誰でも 失敗する留学 は避けたいと思います。
でも、一体、何が失敗する原因になるのでしょう。失敗を避けるには、その原因を知ることから始まります。
私自身の留学体験はもとより、これまで、2001年の起業依頼、数千人のお客様の留学のお世話をしてきました。
中にはすでにお問い合わせの段階で、
「この方はドイツ留学はしないほうが、、。」
というケースも多々あります。
実際、大方のケースでは早々に日本に帰国されることに。
何が失敗する留学に繋がったのか、その原因をご紹介したいと思います。
目次
失敗する留学 – 留学先 / 街選び
最初の間違いは、留学先 / 街選びから始まります!
大方のケースでは自分の知っている町の中から、留学先を探し始めます。
この為、
「ローテンブルクの語学学校を紹介してください!」
というお問い合わせは、とりわけ人気です。
これが典型的な失敗する留学の原因です。
でも、観光で言ったローテンブルクが綺麗だから、ローテンブルクに留学しようと思うのは当たり前。
これの何処が間違いなのでしょう。
優先順位の取り違え
このケースでは、優先順位を取り違えています。
ドイツ留学する最初の目的は、まずはドイツ語習得です。
なら、
「何処に住みたいか。」
ではなく、
「何処の語学学校がいいのか。」
という観点から留学先を選ぶできです。
そしてローテンブルクにある語学学校と言えば、某チェーン店だけ。
良質の授業で知られる学校ではありません。
語学学校選びのコツ
いい語学学校の選び方は、うまいラーメン屋を選ぶ方法と似ています。
皆さんの中で、
「おしいラーメンが食べたい!」
とファミリーレストランに行かれる方が、どれだけいるでしょう。ラーメンの専門店に行きますよね。
語学学校選びもよく似ています。優先するのはドイツ語の専門学校です。
過去30年もドイツ語のレッスンだけに特化している語学学校の経営者、どんな先生がいいのか、ドイツ語レッスンはどうあるべきなのか、知り尽くしています。
逆に避けるべきなのは、ファミリーレストランのようなチェーン店です。
とりわけ英語、スペイン語、フランス語、中国語などの複数の言語をメインとしている総合語学学校は、できるだけ避けましょう。
ファミリーレストランと同じで、ドイツ語レッスンのレベルは総じて高くはありません。
チェーン店式の語学学校とは?
最近は語学学校もチェーン店化されてきました。
日本でもラーメン屋さんがのれん分けをしますので、それだけでは悪いことではありません。
例えばドイツ語の教育を専門に提供するゲーテ・インスティテュートやカール デユーイスベルクなど。
これらの学校では本部からの厳しいチェックがあるので、質が保たれ、いい授業をしているので、間違いをすることはほとんどありません。
失敗する留学 – フランチャイズ式 語学学校
それほどよくないのが、フランチャイズ式語学学校です。
これはコンビニ式の経営です。総元にお金を払って、ネットワークの看板を掲げています。
自分で独自の語学学校を経営しないで、高いお金を払ってフランチャイズ式で語学学校を経営する利点はどこにあるのでしょう?
それは語学学校の一番大事な点、集客が理由です。
どんないいい先生を揃えても、生徒が集まらないと語学学校の経営を続けていけません。
でもフランチャイズ式なら総元が宣伝してくれる上、コンビニのように名前が知られているので、集客がしやすいです。
だから独自のブランドを作らず、フランチャイズ式語学学校を経営する人が居ます。
価格が高くて質の悪いレッスン
フランチャイズ式語学学校の最大の欠点は、価格が高いのに、レッスンの質が悪い点です。
語学学校の宣伝費は、とても高価なものです。
日本語だけでなく、韓国語、中国語、英語、スペイン語、イタリア語、などで宣伝すると、宣伝経費は毎月数百万円もかかります。
そのような宣伝は、ひとつ、ひとつの語学学校ができるものではありません。
しかしフランチャイズ式なら、本店が行うので数百万円の宣伝費が払えます。
日本語の宣伝を出している語学学校を見たら、間違いなくこのフランチャイズ式です。
「ドイツはおろか、世界中のネットワーク!」
と言えば聞こえがいいですが、これは授業の質の保障ではなく、宣伝費に多額のお金を費やしている証明です。ご注意あれ!
