ドイツの大学に正規留学 しよう!
そんな決意をした果敢な日本人が
「こぞって犯す失敗」
があります。
ほぼ例外はなし。
あまりにひどいので、ドイツの達人が正しいドイツの大学出願について解説いたします。
目次
ドイツの大学に正規留学 – 日本人がこぞって犯す失敗とは?
日本人が
「ドイツの大学に正規留学しよう!」」
そう思い立つと、ほとんどのケースで日本語で検索することから始めます。
コレに違和感を感じたことはありませんか。
「いや、別に~。」
と思ったアナタ!
かって日本で大学に出願したとき、ブログで試験科目や試験日など確認しましたか?
直接、大学のサイトで受験科目など確認したと思います。
しかしドイツの大学に正規留学となると、大学のホームページを読んで、ここから必要な情報を入手しようとする人は稀。
でもドイツの大学は日本語のサイトなんでもっていませんから、日本語で検索してヒットするのはブログです。
そんなブログを読んだ日本人は、そこに書かれている内容をまるで
「聖書」
のごとく固く信じています。
これが上述の
「日本人がこぞって犯す失敗」
です。
これが原因となり引き起こされた誤解が
「ドイツ大学伝説」
です。
第一歩は正確な情報収集から
もしドイツの大学に正規留学したいなら、
そこには
「EU外からの外国人の入学希望者」
という項目があり、
- 入学条件
- 出願書類
- 出願時期
- ドイツ語の能力に関して
- その他の注意点
など出願に欠かせない内容が、説明されています。
大事な大学出願です。
他人任せにしないで、ちゃんと自分で読みましょう。
大学に通うと
「もう嫌!」
というほど文献を読むことになります。
なのに入学要項さえ読めないようでは、仮にドイツの大学に入学できても卒業はできません。
ドイツの大学伝説
しかし!
ドイツ語を習っている時点で、大学のドイツ語のホームページを読むのはしんどい。
ほとんどの大学では英語のページも用意していますが、これも敬遠されてしまいます。
結果、日本語で検索して、ドイツの大学の正規留学に関する情報を得ようとされる方が大半です。
そんな検索でヒットするのは怪しげなブログ。
これを読んで、自分に都合のいい内容が見つかると、
「これがドイツの大学に正規留学する正しい情報だ!」
と確信。
これが原因で日本人の間では
- ドイツの大学はすべて国立です。
- ドイツの大学なら学費無料です。
- 共通テストで62%の得点を挙げれば、高卒でも入学できます!
なんて
「ドイツの大学伝説」
が存在しています。
ご覧になったことがある方も、多いと思います。
信じている方も少なくないですが、事実は異なります。
ドイツの大学はすべて国立説
私がドイツに留学する前からまことしやかに語られていたのが、
「ドイツの大学はすべて国立説」
です。
ドイツは連邦制なので(*1)、教育はそれぞれの州の管轄になります。
州が学校を運営していますので、州立大学です。
そして州は大学で提供される
- 専攻
- 学部
- 入学基準
- 出願時期
など、独自のルールを採用しています。
結果、大学により規則が異なります。
ですから
「ドイツの大学では。」
という言い方は、100%誤りです。
ドイツの教育システムは、日本のように中央政府が全国共通のシステムを決める形ではありません(*2)。
ドイツの大学は学費無料説
もうひとつの人気のデマが、ドイツの大学は学費無料説。
ドイツ国籍、あるいはEU加盟国の国籍を有していれば、確かに学費は無料です。
でもバーデン ヴュルテンベルク州では、EU外の外国人はゼミあたり1500ユーロの学費を払わなければなりません。
その他、ある年齢に達したら学費がかかる大学など、州によりさまざまです。
共通テストで62%の得点説
ほぼ毎週、
「高卒ですが、共通テストで62%の得点を上げれば入学できると聞きました。」
というお問い合わせをいただきます。
信じられないと思いますが、嘘です。
世の中
「建前と本音」
があります。
共通テストで62%の得点は、建前です。
その建前を信用して出願すると、ドイツの大学は
「入学資格を満たしません。」
と判断します。
これが本音です。
稀な例外を除き、
ドイツの大学に編入したいっ!
