ネットで検索?

ドイツ留学で欠かせない語学学校探し。幸いインターネットが発達したお陰で、日本に居ながらドイツの語学学校を調べることができます。それどころか情報が多過ぎて、どのソースを信用すればいいのか、どこがいい学校なのか判断が難しく、読めば読むほど戸惑います。これには理由があります。

日本からの生徒を呼び込みたい学校は日本人をアルバイトで雇い、「今、私が通っている学校を紹介します。」という記事をSNSを使って発信しています。事実を歪曲していい事しか書かれていませんから、そんな記事を信用して留学、数ヵ月後にはガッカリして帰国される方が後を絶ちません。大事なのは情報を収集することではなく、膨大な情報の中からフェイクニュースを識別して、本当のインテリジェンスを見つけることです。これができない限り、どんな(ビック)データも宝の持ち腐れです。

ドイツ滞在暦24年、ドイツに自費留学してドイツ語をA,B,Cから学習、ドイツの大学に進学、ドイツで就職、ドイツで起業したドイツの達人が、ドイツ語学校の見分け方を伝授いたします。

語学学校って全部同じ?

ドイツ語の学校を識別する手段を知らないと、最初に見るのは値段。最悪の場合、値段だけ見て決定しまうケースも多いんです。これが「失敗するドイツ留学へのショートカット」と呼ばれるものです。何故、値段だけで決めてはいけないのか?

具体例を出します。「ドイツではフォルクス ホーホ シューレに行けば、授業費が大幅に節約できます。」と書いてるサイトが複数存在します。実際に授業を体験することなく、値段だけ観て記事を書くので、このような「ドイツ留学のお勧め」になってしまいます。「安いからお勧め」という論理にはご注意ください。中身、質が一切考慮されていないからです。

まずは教師から初めましょう。フォルクス ホーホ シューレの先生は、小学校の先生や主婦が余った時間を活用するために、教師として応募したもの。大学でドイツ語学んだとか、ドイツ語の教師の資格があるわけではなく、「ドイツ人だから母国語」という理由で採用されてます。

次が授業。まるで日本の国語の授業そっくりです。先生は黒板を埋めるのが仕事。生徒が理解しているか、そんなことは二の次。びっしり埋まった黒板を見て安堵する教師。そして生徒は黒板に書かれたことを一生懸命書き写します。でも、何のために書き写すのか?黒板に書かれたことを写しても、ドイツ語はこれぽっちも上達しません。

実際にドイツでフォルクス ホーホ シューレに通ったことがない方でなければ、こんな授業を「ドイツ留学のお勧め」と挙げることはできません。

ドイツ語学校はここを見る!

クラスの定員

日本の学校の授業を思い出してください。クラスに30人も生徒がいると、先生は個々の生徒の面倒を見る暇はなく、形にはまった黒板授業になります。ドイツ語のレッスンでも同じ。クラスの人数はどんなに多くても18人まで!理想的なのは13~14名まで。

ちゃんとした学校はホームページに、「クラスは最高14名まで(夏季は16名)。」と明記しています。しかるにクラスに18人もいると契約違反になり、「払ったお金(の一部)を返してください。」ということになります。しかし語学学校にしてみれば、14名で授業をするよりも、18名のほうが儲かります。

そこでクラスの定員を明記せず、大所帯のクラスで授業を行ないます。クラスの人数を最初から明記していないので、契約違反にはなりません。クラスの定員を明記していない学校は、最初から候補から外してください。

レベルテスト

ちゃんとした学校は4週間、あるいは8週間おきにテストを行い、生徒が課題をクリアしているかチェックします。課題を理解していないとテストに不合格、同じクラスを再履修することになります。

よくない学校はそのようなテストをしないで、生徒のレベル査定を曖昧にします。何故?こうすることで、A1レベルの生徒を多く創出することができます。本当はレベルの異なる生徒をA1レベル、あるいはA2に押し込めば、クラスは20人を超える大所帯が誕生。お陰で学校は14名で授業を行なうよりも、45%も儲けを増やすことができます。

ドイツ語学校がちゃんと生徒をレベル分けしているか、これはネットではわかりません。そこでドイツ留学専門店では、ドイツ各地を回って授業を査察、ちゃんとレベル分けしている学校にのみ、合格点を出しています。

難民受け入れ

日本でも報道されていたと思いますが、2015年には大量の難民がドイツにやってきました。難民を社会に受け入れるため、政府は難民にドイツ語の授業を受けることを義務化しました。
参照元 : BAMF

