「ドイツの物価って、日本と比べてどうなの?」

「消費税19%って滅茶苦茶高いんですけど?」

「やっぱり生ハムって安いの?」

って疑問は尽きることがないと思います。そこでここではドイツ在住暦24年のドイツの達人が、食べ物から家賃、水道代、電気代、交通費、携帯費用など、ドイツ生活で直面するさまざまな品、サービスの値段を紹介します。

ドイツの物価

ドイツの物価は消費税(厳密に言えば付加価値税)が19%なのに、平均すると日本とほぼ同じ程度です。日本より高いのは、電気、水道、それに人件費のかかるものです。具体的にはレストラン、修理等の出張サービスなど。例えばデユッセルドルフの日本食レストランの定食は12ユーロ(1600円)から。 日本ならもっと安い店が数多くあると思います。

ドイツの方が高いのは訪問修理。洗濯機の修理など、部品交換が必要なくても3桁の費用がかかります。部品を交換すれば、新品が買えるくらいの修理費を要求されます。多額の赤字をかかえているドイツ鉄道も、チケットの値段を毎年引き上げています。

逆にドイツで安い物の典型は食料品です。料理の得意なドイツ留学生は、生活費をかなり押さえる事ができます。逆に料理のできない留学生は、外食する機会が増えて、生活費が脹らむ要因になりかねません。留学前にいくつか料理を覚えていくと重宝します。とりわけスパゲッテイーは500gで1、1ユーロ、ひき肉はキロで4、4ユーロと日本の半額以下。自分でミートソースが作れれば、2ユーロでスパゲッテイーボロネーゼの大皿が完成します。

ドイツの生活費

ここでは大体のドイツの物価の感触を得る為に、生活で必要になるさまざまなサービス、食料品、電気、水道料金などの費用を挙げておきます。ドイツ生活の参考にしてください。

家賃

家賃自体は年々高くなっていくものですが、都市への人口の流入が止まらず、家賃の上昇が加速しています。留学先として人気のベルリンの家賃は、2009年から2018年までの9年で2倍+になりました。小さなアパートでも家賃は400EUR+程度は見ておく必要があります。ドイツでアパートを借りると、これに雑費(管理費)、(高い)電気代、(高い)暖房代、(高い)水道代、テレビの受信料(通称、GEZ。)、ごみ代などが加わります。

すなわち運良く400EUR程度のアパートを見つけても、結局はアパートの費用は500EUR+になってしまいます。ミュンヘン、フランクフルト、ハンブルクなどの大都だったら、さらに100EUR程度予算を多めに見ておく必要があります。逆にボッフム、エッセン、デユーイスブルクなど、治安が悪い町では他の大学町に較べ、比較的安くアパ-トが借りられる傾向にあります。

電気代

先進国ですから、安いハズがないですね。とっても高いです。ドイツでは風力発電や太陽発電には補助金が出ていますが、この補助金は電気代に上乗せされており、2017年の時点で29~30セント/kwhが平均です。

ドイツ人のようにテレビを見るときは部屋の電気を消すなどの消費対策をすれば、一人住まいなら年間1200kwh程度の消費量で済みます。年間、360ユーロ程度です。これに基本料金が加わり、1ヶ月40ユーロ程度ほどの電気代が平均です。日本のように燦燦と電球の光が照っている環境なら、消費量が2000kwhに達し、1ヶ月55ユーロ程度になります。

水道代

ドイツの電気代は欧州で2番目に高いですが、水道代金は欧州一。ドイツでは地方自治体により水道代金が値段が大きく異なるのですが、目安として1㎥、すなわち1000リットル/2ユーロ程。ミュンヘンは水道代金が安く、1.60ユーロ。東ドイツは水道代金が平均して高く2.20ユーロ。こう書くと、「うちはもっと安い!」というメールが届くのですが、水道代金は、すべて水道代金ではありません。

水道代金は、使用料+排水料+税金から構成されます。例えば飲料水に使用すれば、使用料+税金で済みますが、お風呂、洗濯に使えば、使用料+排水料+税金の3点セットの料金になります。この排水代金が滅茶苦茶高い!ですから水道代金だけ見て、「うちは安い!」と思っていても、実際にはこれに大幅に料金が加算されます。

実例を挙げてみましょう。浴槽には最低でも150リットル程度入りますから、一回お風呂に入ると水道代金は30セント程かかります。排水料金もほぼ同じなので、合計60セント。税金が7%で64セント。これに高い電気代、約1.80~2ユーロが加わり、お風呂は1回、2ユーロ50セント程度かかる計算になります。

テレビ/ラジオの受信料 GEZ

ドイツに住むと、テレビ/ラジオの受信料(GEZ)を払わなければなりません。「テレビは見ない。DVDを見るだけ。」というNHKの受信料のような言い訳は通じません。家庭につき17.50ユーロ/月の料金が徴収されます。