フランチャイズ式の学校ではこのように多額の費用を宣伝に使用するので、教師のお給料は削らなくてはなりません
講師が入れ変わる学校
教師のお給料を削る為、フランチャイズ式の学校では、非正規の講師を雇い入れています。
皆さんが日本でアルバイトをする際のシフト制と同じです。
結果として一人の講師が4週間クラスを受け持つのではなく、講師が2~3人で入れ替わります。
このような授業形式はとても効率が悪く、学習する側にもいい影響を与えません。
失敗する留学をしたくなければ、フランチャイズ式の語学学校は避けましょう。
失敗する留学 – 語学学校選び
ローテンブルクは極端なケースですが、次に人気な留学先はミュンヘンかベルリンです。
大都市には語学学校が多いので、いい学校も見つかることが多いです。でも問題は生活費です。
ミュンヘンはドイツでも群を抜いて家賃が高い街。
語学学校の提供する宿泊施設の値段も当然、お高くなっています。
「ミュンヘンに住みたい!」
と思っても、予算内なのかしっかり計算してください。
「厳しいなあ。」
という場合は、郊外のアウグスブルクに留学すれば、費用はぐっとお安くなります。
フェイクニュースに注意!
インターネットが発達したお陰で、日本に居ながらドイツの語学学校を調べることができます。
でも、情報が多過ぎます。どのソースを信用すればいいのか、どこがいい学校なのか判断が難しく、読めば読むほど戸惑います。
するとその中で日本語で書かれた評価のいい学校を発見!値段もお手頃!早速申し込みをして、実際に通ってみると読んだ内容とは大違い!
レベルが異なる生徒が20人もクラスに押し込まれ、発言の機会はなく授業は聞くだけ。
皆、レベルが異なるのに、教師は一番上のレベルに合わせるので、他の生徒には意味不明。さらには滞在先は約束されたいた内容ではなく、通学に1時間!
こんな学校が、どうしてあんなにいい評価になっていたのでしょう?
語学学校のカラクリ
フェイクニュース が溢れる今日、これは何も政治だけではありません。
日本からの生徒を呼び込みたい学校は日本人をアルバイトで雇い、
「今、私が通っている学校を紹介します。」
という記事をSNSを使って発信しています。当然、いい事しか書かれていませんから、そんな記事を信用して留学、数ヵ月後にはガッカリして帰国されることになります。
大事なのは情報を収集することではなく、膨大な情報の中からフェイクニュースを識別して、本当のインテリジェンスを見つけることです。
これができない限り、どんな(ビック)データも宝の持ち腐れです。
ドイツ滞在暦24年、ドイツに自費留学してドイツ語をA,B,Cから学習、ドイツの大学に進学、ドイツで就職、ドイツで起業したドイツの達人が、ドイツ語学校の見分け方を伝授いたします。
失敗する留学 – 安いからお勧め??
語学学校探しをする際、正しい学校の選び方を知らないと、最初に見るのは値段。
最悪の場合、値段だけ見て決定しまうケースも多いんです。これが失敗するドイツ留学の代表例です。何故、値段だけで決めてはいけないのか?
具体例を出します。
「ドイツでフォルクス ホーホ シューレに行けば、授業費が大幅に節約できます。」
と書いてるサイトがいくつも存在しています。実際に授業を体験することなく、値段だけ観て記事を書くので、このような「ドイツ留学のお勧め」になってしまいます。
「安いからお勧め」という書き方にはご注意ください。中身、質が一切考慮されていないからです。
失敗する留学 – 安い学校の何処が悪いの?
まずは教師から初めましょう。
フォルクス ホーホ シューレの先生は、小学校の先生や主婦が余った時間を活用するために、教師として応募したもの。
大学でドイツ語学んだとか、ドイツ語の教師の資格があるわけではなく、「ドイツ人だから母国語」という理由で採用されてます。
授業は日本の中学、高校の授業そっくりです。
先生は黒板を埋めるのが仕事。生徒が理解しているか、そんなことは二の次。びっしり埋まった黒板を見て安堵する教師。そして生徒は黒板に書かれたことを一生懸命書き写します。
でも、何のために書き写すのか?黒板に書かれたことを写しても、ドイツ語はこれぽっちも上達しません。
実際にドイツでフォルクス ホーホ シューレに通ったことがない方でなければ、こんな授業を「ドイツ留学のお勧め」と挙げることはできません。
そもそもそんな「お勧め」を書いている方は、「ドイツ留学経験者」でありながら、ドイツ語の習得に失敗した方です。
ドイツ語の習得に失敗したので、日本に帰国して仕事に就き、「ドイツ留学のお勧め」を本人の経験から書いてます。まさに失敗するドイツ留学の見本です。
どうかそんな方の、「安いからお勧め」には、ご注意ください。
値段だけで学校を決めてしまうと、確かにお金は節約できますが、「安かろう、悪かろう」で、無駄にお金を払って終わりになります。
では、どこを見て語学学校を判断すればいいのでしょう?
