今回紹介するのは テュービンゲン大学 で行われるサマーコースです。
日本では知られていませんが、テュービンゲンはシュトットガルトの南30kmにある風光明媚な大学町。
サマーコースと言えば何処の大学でも
「滅茶苦茶日本人が多いっ!」
中、トリアー大学と並んで
「えっつ、これだけ?」
と、日本人が少ない大学です。
目次
テュービンゲン大学 – ドイツのエリート大学
テュービンゲン大学の正式名称は
“Eberhard Karls Universität Tübingen”(エバーハルト カールス ウニバージテート テュービンゲン)
です。
普通は無理しないで、
“Uni Tübingen”(テュービンゲン大学)
と呼ばれています。
ややこしい名前は、大学を創設したヴュルテンベルク伯爵が原因です。
年代は大雑把に言って、
「ドイツ最古の大学」
と威張っているハイデルベルク大学の100年後(正確には1477年)。
ドイツの大学の中でも古い大学のひとつです。
近くには州都のシュトットガルト大学があり、
ライバル争いが絶えません。
が、現時点ではテュービンゲン大学の勝ち。
ドイツ政府のエリート大学選抜制度にて、テュービンゲン大学はドイツのエリート大学に選ばれました。
大学創設
テュービンゲン大学創設の後押しをしたのは、よりによってオーストリア公爵(の妻)でした。
話は15世紀まで遡ります。
テュービンゲンはすでに当時、修道院や才能に恵まれた子弟のラテン語学校など宗教教育の中心地でした。
そこで当時、ジンデルフィンゲンンにあった修道院を、
「テュービンゲンに移そう!」
と言い出したのが、オーストリア公爵(の妻)のメヒティルト。
1476年、ローマ教皇から修道院引っ越しの許可が出ます。
実はこの修道院がその後のテュービンゲン大学になるんです。
メヒティルトはフライブルク大学創設の
「影の貢献者」
で、大学創設の手順は
「勝手知ったる物」
でした。
そこでテュービンゲン大学創設の希望を、息子のヴュルテンベルク公爵のエバーハルトに託します。
こうして修道院の引っ越しからわずか1年後の1477年、エバーハルト テュービンゲン大学が設立されました。
1769年、ヴュルテンベルク公爵のカール オイゲンが自ら大学総長に就任。
すると自分の名前を大学名に加えたため、
「エバーハルト カールス テュービンゲン大学」
というややこしい名前になりました。
大学の特徴
元々、修道院から発展した大学なので、テュービンゲン大学は文系の学部が多いのが特徴です。
今、テュービンゲン大学に登録している学生の数は2万7000人を超えます。
又、古い大学の特徴として、
“Studentenverbindung”(学生組合)
が数多く存在しています。
この学生組合とっても歴史の古いもの。
中世には、武装して街を防衛する防衛隊の任務も担っていました。
一種の騎士団ですね。
その学生組合は当時、街から譲渡された利権や建物を今でも所有しています。
例えば、テュービンゲン観光で欠かせないネッカー河をカヌーで下る観光事業。
河を料金を取って搬送する営業権益を持っているのは、この学生組合です。
別の学生組合は、学生寮なども運営しています。
テュービンゲン大学の学生寮に入れない場合は、この学生組合に空き部屋を尋ねてみることもできます。
ただし部屋の利用条件は学生組合に構成員として加盟すること。
加盟すると、かって街を守っていたので、これに備えてさまざまな鍛錬(フェンシングなど)を練習する義務も生まれます。
街の紹介 – 風光明媚な大学町
テュービンゲンはネッカー河畔ある、中世の趣を残した綺麗な街です。
とりわけネッカー河畔に並ぶ家屋の光景は見事で、ため息が出るほど美しいです。
でも美しいのは、ネッカー河畔だけじゃない!
途中で建設が中止されたため、ずんぐりむっくりの聖ゲオルグ教会の尖塔は、それでも街を一望できる見晴らしのよさ!
テュービンゲンの旧市街の中心にある市場には、見事に木枠組まれた骸骨屋敷が所せましと並んでいます。
とりわけここに建つ市庁舎は立派で、何度見ても飽きません。
ドイツ各地にネプチューン噴水がありますが、テュービンゲン市庁舎前のネプチューン噴水はドイツで一番立派なもの。
そして丘の上にはテュービンゲンのお城があり、見所たくさんです。
アクセスデータ
テュービンゲンの最寄空港はシュトゥトガルト空港です。
空港から828番のバスがテュービンゲン中央駅まで出ています。
所要時間は、渋滞がなければ50分。
シュトットガルト空港は地方空港なので、フランクフルトからシュトットガルトに飛ぶのは効率が悪いです。
フランクフルト空港から電車でテュービンゲンに行けば、接続がよければ2時間、悪くても3時間でテュービンゲンまで行けます。
フランクフルト空港から最シュトゥトガルト空港までの乗り換え便を待っている間に、電車で着いちゃいます。
市内交通
テュービンゲンの人口はたったの9万1000人ほど。
その1/3が大学生か、大学関係者。
人口が少ないので路面電車は走っていません。
その代わりバスが市内を走っています。
テュービンゲン大学 サマーコース
最近は宿泊施設の手配をやめて、
「コースだけ。」
の大学が多い中、テュービンゲン大学はちゃんと宿泊施設まで手配してくれます。
おまけにコース費用は、フライブルク大学のサマーコースよりも断然お得で、これに市内の定期券まで込み。
ただし!
- シーツ
- 布団カバー
- 枕カバー
は持参くださいとの事。
勿論、現地でも買えますが、鞄に余裕があれば寝具カバーを持参してください。
ドイツのマットレスは 90x200cm、掛布団は135x200cm、枕は80x80cm。
枕以外は、日本とほぼ同じサイズです。
これまでは10ユーロでレンタルできましたが、今年も現地でレンタルできるか不明です。
又、コースにちゃんと参加した履修者には、テュービンゲン大学の単位が最大で5単位までもらえます!
特徴
テュービンゲン大学サマーコースの特徴は、日本人の数が少ない点。
日本では無名ですからね。
唯一の難点はテュービンゲンまでのアクセスです。
が、フランクフルト空港からの移動ならフライブルクとそれほど大差なし!
だったらフライブルクよりも安くて、フライブルクよりも綺麗な大学町、テュービンゲンで夏を過ごしてみませんか?
坂道で足腰、鍛えられますよ!
ドイツ語のレベル
テュービンゲン大学では、ドイツ語の初級者向けのクラスは開校されません。
A2 レベルからの方の参加が可能になります。
A2レベルとは、ドイツ語の学習時間で200時間ほど。
独文科の学生でも8か月ほど近くかかる計算になります。
ご安心ください。
語学学校はホームページで、無償のドイツ語の査定テストを用意しています。
そちらのページでテストを受ければ、自分のレベルがわかります。
一番便利なのが、ブレーメンの語学学校 CASAが提供している無料のドイツ語の査定テストです。
辞書などを使用せず、A2レベルに合格すれば、入学資格を満たします。
テュービンゲン大学 サマーコース 詳細
大学季節コース質問集
皆さん、初めて大学のコースに参加されるのでいろんな疑問を抱えておられます。
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