今回のテーマは 出発前のチェックリスト
渡独に向けてパッキングを始めるも次第に、
「他に何が要るのかしらん。」
と心配になってきます。
しかしドイツに住んだことがないので、現地で何が必要になるのかわかりません。
そこでドイツ在住歴24年の私が、
「これを持ってくると便利!」
という出発前のチェックリストを紹介します。
目次
出発前のチェックリスト – 片道チケットでは入国できない?
でもまずはその前に、ドイツ留学を控えたお客様から
「頻繁に寄せられる相談」
を紹介します。
それは、
というものです。
皆さん、タイでもハワイでもいいですが入国の際、
「帰国のチケットを見せなさい。」
と言われた事、ありますか?
ないですよね~。
なのに、ドイツに入国する際は、帰国のチケットの提示しなければならない?
おかしな話です。
果たしてこの「情報」の真偽は?
販売促進の悪知恵
私はこれまで20年以上に渡って、
- スイス
- オランダ
- ウイーン
- フランス
を経由して、数限りなくドイツ入国を繰り返してきました。
いつもドイツ(あるいは EU )入国審査で差し出すのは、パスポートのみ。(*2)
「帰国のチケットを提示せよ。さもなくば入国させない。」
と言われたことは一度もありません。
そもそも入国審査では、
- パスポートの真偽
- 持ち主が指名手配されていないか
- 不法入国ではないか
を、チェックするのがお仕事です。
往復チケットで入国しているのか、それとも片道か、入国審査官には興味がありません。
往復チケットの方が、片道チケットより高いからです。
「往復チケットじゃないと、、。」
は、旅行代理店の販売促進の為の悪知恵です。
どの航空会社を使う?
ちょくちょく、
「どの航空会社がいいでしょうか?」
とお尋ねいただくので、ここで
「個人的なお勧め」
を紹介しておきます。
まず、
そんな直行便を使える予算がある方には、直行便をお使いください。
そんな予算のない方には、タイ航空をお勧めします。
タイ航空を使う長所
タイ航空に限らず、経由便を使うと4~5万円の節約になります。
が、長所はそれだけじゃない!
タイ航空は基本、30Kgまで追加料金なしで預けられます。
さらに!
ストップオーバーが無料!
航空運賃が4~5万浮いた分、バンコクで4~5日バカンスしてドイツに飛べます!
新(スワプナーム)空港から市内へは電車で行けるので、ベトナムのようなぼったくりタクシーに遭う心配もなし。
バンコクの夜景は綺麗だし、飯もウマイ!
さらに!
タイ航空ならドイツ到着が午前中なので、時間を有効に使えます。
タイ航空を使う短所
というわけで私は毎回、タイ航空を利用しています。
が、マイナス面もあります。
それはスチュワーデス。
とりわけ女性スチュワーデスの態度が悪いです。
とにかく威張ってる。
機内食なんぞ、
「ポイ!」
と投げてきますよ!
「どちらがいいですか?」
など選択肢はなし!
流石、倒産した航空会社だけのことはあります。
そして、その機内食もマズイ。
この二点を我慢できれば、タイ航空は
「なんとかとはさみは使い様。」
で便利です。
いざ、ドイツに出発! – 出発前のチェックリスト
ここからが本題です。
ドイツ留学を直前に控えたお客様から、
と、お問い合わせいただきます。
でも正直なところ、ドイツに留学してみて、
「あ、これを持ってくれば良かった!」
という物は必ずあります。
すべて持参するのは不可能ですので、そこは割り切りましょう。
心配性な方は、家を出る前にこの2点をチェックしてください。
ここでは私個人の経験から
「これは(絶対に)要る!」
という物を紹介する出発前のチェックリストを作りました。
ダブルチェックのつもりで、一度目を通してください。
耳栓 / Ohropax
私の必需品は耳栓 / Ohropaxです。
これがないと飛行機には乗れません!(*3)
だから出発前のチェックリストのトップに挙げました。
長年、いろんなタイプを試しましたが、3Mが生産している耳栓が一番騒音をシャットダウンしてくれ、装着感がよし。
ドイツでも売ってます。
パスポート – 出発前のチェックリスト
出発前のチェックリストにパスポート?
「そんな大事な物を忘れる人は居ない!」
と思われた方!
