今回紹介するのは レーゲンスブルク大学 は、あの風光明媚な世界遺産都市レーゲンスブルクにある大学です。
ミュンヘン大学が学生で
「パンパン」
になったのでその負担を軽減するために、60年代に創設されました。
歴史や名声では有名大学には敵わないので、さまざまな
「差別化」
を行っている特長を持つ大学です。
目次
大学の紹介
大学の正式名称は
“Universität Regensburg”(レーゲンスブルク大学)
とそのまんま。
とても覚えやすいです。
名前が覚えやすい大学は近年になって創設されたケースが多いですが、レーゲンスブルク大学も例外ではありあません。
ドイツ経済が
「イケイケドンドン」
だった60年代に創設されました。
もっともレーゲンスブルク大学のキャンパスは旧市街ではなく、南に1,5Kmほどの場所にあります。
計画の段階では専門大学になる筈だったんですが、
「ちゃんとした大学がないと優秀な学生が、他の街に言っちゃう!」
事を案じた市が、総合大学にすることを上奏。
州政府もこれに柔軟に対応して、レーゲンスブルク大学は総合大学として設立されました。
以後、発展を続け今では11学部を持ち、199もの専攻があります。
在籍している学生の数は2万人+。
今では中規模の大学に発展しました。
かってはレーゲンスブルク大学でサマーコースが開催されていました。
人気もあったのに、手配があまりにも大変なので2015年を最後に廃止されました。
しかし海外からの才能ある学生を大学に呼び寄せる目的で、DSH 準備コースを提供しています。
レーゲンスブルク大学 の特徴
これだけ大学が多いと差別化は欠かせません。
そこでレーゲンスブルク大学は、
に重点を置いています。
創設当初は小さい規模の地方大学でしたが、まさにその基礎研究で名声を博しました。
加えておよそ1/3の学科で、教職を専攻として選ぶことができます。
又、地勢上ドイツの東にある大学なので、
「東と西の架渡し」
という役割を重視しています。
具体的に言うと東西ヨーロッパの文化の交流を目的とする機関、
“Europaeum”
がレーゲンスブルク大学内に設置されています。
レーゲンスブルク大学 の歴史
簡単にレーゲンスブルク大学の歴史も紹介しておきます。
実はバイエルン公爵が、
「レーゲンスブルク大学を創設したい。」
とローマ教皇に上奏、1487年に許可が下りていたんです。
もし大学が設置されていれば、
「ドイツ最古の大学のひとつ。」
だったのに、大学は設置されず。
レーゲンスブルクは13世紀に最盛期を迎えています。
でも15世紀からは経済は落ち目。
お陰で綺麗な街並みが残りましたが、レーゲンスブルク大学を設置するお金がありませんでした。
レーゲンスブルク大学 創設
大学創設が再びテーマになったのは、第二次大戦直後。
もっとも州議会での議論では
「ミュンヘン、ヴュルツブルク、それにエアランゲンに大学があるのに、さらなる大学は要らん。」
という否定的な結果になりました。
その後ドイツは
「奇跡の経済復興」
を果たし、50年の後半には大学生が急増。
60年代になるとミュンヘン大学は学生でパンパンで、
「なんとかしてくれ!」
と州政府に窮状を訴えます。
この機会に市議会は再び、レーゲンスブルク大学創設案をバイエルン州議会に提出します。
1962年、その大学創設案が州議会で採択され
「バイエルン州で4つ目の大学」
としてレーゲンスブルク大学が創設されます。
その後、徐々に総合大学として整備されていきます。
大学の起源説
大学のホームページでは
「レーゲンスブルク大学の起源は1588年である。」
と謳っています。
実はコレ、かなりあやしい。
レーゲンスブルク大学が創設された際、1923年に創設されていた哲学・神学専門大学が神学部として組み込まれました。
この哲学・神学専門大学の前身は1588年に創設された神学校。
そこで
「これを使わない手はない!」
と、1588年を大学創設の年としたんです。
新しい大学だけに、
「少しでも古くしたい!」
という作為が感じられます。
行き方 & 最寄り空港
レーゲンスブルクの最寄り空港はミュンヘン空港です。
電車で1時間半の距離にあります。
ミュンヘン空港に到着、預けた荷物をピックアップして関税を抜けたら、その先にツーリストインフォがあります。
標識を見るか、
「何処にも標識なんか見えないよ!」
という貴兄は、カウンターのお姉さんに電車の駅を訪ねよう!
市内交通
レーゲンスブルク自体は人口15万人程度の街なので、市内交通は路面電車はなくバスだけ。
路線図を覚えて通学・お買い物の足として利用しよう!
レーゲンスブルク大学 に正規留学!
