ボン大学はドイツでも有数のマンモス大学です。

という解説は、きっと目にしたことがあるはず。

でも、でかいだけじゃない!

数多くのノーベル賞受賞者を始め、カールマルクスからアデナウアーまで多くの有名人を輩出しています。

ボン大学へ正規留学をお考えの方、その前にサマーコースに参加して大学生活を体験してみてはどうでしょう。

ボン大学 紹介

ボン大学の正式名称は、 die Rheinische Friedrich-Wilhelms-Universität Bonn。

ややこしいですね~。

正式名称で呼んでいる人は、人っ子一人も居ません。

なのにこんな名前を付けるからには、19世紀以前に設立された大学に違いない!

冒頭でも述べましたが、ボン大学に在籍している学生の数は4万1000人を超えます。

学生の数では

「ドイツの大学トップ5」

くらいかと思いきや、13番目。

上には上が居ますね。

「大学が大きくても、質が悪くては仕方ない。」

とお嘆きの方、そこはご安心。

世界の大学ランキングでは110位で香港大学と同じランキングにある。

ドイツ国内では唯一、FU Berlinの後塵を拝しているが、あの超エリート大学と名高いゲッテインゲン大学の上に(ランキング上は)ある。

 

名声を博しているのは経済学部、法学部、それに数学部。

ボン大学はノーベル賞受賞者7人を輩出している優秀な大学です。

もっともランキング上では負けているゲッテインゲン大学は、40名を超える受賞者を出している。

参照 : uni-bonn

大学創設史

ボン大学は18世紀に枢機卿が設立したケルン選帝侯アカデミーボン/”die Kurkölnische Akademie Bonn”が前身です。

1786年、神聖ローマ帝国の皇帝が、

「ドクターを授ける権利」

をこの学校に付与します。

正式に大学になったのは1818年です。

もっと昔ならローマ教皇の許可が必要でしたが、19世紀には許可を出したのはプロイセンの王様、フリードリヒ ヴィルヘルム 三世です。

これが原因でボン大学の正式名称は、フリードリヒ ヴィルヘルムの名前を冠しています。

町の紹介

町の紹介

第二次大戦後、ボンは長く西ドイツの首都でした。

しかし!

1990年10月3日に首都がボンからベルリンに移ってしまいます。

遷都から30年以上も経つと、日本ではボンが首都であったことを知る人が少なくなってきた。

日本でボンと言っても

「何処にあるの?」

という人が多い中、音楽家だけは

「ベートーヴェンの生まれた町。」

と、ちゃんとボンを知っている。

名前の起源

ボンの歴史は、紀元前にケルト族ガボンの周辺に定住したのが始まりです。

2000年の歴史を誇るこの町の発展は、ローマ帝国がライン川の東岸に砦を築いたことから始まる。

ローマ人が、この地を”Bona”と呼んだのが町の名前の起源だ。

この言葉はラテン語で「村落」などを指します。

フランスには”○○Bonnes”、あるいは”○○Bonne”という名前(の一部)の地名が多い。

例えば„Ratisbona“と呼ばれた都市は、 „befestigtes Dorf“ (要害化された村)という意味で、レーゲンスブルクの町を指す。

ここを駐屯地にして、ローマ帝国は植民地をエルベ河畔まで拡大していった。

その駐屯地の周辺に市民が住み着き、町へと発展していった。

ローマ帝国の滅亡後はフランク王国に、その滅亡後は神聖ローマ帝国の支配下に入り、ケルン大司教がルクセンブルク公などの後押しを受けてこの地を治めていた。

ヴォリンゲンの戦闘

ヴォリンゲンの戦闘

13世紀、リンブルク大司教の後継者探しに乗じて、ケルンの大司教は軍事力を背景に支配地域を拡大しようとする。

「そうは問屋が卸さない。」

とケルンの大司教の野望に抵抗したのが、リンブルクを支配していたブラバント公爵です。

このいざこざに、ケルン市民も参戦します。

もっとも、

「大司教は調子に乗りすぎ!」

と、デユッセルドルフを支配していたベルク公爵の支援を得て、大司教に抵抗しまう。

その結果、

“Schlacht von Worringen”(ヴォリンゲンの戦闘)