お客さんがパスポートの不備で飛行機に乗れないケースがありました。
原因はパスポートの有効期限。
ドイツに限らず、シェンゲンビザの協定加盟国に入国するには、十分なパスポートの有効期限が必要です。
ドイツ大使館のホームページには、
とあります。
分かりにくい書き方ですが、例えば1ヶ月滞在される場合は、入国の時点で4ヶ月の有効期限が必要です。
2ヶ月滞在される場合は、入国の時点で5ヶ月の有効期限が必要です。
3ヶ月滞在される場合は、入国の時点で6ヶ月の有効期限が必要です。
4ヶ月滞在される場合は、入国の時点で7ヶ月の有効期限が必要です。
以下同文。
この有効期限が不足していると、航空会社が搭乗を拒否します。
その場で交渉しても、空港で泣いても駄目です。
ご注意ください。
クレジットカード
違和感があるかもしれませんが、出発前のチェックリストに欠かせないクレジットカード。
私の体験談です。
旅行先で病気になり病院に行く羽目に。
最初に聞かれたのは
「何処が痛いの?」
ではなく、
「どうやって治療費を払いますか。」
でした。
これをクリアできるまでは受付でブロックされます。
そこでドイツで加入していたアリアンツ社の旅行保険証を提示しました。
でも、
「見たことがない。」
で使えませんでした。
そこで所有していたクレジットカードを出し、
「ここから治療費を引き落としてくれ。」
と言うと、やっと診察してもらえました。
日本の旅行保険はドイツでは無名なので、同じような処遇になります。
ドイツ留学保険に加入しないで渡航される方、緊急時の支払い手段としてクレジットカードをご持参ください。
出発前のチェックリスト – 証明写真
外人局でドイツ滞在ビザを申請する際は勿論、語学学校でも、大学でも、証明写真(独 : Passbilder)が必要になります。
厳密に言うと、
“biometrische Passbilder”
が必要です。
わかりやすく言えば、あごの下から頭の上まで写ってる写真です。
首は多少は写真入ってもOKですが、胸まで入るとアウト。
勿論、ドイツでも撮れます。
でも、
「綺麗に撮って欲しい。」
と言われる方は出発前のチェックリストに入れておき、日本で撮影して2~3枚持参してください。
長期留学されるのであれば、5~6枚は必要です。
日本ならば
「証明写真の大きさは?」
と尋ねますが、
あまりに当たり前なので、ドイツでは証明写真サイズを書かず、”Passbilder” とだけ書いているほどです。
すなわち!
証明写真のサイズを聞くのは、日本人だけ~。
お買い物バック & エコ バック
最近では日本でもお買い物をしたら、
“Plastiktüte”(ナイロン袋)
が無償で提供されることはなくなりました。
ドイツでは20年以上前から、有料です。
手ぶらで買い物に行くと、ナイロン袋を50セントで買うことになります。
ナイロン袋は環境汚染の悪玉として非難されているので、最近は紙袋になりました。
これがよく破れます。
もっとも最初の頃はお買い物に行くのに袋を忘れて、スーパーで袋を買う羽目に。
これを何度か経験すると、忘れないようになります。
日本ではラインですが、ドイツに行くと、
「何、それ?」
です。
ドイツでは圧倒的に”WhatsApp”
到着してすぐに誰かと連絡したいが、日本の携帯はドイツで使えない!
そんな場合に重宝するので、携帯に入れておきましょう。
出発前のチェックリスト – 雨具
統計によるとドイツでは年間217日が雨です。
雨具は必ず必要になります。(*4)
勿論、現地でも買えますが、雨傘をドイツの店頭で買うと高いです。
ドイツの達人のお勧めは、オイルハットと防水性のジャケット。
これで両手がフリーになり、スリなどの攻撃があっても防御できます。
お陰で傘なんて、ここ10年持ったことがないっ!
