ドイツ留学を控えたお客様から、「イスラエルのように日本人の入国が制限されたら、、。」というお問い合わせを、何度かいただいております。

ドイツに関するニュースの確かな情報源がないために、不要な心配をされる方が多いようです。そこでここではドイツの達人が、本当のコロナウイルス 関連 – ドイツ入国情報をお伝えします。

速報!EU 入国制限 – 30日限定

3月16日のG7 首脳電話会談にて、EU への入国制限が提案されました。これに従い、3月17日(火曜日)にEU加盟国首脳が電話会議を開き、EUへの入国制限を決議しました。

ドイツ政府はこの決議を直ちに実行、3月17日から30日間、ドイツへの入国は制限されます。例外はEU国籍、もしくはドイツに長期の居住権を有する者。

ドイツ入国情報

ドイツのナショナルキャリアであるルフトハンザは、日本で感染が流行る前、1月29日の段階で中国へのフライトをすべてキャンセルしました。

参照 : spiegel.de

しかしながらドイツ政府は中国国籍者の入国制限はしていません。今後、日本での感染がどれだけ蔓延するかに拠りますが、中国以上の規模の蔓延にならない限り、日本国籍者への入国を制限することはありません。

入国カード / Aussteigekarte

とは言っても、「何も申告なしで入国できる。」ものではありません。中国、韓国、イタリア、そして日本からドイツに入国する者は、入国カード / Aussteigekarte に記入、入国審査でこれを提出しなければなりません。

どこで手に入りますか?

飛行機の中でもらえますが、こちからダウンロードできます。

コロナウイルス ドイツ国内の感染状況 & ドイツ入国情報

コロナウイルス ドイツ国内の感染状況

ドイツ国内の感染者は、バイエルン州の自動車部品メーカーが中国の上海から招いた講師がコロナウイルスに感染していた為、社員及び、その家族、合計14名に感染が広がりました。しかし保健所が濃厚接触者数百人を特定、隔離したので、感染拡大を止めることに成功しました。

しかしイタリアでの感染拡大に伴い、イタリア旅行中のドイツ人が感染、これをドイツに持ちかえったために、感染が拡大しました。2月29日の時点では、53名の感染が確認されています。

コロナウイルス 感染状況の推移

ドイツにおける感染者の数はロバートコッホ研究所が日々、そのホームページで公開していますが、日々の変遷は以下の通りです。

参照 : rki.de

かなり長くなったので、また、これからも長くなりそうなので、過去2週間分だけこちらに乗せています。感染状況の過去ログはこちらでのページでご覧いただけます。

3月14日

ドイツにおける確認された感染者は3062人に上昇しました。感染による死者も合計5名になりました。感染者の増加により、多くの州では来週より効率の学校がお休みになります。

3月15日

ドイツにおける確認された感染者は3795人に上昇しました。感染による死者も合計8名になりました。

3月16日

ドイツにおける確認された感染者は4838人に上昇しました。感染による死者も合計12名になりました。

3月17日

ドイツにおける確認された感染者は6012人に上昇しました。感染による死者も合計13名になりました。

3月18日

ドイツにおける確認された感染者は7156人に上昇しました。感染による死者数は12名に修正されました。

3月19日

ドイツにおける確認された感染者は8198人に上昇しました。

3月20日

ドイツにおける確認された感染者は10999人に上昇しました。感染による死者数は20名になりました。

3月21日

ドイツにおける確認された感染者は13957人に上昇しました。感染による死者数は31名になりました。

世界中の旅行先で出国できずに困っているドイツ人を連れ帰るため、政府はルフトハンザの飛行機をチャーター、100を超えるチャーター便を飛ばして、国民をドイツに連れ帰る作戦をスタートしました。

3月22日

ドイツにおける確認された感染者は16662人に上昇しました。感染による死者数は46名になりました。

3月23日

ドイツにおける確認された感染者は18610人に上昇しました。感染による死者数は55名になりました。週末、官庁はお休みですので、この数は必ずしも正確な感染者の数ではありません。月曜日の午前9時に感染状況のアップデートがあるので、そこで感染者数が大きく変化する可能性があります。

3月24日

ドイツにおける確認された感染者は22672人に上昇しました。感染による死者数は86名になりました。バイエルン州やNRW州が、週末に確認した感染者数を月曜日にまとめて報告した為、急速な増加になっています。

