今回紹介する 自由ベルリン大学 は、ベルリンは勿論、ドイツを代表する大学のひとつ。
夏季になると海外の外国人を対象にした、サマーコースを開催しています。
以前は宿泊施設も手配してくれたのに、2019年からは授業のみのコースに。
そして2020年からはコロナ禍の為に休講。
2023年からはコースが復活しましたが、授業のみ!
目次
自由ベルリン大学 / Freie Universität Berlin
自由ベルリン大学の正式名称は、
“Freie Universität Berlin”(略称”FU Berlin”)
です。
それでもまだ長いと感じる人は”FUB”と呼びます。
でも略称は、大学生の間でしか通じません。
自由ベルリン大学が設置されたのは、まだ占領下の1948年です。
というのも当時のベルリン大学、今日のフンボルト大学がソビエトの占領地域になってしまいました。
そこで
「共産主義の大学」
に対抗するために、西ベルリンに新しく大学が建設されることに。
ドイツで名門大学と言えばゲッテインゲン大学、テュービンゲン大学、それにハイデルベルク大学のような歴史のある大学であることが多いですが、自由ベルリン大学は稀な例外。
70年ほどの歴史しかありませんが、ドイツ政府の主導で始まったエリート大学制度に2012年と2017年連続で選出された名門大学です。
大学の特徴
自由ベルリン大学は “Volluniversität”(総合大学)です。
現在登録している学生数は、3万8千人を超える巨大な大学です。
2年前は、
「3万6千人の、、、。」
と書いたので、2年で2000人も学生数が増えています。
これだけ学生の数が多ければ、その課程/学科の多さも学生の数に比例、150もの学科を提供しています。
他の大学で見つからない学科も、通常は自由ベルリン、あるいはフンボルト大学で探せば見つかります。
Charité
ドイツには数多くの著名な大学病院があります。
その中でも著名でなのがベルリンの”Charité”(シャリテーと読んでください。)病院です。
この機会に説明しておくと、シャリテーとはフランス語で隣人愛、恵の心という意味。
3000ものベットがある欧州でも最も大きな病院のひとつで、ノーベル賞医学賞を受賞した学者も輩出している大学病院です。
ドイツ統一後、自由ベルリン大学とフンボルト大学の医学部が合併されて誕生したのが、このシャリテーです。
植物園 / Botanischer Garten
生物学がある大学では、ほぼ間違いなく植物園があります。
私が通ったデユッセルドルフ大学にも、いつの青々をした葉っぱをつけたジャングルのような植物園(ドイツは寒いのでガラス張りの構造)がありました。
ここ、自由ベルリン大学の植物園はとにかくでかい。
なんと43ヘクターという欧州で一番の大きさを誇り、いろ~んな植物が栽培されています。
暇なときは遠足、散歩にどうぞ。
自由ベルリン大学 サマーコース【授業のみ!】
自由ベルリン大学のサマーコースは、これまで市内のホテルを滞在先に使用していました。
その結果費用が膨らみ、2000ユーロを超えるドイツで一番高価な大学のサマーコースでした。
その反省からか、
2023年以降、
「授業のみのコース」
です。
このため、ご自身でベルリンの宿泊先を手配できる方のみ、参加可能です。
自由ベルリン大学 サマーコース 詳細
自由ベルリン大学のサマーコースは、
その他、コース日程や参加条件、料金などは以下の表をご覧ください。
大学季節コース質問集
皆さん、同じ疑問を抱えておられます。
これまでお問い合わせいただいた人気の質問をここに挙げておきました。
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お問い合わせ & お申込み
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街の紹介
皆さんご存知のベルリンは、人口365万人を抱えるドイツで一番の大都市です。
まだ10年前は、
「首都なのに、こんなに家賃が安い!」
と言われていました。
当時、留学先で人気なのはミュンヘンかフライブルクで、ベルリンはまだまだ後塵を拝んでました。
ところがベルリンの魅力が再発見されてから、人口の流入が止まりません。
毎年、2万人も人口が増えています。
これを知ってか、知らないでか、日本人に人気の留学先もベルリンとミュンヘンが拮抗しています。
一体、ベルリンの何がそんなに魅力的なんでしょう。
ベルリンの魅力
ドイツ人はもとより、世界中の人を引き付けるので、ベルリンの魅力はひとつやふたつではありません。
でも間違いなく最大の魅力のひとつが、ベルリンのリベラルな風潮です。
伝統や前例にとらわれず、新しい物を取り入れていこうという気運は、あの頭の固い官庁から、ベルリンに住む住人に至るまで共通する兆候です。
例えばドイツ滞在の鬼門、滞在ビザの申請。
とりわけ保守的な風潮のバイエルン州では、滞在ビザの取得がとても大変です。
とにかく頭が固くて、日本の役所とまさに互角の存在です。
ところがおかしな外国人も多いのに、ベルリンの外人局はビザ発給の審査の緩~い事!
「外国人は犯罪者」
みたいな受け方をするのが南の風潮ですが、
「まずはチャンスを与えて、どんな人か見てみよう。」
と考えるのがベルリン風。
保守ガチガチの日本からベルリンに来ると、あまりのリベラルさに、「自由」という言葉の意味を実感することができます。
ベルリン新空港(BER)
手抜き工事で完成が10年も遅れ、
「Brexitが先か、それとも新空港完成か?」
など、ありとあらゆるジョークの対象になっていたベルリン新空港。
「どうせまた遅れるだろう。」
と誰も本気にしてたいなかったコロナ禍のまっただ中の2020年、オープンしてしまいました。
地下に空港駅があり、ここからAirport Express (FEX)に乗れば30分で中央駅まで出れます!
公共交通機関
ベルリンはドイツの首都ですので、公共交通機関が十分に発達しています。
路面電車から地下鉄にバス、鉄道駅まで、縦横無尽に路線が巡らされています。
おまけに週末になると終電はなく、24時間営業中!
流石、ベルリン。
乗り換えの拠点は
- 中央駅
- フリードリヒ通り駅
- アレクサンダー広場駅
などです。
自由ベルリン大学に行く際は、
「どのキャンパスに行くか」
に注意してください。
広大な地域にキャンパスが点在していますので、
「FU ベルリンまで」
とタクシーに言っても、
「住所を教えて。」
と言われます。