是非、出発前のチェックリストに加えてください。
常備薬 – 出発前のチェックリスト
唯一、旅行中に使用される量に関しては、薬の持ち込みが許されています。
持病をお持ちの方は、常備薬を出発前のチェックリストに加えておきましょう(*5)。
だからと言って、スーツケースの半分が薬で、
「これは常備薬です。」
という理屈は通じません。
留学中は飛行機、電車と乗り物酔いになる機会が目白押し。
「生まれてこれまで、乗り物酔いなどしたことがない。」
という方でなければ、酔い止め薬をご持参ください。
ちなみに酔い止め薬、ドイツ語では”Reisetabletten”と言い、どこの薬局でも買えます。
日本人の標準体型なら、1錠で4~5時間は悩みから開放されます。
おまけによく寝れて、長旅もラクチン。
室内用スリッパ
日本と違い、欧州では土足で部屋の中に入ります。
これをやると掃除が頻繁に必要なので、
勿論、ドイツでも買えますが、到着早々に買い出しに行くのも面倒です。
日本からお気に入りのスリッパを持参すれば、到着してからすぐ使えます。
国際学生証 – 出発前のチェックリスト
国際学生証があると、定期券が学生価格で買えます。
多分。
取得できるなら、是非、出発前のチェックリストに加えてください。
ドイツ留学保険
1ヶ月程度の留学でも、疾病保険と個人賠償保険に入ってから渡独してください。
ドイツで滞在ビザを申請される場合は、そもそもドイツの保険に入っていないとビザが取れません。
ドイツの保険は、疾病保険に個人賠償保険、それに事故保険まで込みで38.50ユーロ/月と破格の安さです。
「6000円節約しよう!」
なんて考えないで、6000円で安心と安全を買うべし!
ドイツで重宝する日本の便利グッズ
ここまでは
「ドイツへもっていくべし」
という出発前のチェックリストでした。
ここからは、
「あるとドイツで重宝する。」
というアイテムを紹介していきます。
例えばうちわ。
ドイツの公共交通機関にエアコンはありません。
夏でも電車の窓はわずかに上の部分が半開きするだけ。
バスに至っては、移動サウナです。
でもうちわが一本あれば大助かり。
ドイツ人から、
「私も欲しい。」
と羨望のまなざしでみられます。
家に余っていたら、2~3本持参しましょう。
戸籍謄本
「パスポートを無くしちゃった!」
とミュンヘンにある日本領事館に連絡すると、
とのこと。
「24年もドイツに住んでいるので、日本には知り合いは居ません。」
と言うと、
「戸籍謄本がないとパスポートの再発行はできません!」
と、再発行を拒否されました。
邦人のサポートが領事館の役目じゃないの?
同じ目に遭わないように、パスポートの紛失に備えて戸籍謄本を書類ファイルに入れておきましょう。
夏の必需品 蚊対策
ドイツにも蚊が居ます。
それもデカいのが。
その名前は
”Tigermücke”(虎蚊)
です。
ドイツにはクーラーがないので、夏、窓は全開です。
勿論、網戸なんてありません。
当然、蚊も一緒に入ってきます。
ドイツ人は、
「殺虫剤は体に悪い。」
と蚊に刺される方を好みますので、あまり販売されていません。
6月以降に留学される場合、蚊対策もご持参ください。
アースマット電池式、それに刺されたあとのかゆみ止めは、出発前のチェックリストに入れもいい品です。
水着、それともトップレス?
夏の暑さを絶えやすくするのはプール。
ドイツには郊外に巨大な屋外プールがあり、授業の後、週末などに友人達とプールに行くことが結構多いです。
一般のプールでもトップレスは可。
クラスの女の子はあれよあれよと、トップレスに。
ただしすっぽんぽん(独 : splitternackt)は禁止。
裸で泳ぎたい方は、FKK という専用の区画で裸になってください。
ドイツでも水着は売ってますが、
「サイズが大きくて、お尻と胸がぶかぶか。」
と、日本女性が訴えてました。
手土産は不要なり
ドイツにはそのような習慣はないので、手土産を持参しても相手が困惑します。
持参されませんように。
それよりも出発前に英語でもドイツ語でも良いので、簡単な自己紹介のメールを送っておいてください。
これだけで会う前から印象がぐっと良くなります。
目立ちたい方はゆかた
「目立ちたい!」
という方は浴衣と下駄で歩けば、注目度100%間違いなし。
包丁と砥石
ドイツの包丁はでかい、高い。
切れ味も今二つ。
おまけに毎日使っていると、すぐに切れなくなります。
何処で研げばいい?
