ドイツで働く と一言に言ってもアルバイトから就職、起業、インターンシップまで、さまざまな形があります。
「そもそもできるの?」
という疑問から、
「どうすればいいの?」
などなど、疑問は尽きることがありません。
ドイツの就職事情は日本のそれとは大きく異なるので、
「行けばなんとかなる。」
と、希望的な観測だけで渡独するのは危険です。
ここでは渡航前に正しい判断を下せるように、
「ドイツで働く」
を個々のテーマに分けて詳しく解説いたします。
目次
ドイツで働く – アルバイトから就職 起業 インターンシップまで
まずは超~基本的な事から。
ドイツで働くには労働許可証が要ります。
それがアルバイトでも、インターンシップでも。
日本と違いドイツには失業者が溢れています。(*1)
彼らは生活保護を受けて生活しています。
当然、労働局(*2)は外国人ではなく、生活保護を受けているドイツ人を仕事に就かせたいと思っています。
ですから外国人がドイツ人の職を奪わないように、新たな労働許可証を制限しています(*3)。
こうした事情があり、あなたがドイツで就職先を探す場合、
「ドイツ人ではできない仕事」
を探さなくてはなりません。
日本人は専門学校に通えない?
ここで立ちはだかるのが、ドイツの資格制度。
そこでドイツで通用する資格を取るために、
「ドイツの専門学校に通えばいい!」
と思う方がとっても多いです。
「そんなの嘘!」
と思われた方、こちらのページをご参照ください。
ドイツでアルバイトできるの?
ドイツ留学される方から、
「語学学校に通いながらアルバイトできますか。」
というお問い合わせが絶えることがありません。
ここでも、
という条件に変わりはありません。
その他、労働条件やお給料などについて詳しく知りたい方は、こちらをご参照ください。
ドイツ式 就職面接の作法と心構え
ドイツでアルバイト、あるいは就職の面接は勿論、日本のそれとは大きく異なります。
日本では
「礼儀正しい挨拶」
がドイツ人には、
「何、それ?」
という反応を起こすことも。
とりわけシビアなのが、日本人が100%できていない握手の仕方、、。
ドイツで就職したいっ!
かっては私自身も、
「ドイツで就職したい!」
と鞄一つでドイツ留学。
ドイツ語をマスターしてから職探し。
結局、3回転職して4つの仕事に就きました。
最近は専門技能者移住法が施行され、
「専門資格」
のある方へのドイツ移住が容易になりました。
ドイツなら年次休暇は(最低)26日で、取り残しなし!
上司への
「よいしょ」
や
「飲み会」
への参加のも必要なし!
おまけにドイツ人は年間平均20日も病欠しているので、実質働くのは10か月!
自分の会社を持ちたい!
6年間、会社勤務をした後、
「自分の会社を持ちたい!」
とドイツで起業(*4)。
デユッセルドルフでは
「超~簡単」
ではないですが、日本人は特別扱いされてそこそこ容易に許可が取れました。
問題はアウグスブルク。
滅茶苦茶な事を言ってきますよ~(*5)。
にもかかわらず営業許可をゲット!
その方法など詳しく知らいたい方は、こちらをご参照ください。
インターンシップの闇を暴露!
学生さんに人気なのが、
「ドイツでインターンシップがしたいです。」
とのお問い合わせ。
しかし皆さん、ドイツでインターンシップについて
「大きな誤解」
をされています。
これ以上犠牲者を出したくないので、インターンシップ業界の実情を暴露します。
豆知識 – 就職・雇用
ドイツの労働条件は日本と大きく異なります。
端的に言えば、労働者天国です。
日本で当たり前の
「取れない有給休暇」
をやると、会社はお金を払わなければなりません。
とは言っても、被雇用者として守らねばならない
「最低限度のルール」
もあります。
ドイツで働かれる方は、まずはこちらで知恵を仕込んでから、就職活動しましょう。
注釈 – ドイツで働く
*1 日本でいうパートのような「資格がなくてもできる仕事」に就く単純労働者の失業率がとりわけ高い。
*2 数年前に名前が変わり “Arbeitsagentur”となりました。
*3 日本でも同じで、外国人が労働するには許可が必要です。ただ日本では単純労働者に欠けているので、容易に許可が下ります。
*4 正直に言えば上司にあれこれ言われるのが、「と~っても嫌」で、自分の城を持つことに。
*5 大学で経済学を学んでいないと許可を出さないとか、法律にない勝手な条件を出してくる鬼にのような小役人。