お陰でドイツ語学校は、かってない大盛況。難民が「出席しました。」とサインをすると1時間あたり、8ユーロ少々の助成金が支給されます。額面は高くないのですが、政府が支給するのでこれが手取りです。税金がかかりません。

すなわち難民を20人クラスに押し込めば、1時間170ユーロ以上の収入です。1日5時間で850ユーロ、1週間で4250ユーロ!1クラスだけで。そこで難民をターゲットにしたドイツ語の語学学校が次々に誕生しました。

そんなドイツ語学校には、通いたくないと思います。しかしホームページでこの点をチェックしている人がどれだけいるでしょう。そして学校が難民を受け入れているか、難民の割合は?これはホームページからではわかりません。そこでドイツ留学専門店では、ドイツ各地を回って学校を視察しています。尚、ゲーテ・インスティテュート等の有名な学校は難民を受け入れていません。

安くてもいいドイツ語学校?

「ドイツ留学して同じドイツ語の授業を受けるなら、安いほうがいい!」という気持ち、よくわかります。もし5っ星ホテルに3万円ではなく、7000円で泊まれるなら、誰でも7000円の5っ星ホテルに泊まります。問題は、7000円で泊まれる5っ星ホテルがない事です。

ドイツ語の語学学校でも同じで、難民専門の二つ星の語学学校から、ゲーテのような5っ星の語学学校があります。そして難民専門の語学学校の価格では、ゲーテには通えません。

語学学校の授業費を安く上げる手段はふたつ。

先生のお給料を安くする

大学でドイツ語を学んだ先生は大卒なので、お給料が高いです。これでは授業料が高くなってしまいます。でも教師を最低賃金で雇えば9ユーロ以下で済みます。では、誰が好んで最低賃金で働くでしょう?アルバイトだって自給で選びますよね?それなのに最低賃金で働くのは、他に仕事なく、失業しているからです。

クラスの人数を増やす

値段の安い学校は1週間の授業を80ユーロ/週で提供しています。これは1レッスンあたり4ユーロです。普通の学校ではこれでは採算が合いません。でもクラスの人数を20名にすれば、1レッスンで80ユーロ、1週間1600ユーロ。これでやっと学校は黒字になります。これが安い語学学校学校の経営の秘密です。

「安くてもいい学校がある。」と思われている方も多いのですが、現状は上述の通りです。資格のない人間を教師として雇い、20人もの大所帯の授業をする「いい学校」は存在していません。

一流の語学語学と三流の学校 どこが違うの?

「ゲーテのようなトップレベルの語学学校と、難民専門の語学学校、でも授業は同じドイツ語じゃないですか?」と思われる方。すでに上述の通り、トップの語学学校はクラスの定員を明記、生徒のレベルチェックを行なって、細かくレベルの異なるクラスを設けています。14名が定員なのに、10名しか集まらないこともあります。そうなると語学学校にとって赤字ですが、それでも授業は10名で決行されます。

一方、難民専門の二つ星の語学学校では、「生徒が集らなかったので、コースはキャンセル。」と一方的にコースをキャンセルします。ここが一流の学校と三流の学校の違いです。

ベルリンの某語学学校

ベルリンにある某語学学校では、半年置きに日本人をインターンシップで雇うとSNSなどを利用、「今、私が留学している学校を紹介します。」というべた褒め記事を書いています。日本語で書かれているので、読まれた方もいるかもしれません。

この記事を読まれたお客さんが、「どうしてもこの学校に行きたい。」とご指名。ドイツ留学専門店の査定に合格していなかったのですが、お客さんの意向とあれば、仕方ありません。このドイツ語学校への入学を手配しました。

コース開始日、お客さんが学校に行くと、「コースは行なわれないから、来月来い。」と言われて追い返されてしまいました。当店からこの語学学校、○○アトリエに問い合わせると、「生徒が集らなかったので、コースはキャンセル。」との事。「お客さんは航空チケットを買って、ドイツに来たんですよ!」というと「来月来い。」とだけ言って、電話を切られました。以後、何度電話しても留守電話。

安い語学学校を選ぶと、「失敗するドイツ留学のショートカット」と呼ぶのは、このためです。値段も大事ですが、授業が行なわれない、20数人の大クラスで難民に混じっての授業など、悲惨な目に遭った例は数知れず。

ドイツ留学専門店では、そのような体験をしなくても済む様にドイツ全土を回って学校を視察してます。代理店は多いですが、ここまで手間隙かけているのは当店だけです。