長期滞在される方、何よりも自分で調理するなら、日本の包丁と砥石は必修です。
ドイツでも日本の包丁と砥石を買えますが、値段は3割り増し。
適した服装
緯度上、ドイツの南部が北海道と同じ。
ドイツの中央部になると、そこはもう樺太です。
そんな北にあるドイツの夏の生命線は、南からの高気圧。
これが張り出さないと、北から寒気が流れ込み、8月の真夏になんと4度の最低気温。
朝の通学は半端なく寒いです。
出発前に今年の天気を確認して、適した服装をご持参ください。
サランラップとスポンジ
ドイツのサランラップは世界最低レベルです。
切れません。
接着性能も日本製には勝てません。
同様に食器やお風呂掃除のスポンジも、ドイツの製品は粗悪品。
サランラップは無理かもしれませんが、お風呂掃除スポンジを持参すれば重宝すること間違いなし。
ゴム手袋
お掃除で欠かせないゴム手袋。
ドイツでも売ってますが、すでに手にはめる際に穴が開くほどの粗悪品。
一方、日本で買ったゴム手袋は100円+消費税なのに、2年も使える品質。
私は日本に帰った際にいつも購入。
長期滞在の方は2枚程度、持参しておきましょう。
出発前のチェックリスト – 食料品編
ドイツが好きな著者でも、ひとつだけ合わなかったものがドイツ飯です。
日本人の口に合うものではありません。
「えっ、でも私はシャウエッセンが大好きです!」
と言われる方、あれは日本食です。
ドイツのソーセージは、シャウエッセンとは似ても似つかぬ代物です。
ドイツ人なら
“Currywurst”(カレーソーセージ)
が嫌いな人はいません。
カレーとは言いますが、ソーセージにケチャップをかけ、上から香りのないカレー粉をまぶしたもの。
ケチャップの味しかしません。
そう、ドイツ人は大のケチャップ好き。
ケチャップさえかけていれば、
「おいしい。」
とドイツ人は言います。
ドイツ人も日本のカレーは大好き!
毎回、日本に帰った際にまとめ買いをしていたのが、カレーのルーです。
都市部にお住まいならドイツでも買えますが、5~6ユーロ。
日本の3~4倍です。
ドイツではお世話になった人、仲のいい人を食事に招く習慣があります。
留学の最後にカレーを作ってご馳走すると、ほとんどの欧州人にはウケます。
彼女を家に誘う口実にもなります。
男性諸氏は是非、渡独前にカレーのレパートリーを身に着けておくべし!
日本米の代用品
日本の米は入手が困難です。
アウグスブルクで日本のコメ(もっとも正確にはスペインで栽培された日本のコメ)を手に入れるには、
郊外出かけていくことが必要でした。
他に販売している店花はなし。
そこで代用品を探すわけですが、ドイツで売られている米はデザート用、あるいはリゾット用です。
ドイツではその米を牛乳と一緒に煮込むので
“Milchreis”(牛乳米)
と呼ばれています。
逆立ちしても、おいしい物ではありません。
そこで
“Sushireis”(寿司米)
と書かれた米を買ってみるも、正体はイタリア産のリゾット用のコメ。
とても食べれたものではありませんでした。
10Kgもあるのにどうする?
長年の試行錯誤で唯一、
「我慢できる。」
範疇に入ったのが、タイの”Krebreis”(モチコメ)です。
ちょっと匂いがありますが、慣れてしまえばモチモチ感があり、カレーにも合います!
おまけに超~安価。
日本米の1/3で買えます。
知人はインドのジャスミン米を代用していました。
それぞれ好みによるので、まずは少量買って、いろいろ試してみるとよろしいかと思います。
ドイツの炊飯器
米を炊くとなると必要になるのが炊飯器。
ドイツでも炊飯器は売られていますが、日本の炊飯器とは雲泥の差があります。
まず蓋には圧力を逃がす穴があり、圧力不足で、芯のあるアルデンテ風に仕上がります。
ドイツで売られている炊飯器は、日本の米、あるいは日本式の調理方法には向いていません。
解決策は2つ。
- 日本製の炊飯器を買う
- 鍋、土鍋で代用
日本の炊飯器を買う際、ちゃんと「輸出用」でドイツの200~230ボルトに適応した機種であることを確認してください。
日本の炊飯器をそのままドイツにもってきて販売している人もいますが、これでは能力は発揮できません。
海外での使用に適応している炊飯器を見つけると、価格は400~500ユーロもするので、留学生が買える代物ではありません。
おまけに故障しても修理はしてもらえません。
渡航前に米焚きの練習!
