今回紹介するのは レーゲンスブルク大学 です。
そう、あの世界遺産に指名されている風光明媚なレーゲンスブルクの街にある大学です。
もっとも大学のキャンパスは旧市街ではなく、ここから南に1,5Kmほどの場所にあります。
計画の段階では専門大学になる筈だったんですが、
「ちゃんとした大学がないと優秀な学生が、他の街に言っちゃう!」
事を案じた市が、総合大学にすることを上奏。
「それは確かにそうだ。」
と州政府も柔軟に対応。
こうしてレーゲンスブルク大学は総合大学として創設されました。
レーゲンスブルク大学
レーゲンスブルク大学の正式名称は”Universität Regensburg”。
そのままでとても覚えやすいですね。
名前が覚えやすい大学の場合は、近年になって創設されたケースが多いですが、レーゲンスブルク大学も例外ではありあません
東バイエルン地方の才能のある男女の育成を目標に、
1962年、バイエルン州議会で創設が決議されました。
創設当初は小さい規模の地方大学でしたが、ドイツ中で基礎研究で知られる大学として名声を博しました。
今では11学部を持ち、199もの専攻があります。
2021年の時点で税咳している学生の数は2万人を超え、中規模の大学に発展しました。
かってはこの大学でサマーコースが開催されていましたが、手配があまりにも大変なので、2015年を最後に廃止されました。
しかし海外からの才能ある学生を大学に呼び寄せる目的で、DSH 準備コースを提供しています。
大学の特徴
レーゲンスブルク大学の特徴は三つ。
地勢上、ドイツの東にある大学なので、
「東と西の架渡し」
という役割を重視しています。
具体的に言うとレーゲンスブルク大学内に東西ヨーロッパの文化の交流を目的とする機関、
“Europaeum”
が大学内に設置されています。
二つ目の特徴は、教育者の育成に重点を置いている点です。
およそ1/3の学科で、教職を専攻として選ぶことができます。
三つ目は上述の通り、レーゲンスブルク大学は基礎研究に重点を置いている点です。
大学で学ぶ学生をその分野のエキスパートに育成して、周辺環境の変化に対応できる能力をつけることを目指しています。
大学の歴史
簡単にレーゲンスブルク大学の歴史も紹介しておきます。
実はバイエルン公爵が、
「レーゲンスブルク大学を創設したい。」
とローマ教皇に上奏、1487年に許可が下りていたんです。
もし大学が設置されていれば、
「ドイツ最古の大学のひとつ。」
だったのに、大学は設置されず。
それから436年経った1923年、哲学・神学専門大学が創設されたのが、レーゲンスブルク大学のその始まりです。
この哲学・神学専門大学はレーゲンスブルク大学の創設にあたり、神学部として組み込まれました。
行き方 & 最寄り空港
レーゲンスブルクの最寄り空港は、ミュンヘン空港です。
電車で1時間半の距離にあります。
ミュンヘン空港に到着、預けた荷物をピックアップして関税を抜けたら、その先にツーリストインフォがあります。
自分で探そうとしないで、カウンターのお姉さんに電車の駅を訪ねよう!
市内交通
レーゲンスブルク自体は人口15万人程度の街なので、市内交通は路面電車はなくバスだけ。
でもその分、学生登録が165ユーロと馬鹿安!
レーゲンスブルク大学 に正規留学!
まずはレーゲンスブルク大学への正規留学についてみていきます。
- どんな専攻があるのか
- 自分の興味のある専攻があるのか
この点が大学に出願するかどうかの判断材料になると思います。
学部と専攻
創設当時は3つの学部しかなかったんですが、今、12学部と結構多いです。
- 神学部(カトリック)
- 法学部
- 経済学部
- 医学部
- 情報学部
- 哲学・歴史・芸術・社会学部
- 人類学部
- 語学・文学部
- 数学部
- 物理学部
- 生物学部
- 化学と薬学部
大学の専攻一覧は、以下のリンクからご覧ください。
ここをクリックすると、以下のような一覧が見えます。
発掘学 / Archäologie, klassische, B,A
出願手順をわかりやすく説明するため、他の大学では滅多にお目にかかれない
発掘学 / Archäologie, klassische, B,A
の出願を解説していきます。
この専攻をクリックすると、出願条件が表示されます。
レーゲンスブルク大学のホームページは、もう10年以上も同じもので、文字が小さくて見難いです、、。
これに負けないでページを読破すると、
- 主専攻+副専攻(あるいは2つの副専攻)
- 卒業まで6ゼミ
- 講義の言語 ドイツ語
- 出願時期 夏ゼミ & 冬ゼミ
- 入学制限なし
- 言語知識(ラテン語とギリシャ語)
と必要な情報が得られます。
個人的にはラテン語とギリシャ語がネックですが、
「そんなのへっちゃら!」
という方は、出願することができます。
レーゲンスブルク大学 出願書類
詳しい出願書類に関しては、大学出願サポートにお申込みいただいた方に、ご案内しております。
出願時期
冬ゼミの出願期限は、7月15日です。
この日までに大学に願書が届いている必要があります。
ドイツ語の知識
ドイツの大学で学ぶには、相応のドイツ語の知識が必要です。
早い話が DHS と呼ばれる大学でのドイツ語テストに合格するか、これに匹敵するドイツ語の検定試験に合格している必要があります。
レーゲンスブルク大学はDSH準備コースを提供している珍しい大学なので、これについて詳しく見ていきます。
レーゲンスブルク大学 DSH準備コース
レーゲンスブルク大学のDSH準備コースは、年2回入学のチャンスがあります。
ただし!