もうひとつ
「ドイツの大学伝説」
を紹介しておきます。
それは
「ドイツの大学に編入したい!」
というもの。
これのどこが誤解なのか、おわかりになりますか。
まずは日本の状況をみてみましょう。
日本の有名大学は偏差値が高いので入学が難しい、、。
そこでどこかの入学し易い私立大学に入学。
1年後、
「東京大学に行きたい!」
と思えば、途中から東京大学に編入できるでしょうか?
できませんよね?
そもそも日本国内でも大学に編入ができないのに、教育システムが全く異なるドイツの大学には編入できる筈がありません。
こうした誤解は、大学のホームページで入学要綱をチェックせず
「できるんじゃない?」
との思い込みで留学準備を始めることに起因しています。
そしてその
「思い込み」
は、ドイツの大学への編入だけではありません。
入学要綱から出願書類まで、ほとんど誤解されています。
正規留学の情報を収集されるなら、まずは大学のホームページを読んで正確な情報を収集してください。
修士課程に入学したい!?
もうひとつ人気の誤解を紹介しておきます。
それは、
「日本の大学を卒業したら、ミュンヘン工科大学の修士課程に入学したいっ!」
というものです。
何処が誤解なのかわかりますか?
日本の大学の”Bachelor”では駄目なんです。
「そんなの嘘!」
と思われる方、今のうちにドイツの大学に問い合わせをして、事実確認をしておきましょう。
例外その一
ドイツでは、
「例外が規則の有効性を証明する。」
なんて、洒落た言い方があります。
修士課程への出願でも、2つばかり例外があります。
まずはお金のかからない方法から。
パートナーシップを結んでいるドイツの大学は(多分)、日本の資格を認めてくれます。
そこでまずはパートナーシップを結んでいるドイツの大学に入学して、規制事実を作っちゃいましょう。
規制事実があれば、後から希望の大学に「転校」することが可能になります。
例外その二
次にお金のかかる方法をご案内します。
そもそもドイツの大学の修士課程に入学できないのは、
「日本の大学卒業資格が、ドイツの大学の”Bachelor”と同等の質かどうか、わからない。」
と言うのが原因です。
「わからぬなら、わかせればよい。」
わけです。
ドイツには外国の資格を査定する機関、
“Die Zentralstelle für ausländisches Bildungswesen”
通称 ZAB があります。
ここでお金を払って査定してもらい、
「ドイツの資格と同等である。」
という評価が出れば、ドイツの大学で修士課程に入学できます(*3)。
「自分ではできないっ!」
と言われる方は、当社の大学出願サポートをご利用いただければ、代行して査定してもらいます。
ドイツの大学に正規留学 – 問い合わせ先
ドイツの大学に正規留学に関して、問い合わせ先はドイツの大学になります。
日本語で聞ける利便さからDAADに尋ねる方が多いです。
しかしDAAD は大学ではありません。
このため、
確実なことを知るには、入学審査を行なう大学に問い合わせる必要があります。
ここからが問題。
言葉の壁 – 問い合わせはドイツ語で書く!
最初の問題は言葉。
ドイツの大学に日本語でメールを送っても、返事は来ません。
英語も似たり寄ったり。
メールはドイツ語で書く必要があるのですが、ドイツ語で文章が書ける人は少ないです。
苦労してドイツ語でメールを書いても、ドイツ語の文章になっておらず、相手には意味が伝わりません。
意味がわからないので、
もし返事が届いても、
「正規留学の詳細は大学のホームページを見てください。」
としか書かれていません。
ドイツの大学に正規留学 – 日本人が犯す出願時の間違い
そこで大学のホームページを見て、ドイツの大学への正規留学について調べるわけですが、そこに待ち受けているのは難解なドイツ語です。
大学入学資格を持つドイツ人向けに書いているので、何度読んでも質問の意味がわからない事が度々あります。
問題はドイツ語だけではなく、日本とドイツの社会システムの大きな相違にもあります。
日本と違いドイツは移民の国。
入学要綱には、
“Asyl”(移民)
という言葉が、そこらかしこ出てきます。
しかし日本は移民を受け入れない国なので、質問の意味さえも理解できません。
難解な官庁用語
ドイツの大学に正規留学する際に遭遇する難関なドイツは、
「官庁用語」
です。
自分で正規留学の願書を作成された経験のある方なら、
“Ist Ihnen in der BRD Asylrecht gewährt worden?”