3月25日

ドイツにおける確認された感染者は27436人に上昇しました。感染による死者数は114名になりました。

3月26日

ドイツにおける確認された感染者は31554人に上昇しました。感染による死者数は149名になりました。バイエル州、NRD 州では800人/日超えの増加、バーデンヴルテンベルク州では700人/日超えの増加です。

対人コンタクト禁止令の効果が出るのは、来週以降とみられています。

参照 : コロナウイルス 関連ニュース集

3月27日

ドイツにおける確認された感染者は36508人に上昇しました。感染による死者数は198名になりました。

3月28日

ドイツにおける確認された感染者は4万2288人に上昇しました。感染による死者数は253名になりました。

ロバートコッホ研究所 – ドイツ国内の感染危機判断 / Lagebericht

ロバートコッホ研究所は新型コロナウイルスの感染者数の上昇に伴い、新型ウイルスによるドイツ国内での感染危機判断をぼちぼち/maßig から高い / hoch に変更しました。(2020年3月17日)

欧州内での感染拡大により、中国(、イラン、韓国に次ぎ、イタリア、スペイン(マドリッド)、フランス東部は危険地域に指定されました。3月15日、ロバートコッホ研究所は米国のカリフォルニア、ワシントン、それにニューヨークを危険地域に指定しました。

危険地域からドイツに入国する際は、厳しくチェックされますが、日本は危険地域に入っていませんので、心配されませんように。

ドイツの感染対策

ドイツでは問題が起きてから対策を協議して決めるのではなく、すでに危機対策案が出来上がっています。今回のような感染病の場合、感染医学の権威であるロバートコッホ研究所が主導する危機対策本部が設置されます。

この対策本部が設置されると、日本のように閣僚が合って協議をすることはなく、ほぼ自動で対策本部から各州に、疫病対策計画の発動を準備するように通達が出ます。すると各州の衛生局はあらかじめ決められた対策を実行に移します。

結果、対策本部が設置されてから24時間以内に感染者が出ている州では疫病対策計画を発動、州の管轄下にある大学などで催しが中止になっています。

日本のように危機が発生する度に閣議を開き、続いて国会を開いて決定、それから参議院に法案を送って、、いう手間がないので、実に早く、効果的です。

コロナウイルス ドイツ国内の感染状況  – ホットライン

厚生省は倦怠感、発熱などの症状が出て、「ひょっとして感染?」と疑っている方は、病院や診療所に行かず、ホットラインの 1450 に電話するように通知しています。

症状の具合により医療班チームが自宅まで派遣されるか、隔離病棟のある病院を教えてもらえます。

この番号に加えて、各州はホットラインを設けています。例えばデユッセルドルフなら、0211- 9119 1001 です。お住いの地域のホットラインは検索サイトで、”coronavirus bürgertelefon + 街の名前”を入れると、表示されます。

語学学校の日本人受け入れ状況

一部の語学学校で「北海道からの参加は当面、お断り。」というケースもありますが、そのようなケースは一例だけ。他の学校では日本からの参加者の制限は行われていません。

又、語学学校の授業自体がキャンセル、あるいは延期になったケースは現時点では報告されておりません。

留学中にコロナウイルス感染したら費用はどうなるの?

渡航前に留学保険にご加入ください。ドイツ ワーホリ・留学保険 ドクターヴァルターは、月33ユーロ(エデユケア24 s)という格安の保険料にも関わらず、ドイツで新型コロナウイルスに感染された場合は、病院での入院治療費用をカバーしています。

入院が長引いて保険加入期間が切れた場合でも、90日まで補償が延長されます。

隔離されたらお給料はどうなるの?

もし同僚に感染者が出て、「濃厚接触者」として隔離、すなわち自宅待機になった場合、「お給料はどうなるの?」という心配があると思います。

日本では、「有給休暇を取りやすくする。」と政府は発表。すなわちまだ策がなく、これから対策を練るという出たこと勝負。

ドイツではそのような場合の処遇は、感染保護法 / Infektionsschutzgesetz にてすべて規定されています。

すなわち保健所から隔離 / Quarantäne の命令が出た場合は、会社は社員にお給料を自宅待機中も(最高で6週間まで)払う義務があります。

その一方で会社は自宅待機していた社員に払ったお給料を、官庁から払い戻してもらえます。政府が専用の基金を設けている場合はそちらに。そうでない場合は、厚生省に払い戻しを請求できます。