失敗する留学 – クラスの定員
語学学校をチェックする際は、クラスの定員が明記されているかどうかチェックしましょう。
日本の学校の授業を思い出してください。クラスに30人も生徒がいると、先生は個々の生徒の面倒を見る暇はなく、形にはまった黒板授業になります。ドイツ語のレッスンでも同じ。
クラスの人数はどんなに多くても18人まで!理想的なのは12~14名まで。
ちゃんとした学校はホームページに、「クラスは最高14名まで(夏季は16名)。」と明記しています。しかるにクラスに18人もいると契約違反になります。
契約に違反すると、
「契約内容と違うから払ったお金(の一部)を返してください。」
ということになります。しかし語学学校にしてみれば、14名で授業をするよりも、18名のほうが儲かります。
そこでクラスの定員を明記せず、大所帯のクラスで授業を行ないます。クラスの人数を最初から明記していないので、契約違反にはなりません。クラスの定員を明記していない学校は、最初から候補から外してください。
各レベル履修テスト
ちゃんとした学校は4週間、あるいは8週間おきに各レベル履修テストを行い、生徒が課題をクリアしているかチェックします。
課題を理解していないとテストに不合格、同じクラスを再履修することになります。
よくない学校はそのようなテストをしないで、生徒のレベル査定を曖昧にします。何故?こうすることで、同じレベルの生徒を多く創出することができます。
本当はA1, A2という別々のクラスを作る必要があるのに、レベルの異なる生徒をA2に押し込めば、クラスは20人を超える大所帯が誕生。お陰で学校は14名で授業を行なうよりも、45%も儲けを増やすことができます。
あなたがそのような学校の生徒で同じクラスに入れられたら、すでに習ったことを繰り返す授業になるか、あるいはレベルが高すぎて、何もわからない授業になります。
これではお金と時間の無駄です。そのような学校は、教育よりも儲けを優先しているので避けるべきです。
しかしドイツ語学校がちゃんと生徒をレベル分けしているか、これはネットではわかりません。そこで当社では、ドイツ各地を回って授業を査察、ちゃんとレベル分けしている学校にのみ、合格点を出しています。
語学学校はここを見る!難民受け入れ
日本でも報道されていたと思いますが、2015年には大量の難民がドイツにやってきました。
難民を社会に受け入れるため、政府は難民にドイツ語の授業を受けることを義務化しました。
お陰でドイツ語学校は、かってない大盛況。難民が「出席しました。」とサインをすると1時間あたり、8ユーロ少々の助成金が支給されます。
額面は高くないのですが、政府が支給するのでこれが手取りです。税金がかかりません。
すなわち難民を20人クラスに押し込めば、1時間170ユーロ以上の収入です。1日5時間で850ユーロ、1週間で4250ユーロ!1クラスだけで。
そこで難民をターゲットにしたドイツ語の語学学校が次々に誕生しました。
そんなドイツ語学校には、通いたくないと思います。しかしホームページでこの点をチェックしている人がどれだけいるでしょう。そして学校が難民を受け入れているか、難民の割合は?
これはホームページからではわかりません。そこで 当店では、ドイツ各地を回って学校を視察しています。尚、ゲーテ・インスティテュート等の有名な学校は難民を受け入れていません。
安くていい学校?
「ドイツ留学して同じドイツ語の授業を受けるなら、安いほうがいい!」
という気持ち、よくわかります。もし5っ星ホテルに3万円ではなく、7000円で泊まれるなら、誰でも7000円の5っ星ホテルに泊まります。
問題は、7000円で泊まれる5っ星ホテルがない事です。
ドイツ語の語学学校でも同じで、難民専門の二つ星の語学学校から、ゲーテのような5っ星の語学学校があります。
そして難民専門の語学学校の価格では、ゲーテには通えません。そもそも語学学校の授業料に大きな差は何処から来ているのか、考えたことがあるでしょうか。
値段の安い語学学校は、どうしてあんなに安いのでしょう。
方法1. 先生のお給料を安くする
大学でドイツ語を学んだ先生は大卒なので、お給料が高いです。これでは授業料が高くなってしまいます。
でも教師を最低賃金で雇えば9ユーロで済みます。では、誰が好んで最低賃金で働くでしょう?アルバイトだって自給の高い仕事を選びますよね?