という質問に頭をかしげた経験をお持ちの事と思います。
これがまさに、
「あなたは認定された移民ですか。」
という質問です。
まだドイツ語を学習中の身分で質問の意味を理解して、完璧な願書を作成することは至難の技です。
あなたの故国でも学べますか?
正規留学の願書の中に、
“Kann der beantragte Studiengang im Heimatland studiert werden?”
すなわち
「選択した学科はあなたの故国でも学べますか。」
という質問があります。
回答を
“Ja”
か、
“Nein”
で選ぶ必要があります。
どう回答するのが正解でしょう?
(例えば)ドイツ文献学 / Deutsche Philologie を専攻に選んだ場合、
“Ja”
で回答する人が多いです。
これはよろしくありません。
この質問は、
「故国でも学べるなら、ドイツに来ないで故国で学んでください。」
という(隠れた)意味を含めた質問だからです。
皆まで言えば、日本で学ぶドイツ文学と”Deutsche Philologie”は名前が似ているだけで、全くの別物です。
このように簡単な質問一つをとっても、その質問の本当の意味を知らないと、正しい正規留学の願書は書けません。
成績が余程優秀であれば、これらの質問にどんな回答をしても、結果には大きく左右しません。
でもそうでない場合、少しでも有利になるように願書を書いて、入学の確率を高めることが必要です。
高校卒業後 ドイツの大学に正規留学 する方法
上で書いた通り、当社に寄せられるお問い合わせで一番数が多いのは、
「日本の高校を卒業後、ドイツの大学への正規留学を考えています。ついては、、。」
というものです。
しかし
異論はあると思いますが、これが現状です。
すると、
「では、高卒でも正規留学できるドイツの大学を教えてください。」
というお問い合わせをいただきます。
そのような大学はありません。
ではどうすればいいのでしょう?
大学入学準備コース / Studienkolleg
ドイツの大学への直接の入学資格を持っていない方が、入学資格獲得ために通うのが、
“Studienkolleg”(シュトウーデイエン コレーク)
という名前の大学入学準備コースです。
言うなれば国立、もとい、州立の大学入学予備校ですね。
入学要綱のご案内をご希望の方は、大学出願サポート(有償)をご利用ください。
無料で知りたい方は、以下のホームページからご自身で情報収集してください。
出願書類の不備 – 直筆サインがない!
何と言ってもドイツの大学に出願される際の最も頻繁なトラブルは、出願書類に関するもの。
その原因はドイツと日本との慣習の違いです。
ドイツに住んだことがない方には、ドイツの大学に正規留学するのに欠かせない正しい書類の準備さえ出来ません。
そんな書類を送ると、
「書類不備。」
と書かれて書類が戻ってくるか、メールが届き、
「書類不備の為、出願書類は破棄します。」
と書かれています。
そうなると次回の出願まで半年、あるいは1年も待たなくてはなりません。
とアドバイスをしても、
って方が大半です。
この思い込みが原因で、書類の不備で失敗される方がとても多いです。
多くの方は大学に発行してもらった書類を、そのまま送ります。
中にはご丁寧に封筒に入れたままで(*4)。
その封筒に入っている大学発行の書類には、直筆サインがありません!
なのに日本の大学はサインを印刷で済ますという、世界に例のない方式を採用しています。
これが原因で、
「コピーされた書類は不可です。」
と出願が却下されます。
日本の大学の頑固な抵抗
ドイツの大学から、
「直筆サインがない書類は無効です。」
と書かれた回答をもらい、大学の学生課で直筆サインをもらおうと努力する学生さん。
しかしそこで遭遇するのは日本の大学の頑固な抵抗。
少なくとも当社では、直筆サインをもらうことに成功した例を知りません。
「じゃ、絶対に留学できないじゃないですか!」
と思いますよね。
ところが日本の大学が発行した直筆サインなしの書類で、ドイツの大学に正規留学できる方法があります!