そこで留学生は、鍋で米を炊く必要に迫られます。
日本に居るうちに鍋で米を炊いて、練習しておきましょう。
ドイツのキッチンはほど電気コンロです。
一番パワーのある「3」で鍋を沸騰させると、こぼれだす前にパワーを弱い「1」にして、15分ほど煮ます。
火(電気)を止めてからも、15分は蓋をとらず蒸らしましょう。
するとコメが綺麗に「剥がれ」ます。
ドイツの豆知識(初心者編)
ドイツ人と日本人の慣習は大きく異なります。
例えば日本では街角にあふれる飲み物の自動販売機。
そこで当然、ドイツも同じだと想定、
「ドイツの自動販売機ではコーヒーは、幾らで売られていますか。」
とお尋ねいただきましたが、
- ドイツには飲み物の自動販売機はありません
- ドイツには缶コーヒーは存在していません。
そもそも自動販売機きなんど道の上に置いてたら、数日後にはなくなっているか、破壊されています。
ですからドイツには飲み物の自動販売機は存在していません。
例外は駅にある自動販売機のみ。
それも頑丈な金網で囲まれています。
使い方も大きく異なります。
ドイツでは、まずは欲しい物のボタンを押します。
値段が表示されてからお金を入れます。
こうすることで、自動販売機が稼働しているか、それとも貯金箱になっているか、お金を入れる前からわかります。
それからドイツの自動販売機は、よく物がひっかかって出てきません。
この為、ガンガン自動販売機を叩きます。
それでも出てこないので、キックを入れて立ち去る人も多いです。
これが原因で金網で囲まれています。
こうしたドイツの豆知識を幾つか、紹介しておきます。
ドイツのタクシーは安全?
とよく聞かれます。
ドイツのタクシーは愛想が悪いが、安全です。
ドイツのタクシーはアジアのような「白タク」ではなく、運転手はタクシー会社に雇われている従業員です。
勤務中は監視されています。
悪さをすると、下手人はすぐにばれて、首になります。
わずか数百ユーロの為に、仕事を失う危険を冒す輩はいません。
割に合わないからです。
乗車料金
タクシー料金は州により異なりますが、基本料金が3.20ユーロです。
加えて2.35ユーロ/キロ。
4kmを超えると、2.10ユーロ/キロ。
10kmを超えると1,45ユーロ/キロ。
もっとわかりやすく言えば、デユッセルドルフ空港から、インマーマン通りまで、およそ7,4Kmの料金は21ユーロです。
筆記用具
ドイツ人は(画家でない限り)鉛筆を使いません。書くのはいつも(ボール)ペン。
日本人のように消しゴムでゴシゴシするのは、合理的なドイツ人には時間の無駄。
書き損じたら二重線を引いて修正。
ゴム消しも節約できちゃいます。
これはドイツ人なら誰もが使ったことがあるベストセラー。
使い勝手良し、長寿命。
あまりに有名なので、中国製の偽者も出回っていますので要注意。
水筒でコストカット
日本では授業中の飲食は禁止されていますが、ドイツでは授業中でも飲み物は勝手に飲めます。
が、毎回買っているとお金がかさむので、水筒を持参すると重宝します。
ドイツでは麦茶、ウーロン茶などを食料品店で買うと高級嗜好品。
日本食レストランで麦茶をコップ一杯注文すると、小さなコップでなんと2ユーロ(320円)。
お茶の葉を持参して水筒で水出しすれば、節約効果大なり。
出発前のチェックリスト – 実用的な靴
ドイツ人の趣味は散歩。
遠足に参加すると、半端なく歩きます。
一度、シュタウフェンで
「散策コース」
を歩いたんですが、なんと3時間半もかかりました!
自衛隊並み~。
留学には
「かわいい靴」
よりも、実用的な靴を選んでください。
特にドイツでは雨が多いので、滑らず、濡れても水が入ってこない靴が適しています。
これが顕著になるのが冬。
雪が降ると路上は雪解けでシャーベット状態。
すぐに靴が濡れて泥だらけになる上、指先が滅茶苦茶寒いです。
冬に留学される方はドイツで防水、防寒処置をしている長靴(独 : Stiefel) を買いましょう。
出発前のチェックリスト – ドイツお洗濯事情
日本のように洗濯物を外で干す習慣のないドイツでは、紫外線による殺菌消毒効果の代わりに、
洗濯機のメニューには
“Kochwaesche”(湯荒い)
というメニューがあり、これで温度を調整するようになっています。
ドイツでは下着などを50~60度のお湯で洗い、菌を殺します。
これに加えて地域より水が硬質(Hartes Wasser)で、カルシュウムが豊富。
洗濯するとこれが洗濯物に付着、ごわごわになります。
又、回転するドラムに服がひっかかり、服が裂かれてしまうこともあります。
効果があるかどうかわかりませんが、洗濯ネットを持参して、大事な服はここに入れて洗いましょう。
洗濯が終わると、真夏でも乾燥機で洗濯物を乾燥させるのがドイツ流。
学生寮などには乾燥室があり、ここで洗濯物を干せるケースもあります。
盗まれます。
下着じゃなくても新しい服は盗まれる可能性があるので、
「公共の場所」
に干す洗濯物は、盗む価値がない物にしておきましょう。
洗濯機の水漏れは高いっ!