まずはレーゲンスブルク大学への正規留学についてみていきます。
- どんな専攻があるのか
- 自分の興味のある専攻があるのか
この点が、大学に出願するかどうかの判断材料になると思います。
ドイツの大学入学条件
でもまずは、ドイツの大学入学条件について解説しておきます。
「言われなくても知っている!」
と思われるかもしれませんが、誤解している方がとても多いんです。
日本の大学入学資格では駄目なんです。
あなたがすでに日本の大学生でも、ドイツの大学入学資格を満たすとは限りません。
詳細はこちらで解説しておきましたので、是非、ご参照ください。
学部と専攻
創設当時は3つの学部しかなかったんですが、今は12学部と結構多くなってます。
- 神学部(カトリック)
- 法学部
- 経済学部
- 医学部
- 情報学部
- 哲学・歴史・芸術・社会学部
- 人類学部
- 語学・文学部
- 数学部
- 物理学部
- 生物学部
- 化学と薬学部
大学の専攻一覧は、以下のリンクからご覧ください。
ここをクリックすると、以下のような一覧が見えます。
発掘学 / Archäologie, klassische, B,A
出願手順をわかりやすく説明するため、他の大学では滅多にお目にかかれない
発掘学 / Archäologie, klassische, B,A
の出願を解説していきます。
この専攻をクリックすると、出願条件が表示されます。
レーゲンスブルク大学のホームページは、もう10年以上も同じもの、、
文字が小さくて見難いです、、。
これに負けないでページを読破すると、
- 主専攻+副専攻(あるいは2つの副専攻)
- 卒業まで6ゼミ
- 講義の言語 ドイツ語
- 出願時期 夏ゼミ & 冬ゼミ
- 入学制限なし
- 言語知識(ラテン語とギリシャ語)
と必要な情報が得られます。
個人的にはラテン語とギリシャ語がネックですが、
「そんなのへっちゃら!」
という方は、出願することができます。
レーゲンスブルク大学 出願書類
詳しい出願書類に関しては、大学出願サポートにお申込みいただいた方に、ご案内しております。
出願時期
冬ゼミの出願期限は、7月15日です。
「この日までに発送すればいい?」
ではなく、この日までに大学に願書が届いている必要があります。
ドイツ語の知識
ドイツの大学で学ぶには、相応のドイツ語の知識が必要です。
早い話が
- DHS試験に合格
- DHSに匹敵するドイツ語の検定試験に合格
している必要があります。
レーゲンスブルク大学 DSH準備コース
このレーゲンスブルク大学は未だにDSH準備コースを提供している珍しい大学のひとつ。
ただし!
DSH準備コースの入学倍率はほぼ3倍と、狭き門。
「ドイツ語は初級だけど、ダメ元で出願してみよう!」
と冒険心が豊富な方、お金と時間の無駄です。
少ない入学枠は高校の成績が優秀で、ドイツ語が達者な方に振り分けられるからです。
高校の成績がよかった方、入学のチャンスは大。
頑張ってドイツ語を語学学校で半年習ってから、出願しましょう!
レーゲンスブルクにはいい語学学校からあるので、迷う事なし!
部屋探しはご自身で!
レーゲンスブルク大学が提供しているのは、DSH準備コースのみです。
宿泊施設の仲介はしてくれません。
無事、入学許可証を獲得した方は早めに現地入りして、部屋探してください。
そこで大学には学生が(無償で)学生を補佐する機関、”ASta”があります。
ここで大学に入学する人向けに、空き部屋を紹介しています。
レーゲンスブルク大学から入学許可が下りた方は、まずはここでトライしてください。
コースの詳細
レーゲンスブルク大学のDSH準備コースは、ほぼ5カ月続きます。
が、レッスンの総数が240コマなので、
240 ÷ 24週 = 10時間/週
というゆるやかなレッスンです。
語学学校のような週20~25コマの集中コースではありません。
レベル |
中級(B1, B2)、上級(C1, C2) |
期間 |
夏ゼミ 4月~ 7月 冬ゼミ 10月~ 2月 |
授業時間 |
240授業時間のレッスン & 120時間の休暇レッスン |
クラス定員 |
記載なし |
申し込み期限 |
夏ゼミへの出願 12月末日まで 冬ゼミへの出願 6月末日まで |
コース費用 |
530ユーロ(240時間のレッスン費用) 250ユーロ(120時間の休暇レッスン) 178ユーロ(ゼミあたりの大学登録料+定期券込み) |
入学資格 |
出願サポートにお申し込みいただいた方にご案内しております |
応募書類 |
出願サポートにお申し込みいただいた方にご案内しております。 |
宿泊施設 |
こちらのコースはコースだけの提供になりますので、ご自信でお部屋を探していただく必要がございます。 |
出願結果 |
夏ゼミは2月、冬ゼミは8月に返事がメールで届きます。 |
その他 |
お申し込みにはPC用のメールアドレスが必要です。携帯のアドレスは不可。
C1レベルのコースを無事終了すると、DSHのテスト準備コースになります。 DSH試験料はコース料金に含まれていません。 出願書類の返却はありません。 |
大学出願サポート
大学への出願等、関して不明な点はレーゲンスブルク大学に直接問い合わせる必要があります。
しかしながら英語で問い合わせをしても、返事さえ来ません。
運よく返事が来ても、
「ホームページを読んでくれ。」
とだけ書かれています。
ドイツの官庁は一筋縄ではいきません。
そこで当社では大学出願サポートを提供しております。
出願に関して不明な点などは、経験豊富な当社までお問い合わせいただければ、当社にて回答させていただきます。
出願サポートの詳細はこちらをご欄ください。
大学出願に関する 質問集
皆さん、初めてレーゲンスブルク大学へ出願されるので、同じ疑問を抱えておられます。
そこで問い合わせの手間を省くため、頻繁に寄せられる質問集を作成しました。
お問い合わせいただく前にご覧いただければ、ほとんどの疑問は解決すると思います。