ここから先は企業秘密なので明かせませんが、
「大学が直筆サインを入れてくれない!」
とお嘆きの方は、ドイツの達人にお任せください(*5)。
締め切り直前での出願
半世紀も前からドイツの大学に正規留学する場合、夏ゼミは7月15日、冬ゼミは1月15日が出願の締め切りです(*6)。
締め切りはご存知の筈なのに、直前にならないと出願の準備をされないケースがとても多いです。
ギリギリになってから、
「締め切り日の消印があれば、大丈夫ですか。」
と、お問い合わせいただきます。
駄目です。
締め切り日に大学必着です。
すると、
「私だけ、締め切りを伸ばしてもらえませんか。」
とお尋ねいただきます。
駄目です。
出願時期は初めからわかっているので、出願を締め切り直前まで遅らせず、早めに出願準備にかかりましょう。
早めの出願は超有利!- ドイツの大学に正規留学
今年、珍しく5月に
「フライブルク大学に入学したいので、出願代行をお願いしたい。」
との依頼をいただきました。
通常は自分で出願にトライ、
「駄目です。」
と断られてから、
「助けて!」
と、7月になってからお申込みが殺到します(*7)。
なのにまだ5月、それも自分でトライせず最初から、
「お願いします。」
というのは、ここ10年で初めて!
5月末には願書を作成して、大学に郵送しました。
6月初めには、入学許可証が届きました!
このように早めに出願すると、超有利です。
大学の職員は残業をしたくありません。
そこで早めに届いた願書を処理して、入学条件を満たしていればさっさと入学許可証を送付するんです。
これが7月になると入学枠は残りわずか、すると成績順で入学を決めていくので、
「普通の成績」
の方には不利になります。
専攻の組み合わせ
日本では出願に際して、(例えば)ドイツ文学部を専攻するだけ。
すると大学が(勝手に)その他に取得しなければならない単位、専攻を決めます。
ドイツの大学では、すべて自分で選びます。
ですから、
「ドイツ文学部を選べばいい。」
というものではありません。
ドイツの大学に正規留学するなら、他に
“Nebenfach”(副専攻)
を選ばなくてはなりません。
でも主専攻がドイツ文学で、副専攻が数学という選び方はできません。
専攻の組み合わせにはルールがあり、副専攻にできる専攻は決まっています。
これを無視して自分の好きな専攻を選んだり、副専攻を選んでいないと、その時点で願書は書類不備となります。
大学と専門大学って何が違うの?
「ドイツの大学」
と皆さん一口に言いますが、ドイツには
- Universität(大学)
- Fachhochschule(専門大学)
という二種類の大学があります。
前者は
「大学」
と聞けば、誰もが想像する総合大学です。
では専門大学とは何?
そもそも違いはあるの?
ここでは単純ながら、滅多に考えないテーマについて解説します。
ドイツの大学に正規留学 専門大学とは?
ドイツにある
”Fachhochschule”(専門大学)
は英語圏にある
“University of Applied Sciences”
のドイツ版です。
総合大学と専門大学との違いはその専門性です。
総合大学では一般教養にも重点が置かれますが、専門大学ではその科目に絞った専門家を育てるのが役目でした。
ドイツ語には
“Fachidiot”(専門馬鹿)
という表現があります。
その分野の研究では一人者だが、一般生活では一人では満足に生活もできない人を指します。
そんな(?)専門家を育てるのが専門大学です。
専門大学を簡素に
“Hochschule”
と呼ぶ場合もありますが、 これは”Fach”を抜いて短く呼んでいるだけです。
中身は同じです。
そして専門大学を卒業すると
“Bachelor”
よりもひとつ上の学位
“Diplom”
が取得できました。
その道の専門家を育てるのが、この大学の役目でした。
違いは(実質)なし?
上述の文章が過去形になっているので、推測された方もおられると思います。
欧州統合の余波は、ドイツの大学制度にも及びました。
加盟国が独自の学位を導入していると、加盟国内での学生の移動を妨げます。
そこでボローニャ プロセスという制度により、EU内全域の大学に
“Bachelor”(バチラー制度)
が導入されました。
これはドイツの専門大学にも導入され、取得する学位はバチラーになりました。
これにより学位の面では、違いはなくなりました。
唯一の違いは、今でも大学での講義の目標が一般知識よりも、専門性に重点が置かれている点です。
ドイツの大学紹介【30選】 総合大学から芸大・体育大学まで
現在、ドイツには426の大学があります。
全部、ここで紹介することができないのは、自明の理。
そこで総合大学から芸体・体育大学まで、日本人の需要の多い大学に絞り、ドイツの大学紹介【30選】を作成しました。
芸大・バレエ & 体育大学 – ドイツの大学に正規留学
ドイツには数多くの有名な州立の芸大・バレエ & 体育大学があります。
全部紹介するのは無理なので、ここではその中でも有名な大学に絞ってご紹介いたします。
今後、徐々に増やしていきますがまずは4大学。
デユッセルドルフ芸術大学 / Kunstakademie Düsseldorf
ドイツの芸大と言えば、(日本では)デユッセルドルフの芸術大学!
