ワーキングホリデー(ビザ制度)

ワーキングホリデー(ビザ制度)は若者が海外に出て、異なる価値観に触れて視野を広げる目的で導入された制度です。ビザの名前が示すとおり、このビザを持っていると現地で働くことが可能になります。

この制度は、海外で滞在できることを可能にしてくれるだけです。その他の手配、滞在先から就労先までは自分で探さなくてはなりません。しかし言葉も通じないのに、住む場所を探すのは至難の業。ドイツに行くならドイツ語が必要になります。だったら最初に語学学校に通って、そこの宿泊施設を利用する方法が一般的です。

こちらではビザの取得方法に欠かせないワーホリ保険から現地の語学学校、それに過去に現地でトラブルに遭ったケースまで紹介していきたいと思います。

何故、ワーホリビザ?

外国人がドイツに滞在するには、滞在ビザを申請する必要があります。しかし「ドイツに住みたいから。」という理由ではビザは取れません。滞在ビザは語学学校に通うなど、正当な滞在理由がある場合しか発行されません。そのビザの有効期間も、語学学校に通う期間に限られます。

ここで役に立つのがこの制度です。このビザを取得すれば、語学学校に通わなくても、最高で1年まで滞在できます。

このドイツのワーホリビザの最大の特徴は、労働許可証と滞在許可証がパッケージになっている点です。勿論、ドイツでアルバイトが目的ではなく、ドイツへ留学する滞在ビザとしても使用できます。

ただしこのビザは人生で一回しか使えませんの。語学学校に通う場合は現地で滞在ビザを取り、ワーキングホリデービザは将来に回したほうが賢明です。

ワーホリビザの申請場所

ビザはドイツの政府機関のビザ部がある場所で申請できます。日本で言えばドイツ領事館ですが、日本国内でなくても、ドイツに入ってから滞在先の町にある外人局でも申請できます。

「何かメリットがありますか。」

日本人は入国時に90日有効な観光ビザが発行されます。これが切れる前にワーキングホリデーを申請すれば、計算上は90日+365日滞在できる計算になります。さらに!

領事館でビザの申請を受けるのは、日本人スタッフです。日本人らしく結構、細かいです。「これが足りない。」、「これでは不十分。」だと、日本人的な観点で不備を指摘されます。

その点、ドイツの外人局はいい意味でいい加減。ドイツ語で書かれた保険証さえ出せば、OK。日本人スタッフのように、「保険料支払いの証明を提出せよ!」とか、「この保険には事故保険が含まれてない!」なんて言いません。保険証がドイツ語で書かれていれば、OK。

たまたまドイツ領事館のある大阪や東京に住んでいればいいですが、九州や北海道、さらには沖縄に住んでいたら、ビザの申請に大金が必要です。そのお金を節約して、ドイツ滞在費用に回したほうがお得です。

海外に在住の方は、その国にあるドイツ領事館でビザの申請ができます。でもドイツ領事館のある首都に住んでいればいいですが、そうじゃないケースが多いです。そんな場合は、ドイツに入ってからビザを申請しましょう。

ワーキングホリデービザ 取得条件

・年齢 : 最低18歳以上(ドイツでは18歳から大人として扱われます。)~31歳の誕生日をまだ迎えていない

・生活資金証明 : 現地で生活するのに必要な資金が証明できること。

具体的には自分名義の口座に最低2000ユーロ相当の預金があること。

・パスポートの有効期限 : 出国時に3ヶ月の残存期間が残っていること。

※1年有効のビザを申請されるなら、パスポートが15ヶ月の有効期間が残っている必要があります。

・保険 : ビザを申請するには、原則としてドイツの健康保険、および個人賠償保険に加入していることが条件です。
この条件を満たす保険はこちらで紹介しています。

ワーホリ保険ボタン

注意事項

・ワーキングホリデービザは代理人による申請は認められていません。

・ビザの申請には予約が必要です。
アポイントは3週間も先の日程を指定されることもあります。
ビザの発給に2週間程度かかることを考えば、合計5週間かかる計算になります。書類が全部揃ってからアポイントを取るのではなく、アポイントを先にとって、それまでに書類を準備すれば時間の無駄がなくなります。