それなのに最低賃金で働くのは、他に仕事なく、失業しているからです。
方法2. クラスの人数を増やす
値段の安い学校は1週間の授業を80ユーロ/週で提供しています。
これは1レッスンあたり4ユーロです。普通の学校ではこれでは採算が合いません。
でもクラスの人数を20名にすれば、1レッスンで80ユーロ、1週間1600ユーロ。これでやっと学校は黒字になります。これが安い語学学校学校の経営の秘密です。
「安くてもいい学校がある。」
と思われている方も多いのですが、現状は上述の通りです。資格のない人間を教師として雇い、20人もの大所帯の授業をする「いい学校」は存在していません。
失敗する留学 – レベルの高い学校 / 講師の授業とは?
「ゲーテのようなトップレベルの語学学校と、難民専門の語学学校、でも授業は同じドイツ語じゃないですか?」
と思われるかもしれませんが、実際には授業の中身が大きく違います。私が視察に行くといつも注目しているのが、教師の教え方です。
トップレベルの講師の教え方は、そうでない学校の講師と歴然の差があります。
1. 椅子には座らない!
ある教師は45分間、椅子に座ったまま授業をします。しかし椅子に座っているだけでは、生徒が授業の内容を把握しているかわかりません!
いい教師は椅子などには座らず、課題を出すと、各生徒が課題を理解しているか、一人ひとり見て回ります。
ひどいケースでは、生徒に課題を出すとテストの採点をする教師まで!
テストの配点は講師が家で自分の時間を使ってするものです。生徒がお金を払っている授業でするものではありません。そんな教師のいる学校は、いつも決まって値段の安いタンデム系列の学校です。
ゲーテで授業中に講師がテストの採点をするなんて、有り得ない光景です。
2. 大学式のドイツ語授業
一番ひどいのは大学のドイツ語の授業です。
「大学のドイツ語の授業は安くて質がいい!」
と思われてる方が大半ですが、実はその逆です。講師は授業の初めにプリントを配ります。学生は60分、その課題と格闘。残った30分で生徒が順番に回答を読み上げるのが、大学のドイツ語の授業です。
そんな授業だったらわざわざ授業に出なくても、自分で自習するのと変わりません。
ゲーテのようなトップレベル学校では、プリント課題はお金を払ってる授業ではなく、宿題にします。授業中には、何故、どの回答が正しいのか、これを生徒に教える授業を行います。だ
から生徒も何故、自分の回答が間違っていたのか、その理由を理解できるのでレベルアップにつながります。
3. 英語は使わない!
授業中、
「この単語の意味は何?」
と聞かれて、英語で回答する講師がいます。生徒から質問が出たら、
「誰か知っている人は居る? 」
と聞けば、他の生徒も授業に参加するアクテイブな授業になり、やる気が増します。あるいは生徒が理解しているドイツ語を使って説明するのが、一流の教師です。
勿論、すべての質問で生徒に聞くことはできませんが、何でもかんでも英語で済ます講師は、やる気のないサインです。
4. 公平に発言の機会与える
講師は一人一人の生徒に割く時間を公平に分配しなくてはなりません。
ある一人の生徒が出来がいいからといって、彼、彼女にばかり回答させていると、講師には都合がいいですが、他に生徒のレベルアップにつながらず、退屈な授業になります。
質のいい授業を行う講師はその辺をちゃんと理解しており、滅多に発言しない日本人を見ると、
「日本ではどうなっているのか、皆に説明してくれ。」
とちゃんと発言の機会をふってきます。私が視察に行くと、講師がどうやって日本人のような自らは進んで発言しようとしない生徒に、発言の機会を与えているか写真を撮るフリをしてチェックしいます。
一度、ケルンの安い語学学校に視察に行くと、ちょうど当社のお客さんのいるクラスでしたが、講師はお気に入りの生徒と話すだけ。
日本人には全く発言の機会を与えていないので、学校長に苦情を言ったことがありました。
5. 最低人数でも授業を行う!