と言われるほど有名な大学です。
入学希望者が多い上、入学枠が狭いので、ドイツの芸大の中でも難関の大学です。
加えてホームページが滅茶苦茶な作りで、何処に見たい情報があるのか私にもわからない。
おまけに大学職員には英語が通じない、、。
フォルクヴァンク芸術大学 / Folkwang Universität der Künste
デユッセルドルフのお隣、エッセンにある芸術大学がこのフォルクヴァンク芸術大学。
音楽からクラシック ダンス、デザイン、写真など、さまざまな専攻があるのが特徴です。
入学条件も「ゆるい」ので、お勧めしたい大学です。
ただし!
エッセンは風光明媚な町じゃないです、。
ドイツ体育大学ケルン / Deutsche Sporthochschule Köln
日本でも有名な
「ドイツの体育大学」
と言えばここ、ドイツ体育大学ケルン。
トレーナー希望者からマネージメント職まで。
スポーツに関するさまざまな分野の専攻を提供しています。
ケルン大学の歴史から、その専攻までご紹介いたします。
マンハイム バレエ アカデミー / Akademies des Tanzes
マンハイムにある芸大がこれ。
日本でクラシック バレエを習っている人には憧れの大学です。
2023年までは
“Akademie des Tanzes”(バレエ アカデミー)
という名前でした。
何故か2024から
“Die Staatliche Hochschule für Musik und Darstellende Kunst Mannheim”
に変わりました。
あまりに名前が長いので、ここでは敢えて
「マンハイム バレエ アカデミー」
と呼びます。
ドイツの大学に正規留学 – 工科大学
テクノロジーで世界をリードするドイツには、いくつもの有名な工科大学が存在しています。
こちらでは DSH 準備コースを提供している珍しい工科大学、それにドイツを代表する有名な工科大学を紹介いたします。
アーヘン 工科大学 / RWTH Aachen
数ある工科大学の中でも、知名度ではピカイチのアーヘン工科大学。
名前は工科大学ですが実は総合大学で、文系の学部も多いです。
DSH 準備コースも提供しているので、大学で入学準備もできます。
ただし!
入学には最低でも中級レベルのドイツ語能力が必要です。
ベルリン工科大学 / TU Berlin
ベルリン工科大学は首都ベルリンに4つある大学のひとつ。
かってのプロイセン王立工科大学が前身です。
工科大学という名前ではありますが、総合大学です。
他の総合大学との違いは、理系の専攻が多い点。
他の大学とは出願時期が異なるので要注意!
ブラウンシュバイク工科大学
日本では無名なブランシュヴァイクの街にある工科大学。
通常、DSH準備コースは大きな規模の総合大学が提供するものですが、ブランシュヴァイク工科大学は稀な例外です。
前身から数えると、創設されたのは1745年。
ドイツに数ある工科大学の中でも、最も歴史のある工科大学。
勿論、TU9の構成員です。
ドレスデン工科大学 / TU Dresden
東ドイツで唯一の工科大学が、ドレスデン工科大学です。
言わずと知れたTU9のメンバー。
もっとも工科大学というものの、文系の学部もある総合大学です。
2019年にはドイツ政府主導のエリート大学プラグラムにも選出されている名門大学です。
出願はウニアシスト経由なので、早めの出願が必修!