ただし!払い戻しを請求できるのは、隔離終わりから3か月以内に請求を上げた場合に限られます。

コロナウイルス – 学校、催し物の中止、延期等

ドイツは日本と異なり連邦制のため、学校、催し物の中止、開催を決めるのは、各州になります。この為、各州は危機対策本部に連絡員を送るなどして、ロバートコッホ研究所の意見を取り入れ、独自の判断を下しています。

例えば他の州ではサッカーは無観客で試合が行われましたが、ベルリンでは観客での開催。もっともこの観客を入れての開催は、メルケル首相などの怒りを買い、ドイツ サッカー連盟は全国で一致した対策を協議。

結果、ドイツのブンデスリーガの試合を当分、延期するとしました。

参照 : spiegel.de

ドイツのブンデスリーガ

見本市、コンサート、学校、幼稚園等

見本市やコンサートも州の衛生局が、「感染の危険なし。」と判断すれば、基本、挙行できます。しかしどの衛生局も、「見本市、コンサート等、密閉空間での催し物は感染の危険大。」と同一の判断をしたため、現時点では1000人以上の催し物はほぼ中止です。

今後は1000人以下の規模の催し物も、州の衛生局は危険と判断しているケースが多いですが、500人以下の催し物はまだ挙行されています。

学校は3月16日の月曜日から、キリスト教の復活祭の終わり(4月中旬)まで、お休みとなりました。総合大学は4月中旬からのスタートなので、現時点では「計画通り」、ゼミを開始する予定です。

専門大学は4月の頭からの開催予定でしたが、多くの州で4月中旬まで開始を遅らせることが決定されました。

サッカー ヨーロッパリーグ 冬に延期?

2020年6月に開催される予定のサッカーの大イヴェント、ヨーロッパリーグの計画通りの開催はほぼ無理な現状です。協議を開催する Uefa は12月への延期を検討しており、正式な決定は3月17日の会合後に発表される予定です。

日本の東京オリンピック開催もかなりきわどいです。実際、欧州での報道では、「日本、とりわけ安倍首相はまだ開催する気でいる。」と報道されており、日本政府の見解は現実的でないとの見方が一般的です。

語学学校

現時点ではどの語学学校もコースを延期することなく、計画通りコースを実施しています。

フェイクニュースに騙されないっ!

コロナウイルスのような目に見えない病気が蔓延すると、これをお金儲けに利用する人が現れます。典型的なものは、マスクの転売です。これに加えてフェイクニュースを SNS 上に投稿、その拡散を見て楽しんでいる人がいます。

さらには、「コロナウイルスに効く新薬を開発!」などと称してお金儲けを稼ぐ輩まで。そのようなフェイクニュースに騙されない方法はひとつ、ニュースに踊らされず、落ち着いて行動を取ることです。

疑心暗鬼

日本独特の報道は、消費者に不必要な不安を巻き起こしています。「イスラエルが日本人の入国を制限した。」だけで済ませておけばいいのに、「これが他の国にも広がったら、、。」と余計なコメント。

結果、視聴者は不安になり、「ドイツも日本人の入国を制限したら、、。」と考え始めます。ちゃんとしたニュース源を見れば、ドイツが中国や韓国、イタリアに対しても、入国制限を行っていない事はわかります。

その時点で不安は消え去るのに、疑心暗鬼に陥った為、理性のある行動を取ることができません。心配になった方がこれを SNS に投稿すると、フェイクニュースの格好の的。ナパーム弾のように大炎上して一気に拡散します。

そのようなニュースをみて状況判断をするのではなく、信用できるニュース源を見てください。ロバートコッホ研究所の発表は、字も小さくて、私にも読みにくいです。

参照 : rki.de

だからといって SNS で情報収集をしていたら、今頃、トイレットペーパーをパニック買いする主婦に交じって、レジの列に並んでいるかもしれません。

落ち着いて状況判断を!

パニックになると、理性のある行動はとれません。不安に駆られるのではなく、不安にさせそうなニュースを見たら、そのソース(源)を確認しましょう。正しいニュースには必ず根拠があります。

一方、「トイレットペーパーがなくなる。」、のようなニュースは、「~らしい。」という個人の推測でこれを裏付けるデータはありません。