という名前で歴史に残る大きな戦闘になった。

この戦争に勝ったのが、ブラバント公爵です。

以後、ケルンの大司教の影響力は著しく減少されて宗教行事のみの担当となる。

戦争後、ケルンは大司教の支配から切り離されて自由都市となる。

その後、ケルンの大司教がケルンを離れ、ボンにその城を構えた頃から町が本格的に発展する。

18世紀になると強大なフランス帝国の支配下に入る。

町の支配権はその後、ナポレオンの手に移る。

ナポレオンが落ち目になるとプロイセンがこの地を支配下に置き、今では名門となっているボン大学をここに築いた。

ボンでの生活

第二次大戦後、

「首都をフランクフルトとボンのどちらに置くか。」

という論争になります。

これを決めたのが、戦後のドイツの立役者アデナウアーです。

アデナウアーはヒトラーとの握手を拒んで投獄されたほど、ドイツでは数少ない反ナチス主義の政治家。

連合国の信頼もあった彼が、

「ボンは復興が進んでいる上、戦災を逃れて残っていた兵舎などの多くの建物がある。」

と、ボンに首都を置くことを主張。

実際には自宅が近くにあったのが理由だったが、初代首相の意見が通り、ボンが首都に決まってしまった。

その結果、東京のように国の機関が数多くこの地に設立された。

当時は国営だったドイチェポスト(郵便局)もここに本社を置いたので、不動産価格は高騰している。

首都がベルリンに移ってしまってからも、ドイツを代表する幾つかの大企業はこの地に本社、工場を構えておいている。

お陰で人口33万人程度の中規模の都市ながら、物価(家賃)は安くない。

ただ、ケルンやデユッセルドルフより治安はいいです。

日本関係のインフラ

肝心の日本関係のインフラですが、おりからの日本食ブームで日本食レストランが多くなりました。

もっとのその多くはなんちゃって日本食レストランなので、アルバイト探しにはあまり向いていません。

その代わりボンにはかっての高級官僚が定年を過ごしており、お金持ちが多く治安はいいです。

アクセスデータ

最寄空港はケルンーボン空港です。

もっとも厳密に言えば、ケルンーボン空港はケルン郊外あるのですが、

「ドイツの首都に空港がないのは寂しい。」

と名前だけはケルンーボン空港というになりました。

この空港は地方空港のため、日本からの直行便はありません。

又、フランクフルト空港から国内線を利用してケルンーボン空港まで飛ぶよりは、フランクフルト空港から電車で移動したほうが早く、費用も安くあがります。

市内交通

ボン市内は路面電車が走ってます。

地下鉄もありますよ!

なにしろかってのドイツの首都ですからね!

ボン大学 サマーコース 【コース廃止】

ボン大学 サマーコース 【レッスンのみ】

ボン大学はドイツが戦後、連合軍支配から独立する前の1947年から、外国人向けにサマーコースを提供してきました。

これまではドイツ語の初級者も受け入れてきましたが、2019年からは中級レベルのB1以上の希望者になってしまいました。

2020年からは宿泊施設の手配を辞め、コースのみ。

2021年はコロナ禍で中止。

そして2022年には遂に、サマーコース自体が廃止になりました。

50年以上続いてきたのに、あっさりと、、。

将来、コロナが収まればサマーコースが復活するかもしれないので、ページはそのまま残しておきます。

ボン大学 サマーコース 詳細

さらにはこれまで手配していた宿泊先の手配も中止。

ドイツ語がB1レベル以上で、コース期間中の滞在場所をご自身で確保いただける方のみ、コースに参加できます。

レベル

中級(B1,B2)、上級(C1)

期間

2019年 8月5日~8月27日

授業時間

授業は9時~12時30分まで、(計60単位)。

クラス定員

13名

申し込み期限

4月15日(定員になり次第締め切りとなります。)

遠足

市内及び近郊都市

費用

11万8000円

費用に含まれるもの

授業料と期間中の定期券

課外プログラム(入場料、交通費を除く)

弊社の手配手数料

宿泊

2019年のサマーコースから宿泊施設の仲介、紹介が廃止されました。

ご自身で部屋を確保できる方のみ、コースに参加できます。

インターネット/Wifi

大学構内ではWifiが使用できます。

参加条件

大学生、B1レベル以上のドイツ語能力が証明できる方。

必要書類

証明写真2枚

履歴書(日本語で書いていただければ、弊社で独語に書き直します。)

その他

コース参加には、ドイツで有効な健康保険に加入されている事が条件です。
一ヶ月のドイツ留学保険はたったの37ユーロで加入できますので、加入されてから渡独してください。

お支払い

お申し込み後、24時間以内に請求書を発行しますので、1週間以内にお支払いください。

キャンセル

5月15日まで  3万5000円がキャンセル料となります。
以降      返金はありません。

大学季節コース質問集

皆さん、初めてドイツに行かれるので、同じ疑問を抱えておられます。

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