DSH準備コースの入学倍率はほぼ3倍と、狭き門。
「ドイツ語は初級だけど、ダメ元で出願してみよう!」
と冒険心が豊富な方、お金と時間の無駄です。
少ない入学枠は高校の成績が優秀で、ドイツ語が達者な方に振り分けられるからです。
高校の成績がよかった方、入学のチャンスは大。
頑張ってドイツ語を語学学校で半年習ってから、出願しましょう!
レーゲンスブルクにはいい語学学校からあるので、迷う事なし!
部屋探しはご自身で!
レーゲンスブルク大学が提供しているのは、DSH準備コースのみです。
宿泊施設の仲介はしてくれません。
無事、入学許可証を獲得した方は早めに現地入りして、部屋探してください。
そこで大学には学生が(無償で)学生を補佐する機関、”ASta”があります。
ここで大学に入学する人向けに、空き部屋を紹介しています。
レーゲンスブルク大学から入学許可が下りた方は、まずはここでトライしてください。
コースの詳細
レーゲンスブルク大学のDSH準備コースは、ほぼ5カ月続きます。
が、レッスン数が240コマなので、
240 ÷ 24週 = 10時間/週
というゆるやかなレッスンです。
語学学校のような週20~25コマの集中コースではありません。
レベル |
中級(B1, B2)、上級(C1, C2) |
期間 |
夏ゼミ 4月~ 7月 冬ゼミ 10月~ 2月 |
授業時間 |
240授業時間のレッスン+ 60コマの追加授業 + 120時間の休暇レッスン |
クラス定員 |
記載なし |
申し込み期限 |
夏ゼミへの出願 12月末日まで 冬ゼミへの出願 6月末日まで |
コース費用 |
780ユーロ(ゼミあたりの費用)+ 165ユーロ(ゼミあたりの大学登録料+定期券込み) |
入学資格 |
出願サポートにお申し込みいただいた方にご案内しております |
応募書類 |
出願サポートにお申し込みいただいた方にご案内しております。 |
宿泊施設 |
こちらのコースは、コースだけの提供になりますので、ご自信でお部屋を探していただく必要がございます。 |
出願結果 |
夏ゼミは2月、冬ゼミは8月に返事がメールで届きます。 |
その他 |
お申し込みにはPC用のメールアドレスが必要です。携帯のアドレスは不可。
C1レベルのコースを無事終了すると、DSHのテスト準備コースになります。 DSH試験料はコース料金に含まれていません。 出願書類の返却はありません。 |
大学出願出願サポート
大学への出願、学業に関して不明な点は、レーゲンスブルク大学に直接問い合わせる必要があります。
しかしながら英語で問い合わせをしても、通常、返事さえ来ません。
返事が来ても、
「ホームページを読んでくれ。」
とだけ書かれています。
ドイツの官庁は一筋縄ではいきません。
そこで当社では出願案内 & 出願代行サポートを提供しております。
出願に関して不明な点などは、経験豊富な当社までお問い合わせいただければ、当社にて調査 & 回答させていただきます。
出願サポートの詳細はこちらをご欄ください。
大学出願に関する 質問集
皆さん、初めてレーゲンスブルク大学へ出願されるので、同じ疑問を抱えておられます。
そこで問い合わせの手間を省くため、頻繁に寄せられる質問集を作成しました。
お問い合わせいただく前にご覧いただければ、ほとんどの疑問は解決すると思います。