツの暗い照明に慣れた私にも、十分に暗いです。小さなテレビもありましたが、フランス語の番組ばかりなので、すぐに消しました。肝心のWi-Fiは?それがちゃんと使えました。一安心。

仕事をする椅子は決して快適ではなかったですが、まあ、リクヴィールまで来て仕事をする人はいないので、仕方なし?

街中のホテルは騒音(酔っ払い)が心配ですが、静かでした。というか静かすぎます。夜間撮影に出かけると、路上を歩いているのは野良猫と酔っぱらった数名の観光客だけ。

朝一番に観光客が押し寄せる前に撮影に出かけると、仕入れのトラックがレストランの前に駐車。シャッターチャンスを逃しました。

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