シュトットガルト大学 / Uni Stuttgart
一見すると総合大学ですが、隠れた工科大学がこのシュトットガルト大学。
工科大学のエリート集団”TU9″のメンバーでもあります。
「それは是非、留学したいっ!」
と思いますが、これまで当社で出願した中で最も難関の大学のひとつです。
加えてバーデン ヴュルテンベルク州では学費が導入されていますので、要注意。
ミュンヘン工科大学 / TU München
ドイツの工科大学の中でトップ3に入る名門、ミュンヘン 工科大学。
ほぼ米国のマサチューセッツ工科大学のドイツ版。
そもそも日本人はミュンヘンが好きなので、日本人に一番人気の工科大学です。
とても人気が高いのですが、志願者が多く、入学かなり難しい大学です。
出願はウニアシスト経由なので、時間がかかります。
十分な時間の余裕をもって出願準備に取り掛かってください。
ドイツの大学に正規留学 – DSH 準備コース
今では希少価値となったドイツの大学のDSH準備コース。
こちらでは DSH 準備コース を提供している総合大学を紹介していきます。
ボッフム大学 / Uni Bochum
ボッフム大学は名門大学とは言えない。
街自体も魅力のある町じゃない。
でも、キャンパスがでかいマンモス大学。
DSH準備コースはちゃんと願書を書けば、ほぼ成績に関係なく、入学できます。
基本、お金を払うだけ。
ボッフムは物価/家賃も安いので隠れた人気の大学です。
バンベルク大学 / Uni Bamberg
世界遺産都市バンベルクにあるバンベルク大学。
中規模の大学ながらまだ、DSH準備コースを提供しています。
コース費用もかなりお値打ち。
名前が知られていないので、それほど出願者は多くないのが魅力です。
ボン大学 / Uni Bonn
ドイツを代表する巨大なマンモス大学のボン大学。
こちらでもドイツ語コースを提供していますが、出願者が多いです。
日本人の入学枠は2~3名。
早めに願書を送るのが必修です。
その分、入学に必要なドイツ語のレベルはそんなに高くないです。
エアランゲン大学 / Uni Erlangen
バイエルン州にあるエアランゲン総合大学。
ドイツを代表する大企業、ジーメンスのゆかりの地。
まだDSH準備コースを提供しています。
入学の条件となるドイツ語のレベルが比較的低いので、「ねらい目」の大学です。
専攻には日本学もまだ残っているので、日本に興味のあるドイツ人学生も多いです。
フルダ専門大学 / Fachhoschschule Fulda
フルダ専門大学はかっては教職者を育てる専門学校。
これが大学になり、教職関連の学部に加え他の大学にはない変わった専攻を提供しています。
学生の国際化をテーマに掲げており、大学ではいろんな言語を学ぶころができます。
そのひとつが大学のドイツ語コースです。
とてもレベルが高い分、レベルに達していれば、かなり高い確率で入学できるのが特徴です。
ハイデルベルク大学 / Uni Heidelberg
数あるドイツの大学の中で、一番人気がハイデルベルク大学のDSH準備コースです。
コースの正式な名前はドイツ語コース。
競争率はなんと8倍。
この為、
「通常の成績」
では入学できる確率はあまり高くありません。
成績優秀な方向き。
ミュンスター大学 / Uni Münster
ドイツ有数のマンモス大学のミュンスター大学。
ミュンヘンやベルリンと比べて比較的家賃が安く、留学生として生活しやすいです。
ミュンスターの街は、
「自転車の街」
として有名で、自転車専用レーンがあちこちに。
街に、そしてミュンスター大学には韓国人が多いのは何故?
ザールランド大学 / Uni Saarland
ドイツの西の端っこにあるザールランド州立大学。
数あるドイツの大学の中でも、
- 初級からのDSH準備コース
- 無料
で提供しているのは、ここザールランド大学だけ!
勿論、成績優秀な学生を呼び寄せるためなので、いい成績表をお持ちの方はチャンスあり!
レーゲンスブルク大学 / Uni Regensburg
風光明媚な世界遺産都市レーゲンスブルクにある比較的新しい大学、レーゲンスブルク大学です。
DSH準備コースの定員が少ないので、入学は易しくない。
ただコース自体は、週10時間の授業というかなりゆるいコースです。
でも入学できれば夢のように綺麗な町で、充実した大学生活間違いなし!
パッサウ大学 / Uni Passau
南ドイツの端、オーストリアとの国境にあるパッサウの街。
パッサウ大学は辺境まで優秀な学生を招くため、とてもユニークなドイツ語コースを提供しています。
コース費用は高めですが、週24レッスンの本当の集中コースでドイツ語を学べます。
又、大学のキャンパスは
「ドイツで最も美しいキャンパス」
として有名。
ウルム大学 / Uni Ulm
ウルム大学のドイツ語コースの最大の特徴は、その費用。
なんと無料です!