・人生で1回しか使用できません。

期間の延長はできません。
ドイツのワーホリビザは3ヶ月~12ヶ月の期間で、自分の好きな期間を選んで選択するものです。
「何ヶ月滞在するかわからない。」という方は、まずは12ヶ月のビザを取得してください。早めに帰国した場合は、保険を解約すれば未使用分の保険料は戻ってくるように、保険料が戻ってくる保険に加入しておきましょう。

ドイツで大学に通われる方は、ワーキングホリデービザを申請しないようにしてください。
発行されたビザの変更には、ビザを発行した機関の許可が要るため、ドイツの外人局ではこの作業をすごく嫌がります。

語学学校に通う間は、現地で滞在ビザを申請するようにしましょう。
ドイツで語学学校に通われるのに、ワーキングホリデービザを取得される方、このビザは一生に一回しか使えないのでもったいなくです。ドイツ語で仕事ができるようになってからこのビザを取得すれば、このビザの得点をフルに利用できます。

就労には要注意
ドイツでミニジョブの範囲を超えて就労する場合、国民皆保険に加入する義務が発生します。又、納税や失業保険等の社会保障費の支払い義務も発生しますので、雇用先にこの点がどう手配されているか、あるいは手配されてないのか、確認してから就労契約を結びましょう。「知らない。」という雇用先は避けた方が賢明です。間違いなく大きなトラブルになります。

ビザの申請に必要な書類

ビザの申請には、以下の書類が必要になります。

  • 証明写真
  • WHVビザ申請書
  • パスポ-ト
  • 往復航空券予約の証明書
  • 健康保険証書
  • 生活費支払い能力の証明
証明写真

ドイツで証明写真と言えば、運転免許、学生証、パスポートなどの用途を問わず、4,5cmx3,5cmと相場(サイズ)が決まっているので、いちいちサイズを書く必要がないくらいの常識です。この証明写真は “biometrische Paßbilder”と呼ばれ、真正面から撮った顔の拡大写真が必要です。日本で証明写真として使用されている肩から写っている写真、かっこよく少し斜めに取った写真では不可です。

ビザ申請書

WHVビザ申請書は、ドイツ領事館のホームページ上でオンラインで申請します。

参照 : ドイツ領事館

日本語はないので、ドイツ語、あるいは英語での申請になります。

航空券の予約の証明書

航空券の予約の証明書ですが、ビザが発給されるまでは航空チケットの購入は控えて予約に留めてください。もしビザが発給されない場合は、チケット代金が無駄になるからです。

保険証書

原本でなくても、メールに添付されて送られてきたファイルを印刷したもので十分です。ただし保険証書と一緒に保険費用を支払った証明を提示する事が必要です。銀行/郵便局から送金された場合は送金用紙を、カード払いにされた方は、カード払いの領収書を持参してください。

生活費の証明

最後の生活費の証明ですが、ビザを申請に行かれる直前に預金通帳の残高を記帳、これをさらに自宅でコピーして、預金通帳とコピーを持参してください。領事館でコピーと預金通帳が一致しているか確認します。あるいは銀行で英文の残高証明を発行してもらい、これを持参してください。

デユッセルドルフ空港とルフトハンザ機

ドイツで何をする?

数ある行き先の中でドイツを選ぶなら、「これぞ、ドイツ!」ということを体験しよう。じゃ、ドイツでしか体験できないことって一体、何でしょう。一番簡単なのが、言葉。朝起きて、寝るまでドイツ語を嫌でも聞く環境にいると、上達が早いです。上達が早いといっても、何もしないと、10年住んでもドイツ語は話せません。そこで語学学校に通うわけですが、大事なのはその期間です。

日常生活がなんとかこなせるようになるのは、B1レベル。日本に帰国して就職などでドイツ語が役に立つのは、C1終了レベル。前者で最低480時間のレッスン数が必要です。週20コマのレッスンでは24週、すなわち半年は必要になります。12週間程度の授業では文法の基本だけ。これではまだまだ話せるレベルには達しない上、耳が出来ていないので、何を言っているのか理解できません。