路面電車、バスドイツ留学専門店 Pfadfinder24 |ドイツの物価と生活費を徹底解説

ドイツでは人口が20万を越えると大都市になります。大都市では路面電車が市民の足として導入されており、通常、初乗りは2EUR程度。電車の近距離路線電車(Sバーンと呼ばれます)は3EUR程度(あくまで目安)です。市内近距離電車の定期券は、学割が効くと50EUR程度で購入できます。

ドイツで携帯電話を買う

ドイツでも日本のように、2年契約付きで携帯(本体)と回線の契約をする方法が一般的です。すでに自分の携帯を所有している場合は、SIMカードだけを購入して使用することができます。日本の携帯料金は世界で一番高いので、ドイツで契約されると費用は日本よりは確実に安くなります。

短期間生活される方には、コスト管理ができるプリペイドSIMがお勧め。日本と違いネット、空港、スーパー、それに家電店で買えます。初回手数料が10~30ユーロかかりますが、これに通話料がすでに込み。払うのは使った分、あるいは契約したボリューム料金だけなので、費用が安くあがります。

2018年からプリペイドの購入時に身分を証明することが必要になりました。家電店でプリペイドカードを購入すると、その場で開通手続きを済ませてもらえるので、身分証明書/パスポートを持参してください。

携帯料金

目安にドイツテレコムの子会社のプリペイド携帯料金を上げておきます。SIMカードの購入には10ユーロかかりますが、5ユーロ分の通話料金込み。その後の費用は15ユーロ/4週かかりますが、これは基本料金ではなく、この中には3GBのデータ使用量込み、音声通話は無料、SMSは9セント。日本ならこれが基本料金で、さらに使用した分の料金が追加されますので、どんなに日本の携帯料金が高いか、よくわかります。

参照元 : congster

インターネット料金と速度

毎年安くなっていたインターネット料金ですが、ここ数年、29.90ユーロ/月程度で落ち着いています。もっと安い料金もありますが、安い料金の料金の横にはいつも*が付いています。これは「最初の6ヶ月だけ有効。以降、39.90ユーロ。」という危ない料金体系。安い値段に騙されないようにしましょう。ちなみにこの料金は”Flatrate”と呼ばれる料金体系で、使い放題です。ただし電話は固定電話のみかけ放題。0180や0181で始まる無料電話は、小額ですが料金を課されます。

ドイツではインターネットの契約は、自分で欲しい速度を選んで契約します。私が住んでいた町には幸い光回線があり、50Mbpsで契約すると、本当に50Mbpsの速度が出て、毎月39.90ユーロの料金でした。日本の光回線で最新の機器を使用すれば無線でも600~800Mbps出るので、日本のインターネット環境には及びません。それでも50Mbpsあれば、Netflix もストレスなく見れました。

デユッセルドルフにお住まいの場合は、ケーブルテレビの配線を利用したインターネットが一番早くて安いです。

参照元 : Unitymedia

レストラン&学食

ドイツで外食すると日本より高いです。昼間は “Tagesmenü”(お昼の定食)があり、10ユーロくらいから。夕食でレストランに行くなら20ユーロは覚悟してください。
「それはしんどい!」という場合、街角によくあるスタンド(インビス)で食べれば、安く上がります が、お味もいまひとつ。
学生なら大学の”Mensa”(学食)を利用できます。1回、2.60ユーロ程度。一部の学食では、お代わり(”Nachschlag”)もこの料金で付いてきます!

買い物

最近では日本でもナイロン袋は有料になりましたが、ドイツではかなり昔から有料です。最近では環境汚染対策でナイロン袋を辞めて、スーパーでは次第に紙袋に移行してています。手ぶらで食料品をなどを買出しに行くと、20~30セントで袋を購入すうることになるので、鞄かナイロン袋を持参しましょう。

ドイツではお店で購入した品物は、基本的に返品できません。と書くと、「私は返品できました。」と言わる方も多いと思うので、誤解のないように説明しておきます。ドイツでは店頭での販売(購入)は、品物を見て(触って)買うことができるので、購入した時点で契約が成立したと見なされます。つまり販売側は契約の成立後、「商品が気に入らないので、返品したい。」という購買者の要求を受け入れる必要がないとドイツの民法に明記されています。

それにもかかわらず、個々のケースで返品が可能なのは、消費者にそのような権利を認めている法律があるわけではなく、お店のサービス(Kulanz)です。ですから、この前は返品できても、今回は駄目だったという事があっても苦情は言えません。これに関しては、消費者団体もはっきりと言明しているので、「日本ではできるのに。」と言っても「ここはドイツです。」という一言で終わってしまいます。