大学登録料などの費用は発生しますが、授業そのものは無料!
予算重視の方に!
ただレッスン数とか、クラスの大きさなどは一切、公開していません。
がっかりも予想されます。
総合大学 – ドイツの大学へ正規留学
日本で人気のある総合大学を幾つか、選抜して紹介いたします。
選抜の基準は日本での知名度と、個人的な思い込み。
今後、数を増やしていきますので、もしご希望の大学があれば、お伝えください。
アウグスブルク大学 / Uni Augsburg
隠れた名門 アウグスブルク大学。
ミュンヘンに比べたら、はるかにお安く生活できて、治安も良し!
ただし日本食は入手困難なり!
バイエルン州では(現時点では)まだ外国人も学費無料で勉強できます!
ここで学ばずして、何処に行く?
デュッセルドルフ大学 / Uni Düsseldorf
私もわけあって在籍したデュッセルドルフ大学。
広大な敷地に広がるキャンパスには3万5千人の学生が在籍。
学食はあまりおいしくないが、図書館の蔵書は立派。
電車、バスの駅が複数あり、通学にも便利でした!
ケルン大学 / Uni Köln
ドイツ第四の大都市ケルンにあるケルン大学。
(数え方次第で)なんとドイツで二番目に古い大学で、大学生の数は4万8000人を超えます。
理系から文系まであるので、きっと学びたい専攻が見つかる筈。
ノルトライン ヴェストファーレン州では、学費が無料です!
ゲッティンゲン大学 / Uni Göttingen
名門大学をお探しなら、迷わずここ。
ドイツが誇るエリート大学です。
日本学部こそなくなりましたが、フライブルク大学と異なり、学費なし。
無事卒業できれば、引く手あまたの人気者。
将来のノーベル賞受賞学者を目指すなら、日本の大学よりもドイツの大学です。
ハンブルク大学 / Uni Hamburg
ドイツ第二の大都市 ハンブルクにあるハンブルク大学。
何故かその略称は UHH。”Universität Hamburg”まではわかりますが、最後の”H”の意味するのものは?
ノーベル賞受賞の学者を5人輩出している、ドイツのエリート大学。
在籍する学生の数は4万3000人。
夏のハンブルクは最高に気分がいいですが、この街で部屋を見つけるのは至難の業。
フンボルト大学 ベルリン / Uni Humbolt zu Berlin
ベルリンのど真ん中、史跡に囲まれた場所にあるのが名門、フンボルト大学 ベルリン。
旧東ドイツにあった大学ですが、ドイツ統合後は西側の大学に引けを取らないどころか、ドイツを代表するエリート大学になりました!
フライブルク大学 / Uni Freiburg
フライブルク大学は、15世紀に創設された歴史ある大学です。
とりわけ人文学系の専攻では名声が高く、ドイツ政府主導のエリート大学に専攻されたこともありました。
ドイツで一番天気のいい街とも言われ、大学生活を過ごすには快適な街です。
問題は2017年に導入された学費、、。
フランクフルト大学 / Uni Frankfurt
フランクフルト大学大学は、ドイツで三番目に大きな大学です。
大学の設立は遅く20世紀になってから。
にもかかわらず優秀な大学で、東京大学と京都大学を合わせたよりも、多いノーベル賞受賞者を出している。
学部・専攻の数がとても多いので、他の大学では見つからない専攻も見つかる筈。
ドイツの大学に正規留学 – 大学出願サポート
ここまでたくさん解説してきましたが、それでも
「ここがわからない!」
あるいは
「自分で出願するのは不安!」
というケースも多々あると思います。
そんな方の為に大学出願サポートを提供しております。
注釈 – ドイツの大学に正規留学
*1
*2 ドイツでは学校の夏休みさえも、州によりばらばらです。
*3 お金を払って審査を申請しても、「同等ではない。」という結果が出る事もあります。
*4 そもそも封筒から書類を出さないと願書が書けないし、サインの有無のチェックもできません。
*5 尚、すべてのケースで日本の大学の書類が拒否されるわけではありません。ほぼ2割のケースでは、それでも入学できています。
*6 大学や専攻により異なるケースもあります。
* 7 手遅れです。