上述の通り、トップの語学学校はクラスの定員を明記、生徒のレベルチェックを行なって、細かくレベルの異なるクラスを設けています。
14名が定員なのに、10名しか集まらないこともあります。そうなると語学学校にとって赤字ですが、それでもゲーテなのどのトップの学校では10名で授業を行います。
一方、難民専門の二つ星の語学学校では、「生徒が集らなかったので、コースはキャンセル。」と一方的にコースをキャンセルします。ここが一流の学校と三流の学校の違いです。
ここだけは避けよう! 語学学校 ブラックリスト
「こちらの(安い)学校を手配してもらえませんか。」
というメールをいただくことがあります。これまではお断りしていましたが、別件で弊社をご利用いただいたお客さんからのたっての依頼。でやむなくSprach〇telierというベルリンの語学学校を手配することになりました。
視察していないので、本当に存在しているのかさえもわらず不安でしたが、「どうしてもここに通いたい。」というお客さんの要望なので、心配を無視して手配しました。
ところがお客さんがコース開始日に学校に行くと、「授業はない!」と言われて追い返されてしまいました。半泣き状態で、「学校から追い返されました。」と弊社にクレームが入って来ます。
「だから言わんこっちゃない。」
と思いながら学校に電話すると、電話に出てきた女性は、
「参加者が集まらなかったので、授業は行われません。」
と怒っています。
「コースが挙行されないなら、どうしてあらかじめ連絡しないのですか。お客さんはわざわざ日本から来ているのですよ!」
と尋ねると、
「それは私の責任じゃない。」
と言うので、
「では誰の責任ですか。お客さんですか。」
と言うと電話が切れ (ドイツ人の必殺技!)以後、何度電話しても、すぐに電話を切られてしまう状態。
語学学校も倒産する!
なんてひどい学校!と思われるかもしれませんが、これはまだいい方です。
2005年11月4日(火曜日)に、フライブルクで語学学校 Krammer が倒産しました。
月曜日は授業があったらしいですが、火曜日に生徒が学校に行くと学校は閉まっており、生徒が払った費用を持っての「夜逃げ」のパターンでした。
「安いのでこの学校を手配してください。」
という依頼が弊社にも数多く来ましたが、ベルリンの語学学校で懲りて、
「視察していない学校の手配はできかねます。」
と姿勢を崩さなかったのが幸い。弊社、何よりも弊社のお客様には被害はありませんでした。
「この学校、安くていい!」
と自分で申し込んだ生徒はお金をなくしただけでなく、ステイ先へのお金も持ち逃げしたので、その場で行き場がなくなるという悲惨な状況が生じました。
こうした事態を避けるため、弊社では視察してない語学学校、視察しても査定に合格しなかった学校の手配はお断りしています。
ちなみに弊社のブラックリストに載っている語学学校は、前出の学校に加え、マンハイムの〇ambio、フライブルクの〇uer Sprachzentrum、それにベルリンの〇artckschuleなどなど。
悪い事は言いません。ネットだけで判断しないで、語学学校選びはドイツの達人 Pfadfinder24 にお任せください。
ドイツ語のレベル
日本では語学のレベルは初級、中級、上級の3つに分かれれる事が多いですが、実際にはもっと複雑です。
まず初級(A)は初級1(A-1)と初級2(A-2)に分かれています。中級(B)は中級1(B-1)と中級2(B-2)に分かれています。上級(C)は上級1(C-1)と上級2(C-2)に分かれています。
目安としてA-1レベルを終了達するはおよそ240授業時間必要で、A-2を終了するにはやはり240時間が必要です。
つまり大学入学レベルのC1に達するには最低960授業時間、週20コマの授業であれば48週は必要になります。
又、一口にA-1レベルと言っても、100授業時間の生徒と200授業時間の生徒では、レベルに大きな差があります。
この為、A-1レベルの生徒をひとつのクラスに押し込むと、レベルが揃っておらず、授業が効率的に進みません。
そこでちゃんとした学校ではA-1レベルをさらに2つのレベルに分けて、A1-1とA1-2に分けています。
当然、A2のレベルも同様にA2-1,A2-2という具合に分かれて、全部で12クラスに分かれています。
この為、語学学校では生徒のレベルを診断する際、初級、中級という言い方をしないで、A1あるいはA1-2という査定をします。語学学校のコースを終了すると終了証が発行されますが、
この終了証にどのレベルまで終了したか書かれています。
これで自分がどのレベルまで上達したのか見極める事ができます。