購入する品物が気に入るかどうか心配なら、品物を買う前に返品が可能かどうか聞いておいて、これを認めてくれるお店で買うようにしましょう。さらに品物を返品する際、購入した証拠、つまりレシートが必要になります。これがないと、たとえ5分前に購入した商品でも返金を断られてしまいます。またレシートは保証書の代わりにもなっているので、何かを買った後のレシートは大切に保管しておきましょう。

Pfand

ドイツで最初の買い物をして、最も戸惑うものと言えばこのPfand。日本語には直しにくいのですが、英語の表現を使って説明すればこれはデポジットという意味。このデポジットは(ほとんど)あらゆる飲み物(ビール、清涼飲料水、水)に適応される。しかも瓶だけでなく、缶にも適用されます。スーパー等で飲み物を買う場合、飲み物の代金の他にこのデポジットが請求されているので、捨ててしまわないでレシートをよく見てみよう。「Pfand 25Ct」と書かれています。

当初は、「たかが25セントか。」と思ってしまうが、邦貨にして30円程度。そのまま捨ててしまうのはもったいない。このPfandを返却してもらいたい場合は、その飲み物を購入した店まで出かけていかなければならない。最近では店に空き容器返却用の「自動販売機」が設置されており、バーコードの部分を上にして空き瓶を入れとコードを読んで、レシートが発行される。このレシートをレジで見せれば、その場でお金を返却してくれる。

ドイツ留学専門店 Pfadfinder24 |ドイツの物価と生活費を徹底解説

ところが旅先で飲み物を購入した場合は、わざわざ瓶を持って歩くわけにもいかないし、わざわざ30円を取り戻すために電車に乗って、飲み物を買った街まで戻るわけにもいかない。結局、空き瓶、空き缶を捨てる事になってしまう。お金を捨てたくない人は、ドイツ全土に支店のあるスーパーのチェーン店で飲み物を買おう。チェーン店なら町は違っていても、自動販売機で払い戻しができます。

食料品

食料品は安いです。牛乳は1リットルで80セント。バターは500gで2ユーロ。卵が12個で1.40ユーロ程度。ビールは500gで90セント。じゃがいもに至っては、秋になれば10kgで4ユーロ。 日本では高価なマッシュルーム、ドイツでは250gで1,5ユーロ。小麦頃はキロ80セントです。早い話がドイツ人がよく食べる食料品、小麦粉、砂糖、ビール、チーズなどは大量生産、価格競争の結果、値段が安くなっています。

ドイツ留学専門店 Pfadfinder24 |ドイツの物価と生活費を徹底解説

例外は日本食料品です。ハンブルク、フランクフルト、デュッセルドルフ、それにベルリンなどの町では日本食良品店があり、最低限度の日本食料品が買えますが、値段は日本の3倍~5倍です。おまけに賞味期限が過ぎているケースが多いので、購入の際は注意してください。

Aldi VS Lidl

ドイツでは食料品の安売り競争が激化して、食料品に関して言えば、旧EU内ではヨーロッパで一番食料品が安く買えます。ドイツには余計なコストを削減する為に、品物をダンボール箱に入れたまま店頭に商品を並べて安売りを行なうデイスカントマーケットがあり、Penny, Edeka,Aldi Lidlなどがその代表です。

その中でも業界一の売り上げを誇るのが、Aldi。仲良く兄弟でAlid Nord(アルデイ 北) Aldi Sued(アルデイ 南)という形で、ドイツの市場を二分しています。ちなみにこのデイスカウントスーパーの経営者は、ドイツの億万長者リストの一位と二位を占めています。

その大手にLidlが真っ向から戦いを挑んでいます。 通常、こうしたデイスカント店では有名なメーカー品を置かず、No Name、あるいは自社製品を中心に販売することによって安売りを可能にしています。Lidl は消費者に既知のメーカー品を大量に仕入れることで安売りを可能にして、Aldiから客を奪い取っています。

するとAldi は業界一の規模に物を言わせて、同様にメーカー品を大量に仕入れて、Lidl 同様にメーカー品の安売りで対抗。これらのデイスカント店は、台所事情の厳しいドイツ留学生の強い味方。ただしこうした店舗には日本食良品はまず置かれていないので、ドイツ留学の生活費を安く上げるには、まずはドイツの食材で生き延びる方法を見つける事が必要になります。

Friseur/Barber(ヘアカット)

値段の差が激しいのが理髪店。明るく綺麗なデザイン理髪店では男性でも30ユーロもかかります。そんなお金は払えない人も多いので、安いBarberもあちこちに出現しています。俗にいう、”Cut to go”という店です。そんな店を見つければ、男性10EUR、女性15EUR程度と経済的。ただし、カットは下手。ドイツで理髪師として働いているイタリア人は、何故か、シチリア島出身が多い。通常の店では、男性15EUR、女性30EUR程度です。