高級アパートなら地下に「洗濯室」があり、ここに住人が個々に洗濯機をすえることができます。
そうでない場合、部屋に据えます。
洗濯物を脱水すると、その振動は上の階、下の階にモロに伝わります。
間違っても、夜中に洗濯をしないように!
ドイツの洗濯機は日本と異なり、ドラム式、すなわち横から出し入れする形です。
日本式の縦の洗濯機は水を大量に消費するので、水道代金の高いドイツでは売られていません(*7)。
ドラム式の洗濯機は、縦型と比べて省エネ、節水、その上、汚れがよく落ちます。
ただし欠点がふたつ。
- 靴下などの小さなものは、排水時に一緒に流れ出して行方不明になる。
- 底から水漏れする。
私は洗濯機が排水しなくなったので修理を頼むと、眼鏡掃除用の布が詰まっていました。
修理代、120ユーロなり~。
お隣さんはもっとひどく、洗濯機の底から水漏れ、アパートが床下浸水していました。
こうなると最悪、床の張替え、さらには下の階の屋根の張替えが必要になり、数万ユーロの修理代。
とても払えるものではありません。
家財保険 / Hausratversicherung
ここで役に立つのが、家財保険 / Hausratversicherung です。
60平米程度のアパートなら、年間50~60ユーロで保険に入れます。
床上浸水ばかりか、盗難や雷などの災害にも効きます。
アパートを借りて洗濯機、食器洗い機などを部屋に据えるなら、この保険は必要不可欠です。
家賃減額 / Mietminderung
あなたのアパートの上で水漏れがあった場合、速やかに大家に連絡して修復を依頼しましょう。
これがされない場合、天井にカビが生えてきます。
その場合は賃貸物件の質の低下を理由に、家賃を減額すること 家賃減額 / Mietminderung が民法で認められています。
その他、冬に暖房が効かない、機能しない、お湯がでないなど、家賃減額の対象になります。
もっとも詳しく知りたい方は、生活サポート(有償)をご利用ください。
アパートは常に換気すべし!
ドイツのアパートはマイナス20度の気温を想定して作られているので、密閉性がいいです。
日本のアパートとは次元が違う代物です。
とても重宝しますが、日本人は日本の
「隙間サッシ」
に慣れているので換気をしません。
さらには、日本には「加湿器」なるものまで存在しています。
日本のように密閉性がなく、外気が妨げられず入ってくるようなアパートなら、加湿器を稼働させても問題ありません。
しかしドイツのアパートで換気を怠ると、
これが発生すると壁紙を全部張替え、ペンキ塗り。
20平米の部屋でも2000ユーロの改装費用。
払いたくない人は、1日3回の換気が必要です。
朝起きてから、シャワーの後、料理の後、必ず換気してください。
特に寒い冬に換気をしていないと、春になると一気に壁が黒ずんできます。
それから換気しても、もう遅いです!
* 注釈
1 旅行代理店は往復チケットを販売した方が儲かります。ですからこのような主張になります。
2 面倒を避けたい場合は、ドイツに滞在する理由を示す書類も一緒に出します。皆さんの場合なら語学学校 & 大学からのコンファームです。
3 何故か私の座席の前後には赤ちゃんが、、。ドイツまで12時間、阿鼻叫喚の叫び声が、、。😢
4 ドイツ人は雨でも傘を差しません。濡れても平気なんです。お出かけ先で「傘立て」に傘を入れておくと、すぐ盗まれます。入れては駄目!
5 ドイツでは睡眠薬など、医者の処方箋がないと買えない薬がネットや薬局で自由に変えます。おまけに激安。
日本の薬に頼るより、ドイツの薬に変えた方が安上がりです。
6 タクシーに乗る際に鞄に詰めた100万ユーロの現金を見せ、「これを奪えば、一生楽して暮らせますよ。」と誘うなら話は別かもしれませんが、、。
7 探せば韓国製の洗濯機が売られています。