A,B,C(アー、ベー、ツェー)から始める場合、半年は語学に専念してください。するとやっと耳が慣れてきて、ゆっくり話してくれると、会話の断片が聞き取れるようになります。1年頑張ってB2レベルを終了させると、日本の独文科の卒業生を上回るドイツ語能力を身につけていますから、日本で大学にいくよりはるかに効率がいいです。

しかし何と言っても、外国滞在の最大の収穫は、違った文化、考え方、習慣に触れること。最初はカルチャーショックに遭い、ドイツ人に腹を立てることもしばしば。しかし1年ドイツで過ごして日本に帰ると、不思議なことにドイツの生活が懐かしくなります。

日々の生活で、「ドイツだったら、こうしているのに。」と、これまではしなかった物事の見方をするようになっています。以前と同じものを見ているのに、海外滞在を経て、異なる角度から見ることができる能力が身についている証です。これはあなたの個性、能力になり、後々の人生で重宝します。

折角、このような機会があるのに、日本人だけで集まって日本語の生活を送ったり、生活費を節約するためにアパートにこもっているだけではもったいない。目的を持って1年を過ごせば、多くの知識、経験を得ることができます。そんな機会は二度と巡ってきません。

ワーキングホリデーを目的にするのではなく、このビザを使用して、ドイツでしか体験できないことを経験できるように、目標を掲げてドイツに行きましょう。

トラブル相談

法律、慣習どころか、法律さえも知らない国に住むわけですから、わからないことが無数に出てきます。問題は何かわからないことがあっても、これを相談できる相手がいないこと。ドイツでの生活を難しくするのは、思ってもいなかったドイツ人の性格。

数あるワーキングホリデー先の中からよりよってドイツを選ぶからには、それなりの理由があっての事。でも日本で報道されているドイツ、ドイツ人と、本当のドイツとは大違いです。

最初の三ヶ月は試練ですので、覚悟しておいてください。半年も居れば、慣れてきます。ところが慣れた頃に、大きなトラブルが舞い込んできます。自分では解決できないトラブルに遭遇してから、「助けてください。」と相談を受けます。

その主な内容は、

音楽等の違法ダウンロードで罰金を請求された。
大家からとんでもない額の請求が届いた。
大家が保証金を返してくれない。
身に覚えのない請求が届いた。
お財布&携帯電話を盗まれた。
ドイツ人と離婚したい。

「大家が保証金を返してくれない。」というご相談は昔からとても多いです。ドイツでは春先に年末調整があり、昨年の暖房費、水道代、ごみ代金、エトセトラの清算があります。これが済まない限り、大家は保証金を返還してくれません。

厳密に言えば、保証金と年末調整は別の項目なので、大家が保証金で年末調整の費用と相殺するのは違法です。アパートを返した時点で、大家は速やかに保証金を返却、その後、別個に年末調整を請求しなければなりません。 憧れのドイツでワーキングホリデー | ドイツ留学専門店 Pfadfinder24

しかし年末調整が済むまで、保証金を返さない大家がほとんどです。私の場合は、9月にアパートをで出たのに、保証金が(年末調整が引かれて)帰ってきたのは翌年の8月でした。ドイツではアパートを返しても、保証金がすぐに返ってこないのが普通です。 憧れのドイツでワーキングホリデー | ドイツ留学専門店 Pfadfinder24

解約の時点で保証金の返却がいつになるのか、しっかり話し合っておいてください。これをしておかないと、日本に帰ってから毎月大家に電話して、保証金の返済の催促をする羽目になります。 とは言っても、ドイツの慣習、法律を知らない方がほとんどです。

生活サポート

ドイツ留学専門店は現地での生活サポートを提供しております。トラブルに遭う前にお申し込みいただくとお安くなっていますので、安心してドイツ生活をスタートさせるため、ご希望の方は渡独前にお申し込みください。 憧れのドイツでワーキングホリデー | ドイツ留学専門店 Pfadfinder24